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N.HOOLYWOOD( N.ハリウッド )古着とアメリカンカルチャーを根幹に持つ東京ブランドに迫る

2018.03.12
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2000年代初頭に、ヤングセレブレティやファッションフリークから火が付いた、N.HOOLYWOOD(N.ハリウッド)。デザイナーである、尾花大輔が手掛ける、古着をベースとしたワードローブは、オーセンティックなアメカジstyleにノスタルジックなエッセンスが漂う、古き良きアメリカンカルチャーを髣髴とさせてくれます。アメリカンカルチャーとアメリカ古着に関して膨大な知識を持つ、尾花氏が手掛ける、N.ハリウッドは、今では、世界中のファッショニスタやファッションセレブを虜にしています。ブランド創立から、約10年弱で、ランウェイブランドへと飛躍したN.ハリウッドは、カルト的な人気と絶対的なポジションを確立しています。古着をリメイクしたようなカジュアルウエアからスリーピースのスーツまで手掛ける、ファッションフリークを夢中にさせる、東京ブランドのN.ハリウッドに迫ります。

N.HOOLYWOOD(N.ハリウッド)とは?

2002年に東京コレクションデビューを果たした日本のブランド

N.HOOLYWOOD(N.ハリウッド)は2002年に東京コレクションでデビューを果たした日本のブランドです。デザイナーであり創立者は、尾花大輔です。

尾花氏が、2000年にミスターハリウッドを設立した事により、ブランドがスタートします。ミスターハリウッドとは、N.ハリウッドを展開する会社の名前であり、古着のバイヤーをしていた、尾花氏のニックネームに由来します。

古着やアメリカンカルチャーに造詣が深く、古着に関して膨大な知識を有する、尾花氏が手掛ける、古着ベースのワードローブの数々は、ヤングセレブレティーや、ファッションフリークの間で話題となり、一躍注目の東京ブランドとなります。

古着をベースとしたワードローブが目立つ、N. ハリウッドのガーメンツですが、単なる、アメリカ古着の焼き増しではなく、独創的なクリエイティビティが感じされる、今までに類を見ないワードローブは、ファッション関係者の間でも話題となります。

アメリカ古着の膨大なコレクターでもある尾花氏は、所謂、アメリカ古着の王道である、ハードアメカジに偏ったstyleを提案するわけではなく、寧ろ、アメリカのデイリーウエアに注目し、生活の為のアメリカンウエアをソースとした、ワードローブを展開した点でもかなり新鮮でした。

コラボレーションによりリーバイス517ブームを牽引

初期のN.ハリウッドの大ヒットアイテムでもある、リーバイスとのコラボレーションのストレッチデニムは、リーバイスの王道である501ではなく、517をコラボレーションモデルに選択しました。

尾花氏がリーバイス517のコレクターであり、愛用者である事も理由のようですが、敢えて王道を外したようにも感じられます。

ブーツカットシルエットのリーバイス517は、古着フリークの間では人気の高いアイテムでしたが、90年代のハードアメカジブームに於いては、ヴィンテージが、高額で取引されるアイテムではありませんでした。

本当に好きな人だけが穿くデニムであった、リーバイス517とコラボレーションを果たした、N.ハリウッドは、この時点でも、服好きのために尾花氏がローンチしたブランドだということが伺えます。

N.ハリウッドとコラボレーションを行った事により、リーバイス517の注目度は上がり、古着に関しても値段が上昇する現象が起こりました。

N.ハリウッドとのコラボレーションのリーバイス517のブラックデニムは、入荷と同時に完売する、アイテムとしても知られており、インターネットオークションでは高額で取引される事も珍しくありませんでした。

本当に服が好きな大人の為のワードローブを展開する事を根幹に持つ、N.ハリウッドは、トレンドとは無縁の独創的な価値観のガーメッツを次々に発表します。

特に初期のN.ハリウッドのワードローブは、デザイナーである、尾花氏が着たいと思うものが中心だったように感じます。

インタビューでも、尾花氏は、「欲しい物と着たいものは何十年も変わっていない」と答えていました。普遍的なアイテムである、アメリカ古着をベースとする、N.ハリウッドですが、あくまで、根幹にアメリカ古着があるだけで、N.ハリウッドのワードローブは完全なるオリジナリティーを放っています。

唯一無二という言葉が非常によく似合う、ブランドである、N.ハリウッドは、コレクションを重ねるごとに、その独自性と、オリジナリティを強く打ち出しているように感じます。

アメリカ古着と、アメリカのカルチャーをソースに持つ、東京ブランドのN.ハリウッドは、現在世界中のファッショニスタから注目されるブランドとなっています。

本当のファッションフリークを熱狂させるN.ハリウッドと、デザイナーである、尾花大輔に迫ります。

2002‐2003年秋冬コレクションから本格的にブランドが始動

N.ハリウッドは2002年の春夏に東京コレクションでデビューを果たしています。しかし、ファーストコレクションは、古着のリメイクとオリジナルガーメンツの混合によるコレクションでした。

古着のバイヤーであり、ミスターハリウッドをローンチする以前も、古着のリメイクを行っていた、尾花氏にとって、リメイクアイテムはお家芸ともいえます。

オリジナリティ溢れる、古着のリメイクガーメンツは、オリジナルと言っても過言ではない程の、クオリティの高さでした。

オリジナルガーメンツと、リメイク古着による混合のファーストコレクションは大盛況で幕を閉じました。

しかし、あまりにハイクオリティなリメイクガーメンツをリリースした、N.ハリウッドは、”古着リメイクブランド”のイメージが付く恐れも孕んでいました。

尾花氏は大好評だった、古着リメイクを完全に封印した、完全オリジナルガーメンツによるセカンドコレクションを行います。この時期から本格的にN.ハリウッドはブランドとして動き出したと言っても過言ではありません。

オールオリジナルガーメンツによる、2002年‐2003年の秋冬コレクションからリーバイスによるコラボレーションアイテムをスタートさせます。本格的にコラボレーションアイテムを展開するのもこの時期です。

そして、2003‐2004年の秋冬コレクションから、N.ハリウッドの大ヒットアイテムでもある、リーバイス517のブラックデニムが誕生します。

リーバイス517のブラックデニムがあまりにも有名な、N.ハリウッドですが、その前にリーバイス646とのコラボレーションデニムを発表しています。

リーバイスとのコラボレーション以外に、リーやラングラーとのコラボレーションも展開しています。現在も様々なブランドと精力的にコラボレーションを行う、N.ハリウッド。N.ハリウッドがコラボレーションを行うブランドは、尾花氏が個人的に思い入れの強いブランドが多いとも言われています。

欲しいと思う服を作り続ける、尾花氏の姿勢は、ブランドスタート時から現在まで変わっていないように感じます。

そして、N.ハリウッドが行うコラボレーションプロダクツは、高額で取引される事も当たり前となっています。

2003年春夏からアンダーウエアラインをスタート

定番アイテムをリリースし続けるブランドとしても有名な、N.ハリウッドは、2003年春夏にアンダーウエアラインをローンチします。

タンクトップやTシャツ、そしてスウェットパーカーやスウェットパンツといった、ベーシックなデイリーウエアーもアンダーウエアラインからリリースされています。

現在は、アンダーウエアラインのハイエンドラインである、 ”アンダーサミットウェア”もローンチされました。

”アンダーサミットウエア"とは、”最上級のアンダーウエア”との意味と思いが込められています。

アンダーサミットウェアからは、サーマルにTシャツやカーディガンにスウェットなど、ホームウエアとしても、デイリーウエアとしても便利なアイテムが多くラインナップされています。

ベーシックな黒、グレー、ホワイト、ネイビーを基本としたカラー展開で、リピーターが多いアイテムとしても知られています。

定番でリリースされている、N.ハリウッドのフルジップアップパーカーは常に品薄状態の大ヒットアイテムです。毎シーズン買い足すファッションフリークが多い事でも有名です。

幅広いサイズ展開も人気の秘密です。

2004‐2005年秋冬からドレスラインがスタート

2004-2005年の秋冬から、アンダーウエアーに続く、定番ラインがローンチされます。スーツをメインとしたドレスラインが、N.ハリウッドのラインナップに加わります。

現在のコンパイルラインである、ドレスラインは、スーツやジレ、そしてシャツやネクタイをはじめ、デニムジャケットやデニムパンツもラインナップされています。

N.ハリウッドのベーシックなデイリーウエアラインが、コンパイルラインとしてラインナップされているように感じます。

シューズやウォレットなどのレザーグッズもコンパイルラインからリリースされています。

シーズンによってはコレクションラインでも、テーラードジャケットやスーツをリリースするN.ハリウッドですが、コンパイルラインと、コレクションラインはタグの色で分類されており、黒のタグのアイテムは、コンパイルラインであり、定番アイテムです。

しかし、スーツやテーラードジャケットは常に人気が高く、品切れも珍しくはありません。黒やネイビー、チャコールグレーを中心に、ストライプやライトグレーのスーツや、ジャケットがラインナップされるシーズンもあります。

スタンダードアイテムではありますが、毎シーズン微妙にシルエットやディティールの変化があるアイテムでもあります。

細かな、尾花氏のこだわりも、コンパイルラインが人気に秘密です。

2007年にパリコレクション展示会でコンパイルラインを発表

現在ではニューヨークでコレクションを行う、ランウェイブランドのN.ハリウッドですが、海外進出のきっかけは、ドレスラインである、コンパイルラインの誕生と、パリでの展示会でした。

パリコレでの展示会によって発表された、コンパイルラインは、ヨーロッパや、アメリカの、ファッションジャーナリストやバイヤーから高い評価を得ます。

海外でも戦える事を確信した、尾花氏は、活動の場所を本格的に海外へ移します。尾花氏が目指した場所は、ニューヨーク。

尾花氏にとっては、最も刺激的な街であるニューヨークで、N.ハリウッドは本格的に始動します。

2011-2012年秋冬ニューヨークにてランウェイコレクションを発表

活動の場をニューヨークに移し、2011年の春夏コレクションからニューヨークでプレゼンテーションにて、ワードローブを発表してきたN.ハリウッドは、2011‐2012年の秋冬からランウェイによるコレクションを遂に発表しました。

ブランドローンチ10周年にあたる、2012年にニューヨークコレクションのランウェイに登場した、N.ハリウッドは、既に世界中のファッションジャーナリストからは、最も注目するブランドの一つに数えられていました。

初のランウェイによるニューヨークコレクションを成功させた、N.ハリウッドは現在も継続してニューヨークにて、コレクションを行っています。

N.HOOLYWOOD(N.ハリウッド)の2018年春夏コレクションは?

ジョン・F・ケネディの人生を描いた壮大なテーマ

N.ハリウッドのコレクションは、ファッションを通じて強いメッセージを放つ事が少なくありません。そして2018年春夏コレクションは、”ジョン・F・ケネディ”の人生にスポットを当てました。

アメリカで最も有名な大統領としても知られる、ジョン・F・ケネディ。第35代アメリカ合衆国大統領であり、数奇な運命を辿った人物です。アメリカ最大の謎とまで言われた、ケネディ大統領暗殺事件。

真相は現在も闇の中、アメリカ最大のアンタッチャブルでもあり、そのミステリアスな事件故に、未だに様々な憶測が飛び交っています。

そしてプレイボーイとしても様々な女性と浮名を流したジョン・F・ケネディ。数々の愛人の中でも群を抜いていた人物は、勿論マリリン・モンローです。

ハリウッドのセックスシンボルとまで称された、世界中の男性を骨抜きにしたマリリン・モンロー。スクリーンでは、知的には見えない彼女ですが、敢えて無知に見せていたとも言われています。

実際の彼女は自分をどうプロデュースするべきかを常に考えていた、スマートな頭脳の持ち主だったと言われています。

マリリン・モンローは、ジョン・F・ケネディのバースデーパーティーに参加するほど、親密な関係にありましたが、人気絶頂の1962年自宅にて、全裸で死亡している姿で発見されます。死因は睡眠薬による自殺と判断されましたが、真相は闇の中です。

彼女はファーストレディを夢見ていたとも囁かれています。政治にも関心が強かった彼女は、ケネディとの関係が深くなるにつれ、本来知るべきではない情報を知ってしまったとも言われています。

マリリン・モンローの死を自殺だと思っている知識人は当時から皆無だったとも言われています。そしてマリリンの死から約1年後の1963年に、ケネディも暗殺されています。

扱いやすいと言い難いテーマをチョイスし、しかも”お膝元”ともいえるニューヨークのランウェイで、壮大且つ、重たいテーマに挑んだ、尾花氏。

世界を見据える東京ブランドのプライドが、このコレクションからは伝わってきます。

ノスタルジックでクリーンなプレッピーstyleが新鮮

重たく壮大なテーマですが、ライトグレーやベージュ、サックスブルーやピンクと言った軽やかなペールトーンをメインとした、春夏らしいクリーンでフレッシュなワードローブがランウェイに登場しました。

カレッジスウェットや、スクールニット、そしてバーシティジャケットなどフレッシュなアイテムも登場したコレクションで、学生時代のケネディのデイリーファッションを思わせる、プレッピーstyleが新鮮でした。

実業家の父を持ち裕福な家庭で育ったケネディは、ハーバード大学での学生生活を謳歌していました。

リアルタイムのアイビールックを間違いなく楽しんだであろう、ケネディのstyleを現代にブラッシュアップした、スタイリングやアイテムは、勿論懐かしく感じるのですが、圧倒的にモダンでノーブルです。

フレッシュでクリーンなオーセンティックなアメカジウエアがノーブル

中盤のルックに登場した、ざっくりとしたローゲージのスクールニットにストライプシャツ、そしてチェックのルーズなアンクルレングスのパンツを合わせる着こなしは、完璧なまでのプレッピーstyleがクリーンです。

オフホワイトやライトグレーを多用したスタイリングが、オーセンティックなアメカジウエアである、バーシティジャケットやレタードカーディガンをかなり上品に仕上げています。

ショートパンツからスラックスまで、リラックスしたゆとりのあるボトムスが多い事も今回のコレクションの特長ともいえます。

ソフトスーツと効果的に使われたチェック柄

学生時代を思わすフレッシュなアイテムとは対照的に、スーツやテーラードジャケットに、スプリングコートも数多く登場した今回のコレクション。

50年代後半のアメリカを象徴するドロップショルダーのルーズなジャケットに、プリーツの入ったスラックスを合わせるソフトスーツルックは、今回のN.ハリウッドを象徴するアイテムであり、スタイリングです。

ライトグレーに大胆のチェック柄のソフトスーツは、クラシカルであり、モダンでセクシー。ウィンドウ・ペンの変形にも見えるチェック柄はスーツ以外にも、シャツや、ショートパンツ、スラックス等、様々なアイテムでも使用されていました。

マリリン・モンローモチーフがシニカルさをプラス

時代ごとのケネディのstyleを表現した今回のN.ハリウッドのファッションショーは、学生時代の、プレッピーstyleから、海軍時代のミリタリールック、そして政治家としてもスーツstyleと、ケネディの成長を追うようにコレクションが展開していきます。

短編映画のようなドラマティックなコレクションにシニカルなエッセンスとして登場する、マリリン・モンローモチーフ。

ゆったりとしたリラックスしたシルエットのサテン生地のオープンカラーシャツのバックプリントにあしらわれた、マリリンモンローのプリントは艶かしく妖艶です。

クリーン且つノーブルな古き良きアメリカの、デイリウエアーや、リアルクローズウエアのコレクションだけでは終わらない、尾花氏の流石のセンスが垣間見れます。

はっきりとしたマリリン・モンローモチーフ以外にも、フォトTシャツにもマリリン・モンローの姿が見受けられます。

ケネディ夫妻のポートレートをプリントしたTシャツには、バックによく見ると、マリリン・モンローの姿が重ねてあります。

敢えて、大統領夫婦のポートレートにマリリンの姿を重ねる、ダークなセンスこそ、尾花氏が世界で認められる所以でもあるように感じます。

表向きにはクリーンでフレッシュなルックの目立つコレクションでしたが、それだけでは終わらない、2018年春夏のN.ハリウッドのファッションショー。

一種の問題提起でもあるコレクションは、N.ハリウッドのガーメンツの素晴らしさと、デザイナーである尾花氏の、鋭い感性をより明確に世界に表明していました。

N.HOOLYWOOD(N.ハリウッド)のデザイナー尾花大輔とは?

1974年生まれの日本のデザイナー

N.ハリウッドのデザイナーである尾花大輔は1974年に神奈川県で生まれます。10代半ばで古着に魅了された、尾花氏は、服飾の専門学校へと進学します。

しかし、専門学校を数ヶ月で退学、下北沢の古着屋で働き始めます。下北沢の古着屋ではバイヤーを経験し、本格的に古着の世界にのめり込みます。

下北沢の古着屋でキャリアを積んだ、尾花氏は原宿の老舗ヴィンテージショップの”ヴォイス”へ転職します。

1982年創業のヴォイスは、コンディションのいい古着が揃うショップとしても有名でした。古着のコンディションを念入りにチェックしてから店頭に出すstyleは、当時の古着屋の常識を覆しました。

その為、スタイリストも頻繁に訪れるヴィンテージショップとしても知られていました。ヴォイスでショップスタッフ兼バイヤーとして3年間ほど務めた、尾花氏は、初めてアメリカ買い付けもヴォイスで経験します。

ヴォイスのバイヤーとしてハリウッドに頻繁に訪れた、尾花氏のニックネームが、現在の会社名であるミスターハリウッドです。

1995年ゴーゲッターの立ち上げに参加

閉店だなんて…

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尾花氏は1995年にゴーゲッターを立ち上げる為に、ヴォイスを退社します。

ゴーゲッターは、アメリカの全土から、バイヤーが本当に惚れ込んだアイテムをセレクトするヴィンテージショップで、年代に拘らず、状態のいい古着が揃うショップとして、古着フリークは勿論、ファッションフリークからも絶大な支持を得たショップでした。

ヴィンテージショップでありながら、毎シーズンテーマを決めて、トータルコーディネートを提案するユニークな手法でも有名なショップでした。

尾花氏は、ゴーゲッターではバイヤー兼スタッフとして勤務していました。1999年頃から、尾花氏は古着のリメイクアイテムを展開するようになります。

ゴーゲッターで尾花氏が目指したstyleは、N.ハリウッドのファーストコレクションを髣髴させる、古着とリメイク、そしてオリジナルガーメンツとのミックスstyleでした。

しかし、当時早すぎる、尾花氏の構想は受け入れられる事はなく、理想のstyleとショップを実現する為に、ゴーゲッターを去り、ミスターハリウッドを設立します。

古着のリメイクから始まるN.ハリウッドのローンチ

ゴーゲッターを去った尾花氏は、2000年に独立して、ミスターハリウッドを立ち上げます。ゴーゲッター時代に、古着のリメイクを始めたことが、N.ハリウッドをスタートさせるきっかけとなりました。

完全現場主義の尾花氏は、服飾に関して正規の教育は一切受けていません。服飾の専門学校に入学はしましたが、数ヶ月で中退している為、基礎さえ教わっていないはずです。

リメイクは、尾花氏にとって、服作りのためのテキストでもありました。N.ハリウッドをローンチしてから、これまで集めてきた、膨大な古着のコレクションが、どんどん減っていると、尾花氏はインタビューで答えています。

その理由は買わなくなった事と、服を解体するからだそうです。未だに尾花氏は自身のコレクションしている古着を解体して、服の構造を学んでいると言います。

N.ハリウッドのガーメンツの細かなディティールは、実際に古着を解体して、注意深く観察しているからできる表現なのです。

華麗な尾花大輔の交友関係

ファッションフリークはもとより、ファッション業界関係者から絶大な支持を得る、N.ハリウッド。デザイナーの尾花氏の交友関係も華麗です。特にスタイリストの野口強氏とはかなり長い付き合いです。N.ハリウッドの大ブレークの火付け役である野口氏。

野口氏が雑誌でN.ハリウッドを使用したスタイリングを発表し、ヤングセレブレティや、ファッショニスタに浸透したことは間違いありません。

野口氏とはコラボレーションでコンバースオールスターをリリースし話題となりました。オールスター100周年を記念してリリースされた、60年代のチャックテイラーを髣髴させるデザインで、当然、あっという間に完売。

現在、プレミア価格で取引されています。

野口氏は、木村拓哉氏のスタイリストとしても有名な人物です。木村氏が雑誌でN.ハリウッドのガーメンツを着用し、爆発的ヒットを記録したアイテムも多数あります。

野口氏の関係もあり、N.ハリウッドは著名人が愛用するブランドとしても浸透しています。エレファントカシマシのボーカル、宮本浩次氏も、N.ハリウッドの長年のファンで、メディアに出演される際には必ずと言っていいほどN.ハリウッドのガーメンツを身につけています。

紅白歌合戦に初出場された際の衣装もN.ハリウッドでした。

ヒステリックグラマーの北村信彦氏、アンダーカバーの高橋盾氏、タカヒロミヤシタザソロイストの宮下貴裕氏との交流もある、尾花氏。

日本を代表するデザイナーの先輩である、3人とは、兄弟のような関係を築き上げていると言います。

きっかけは、野口氏の呼びかけにより、2008年に、”クアドロフェニア”を大阪・梅田の阪急百貨店”メンズ館”にオープンさせた事だといわれています。

”クアドロフェニア”とは、ヒステリックグラマー、アンダーカバー、そして当時のナンバーナインに、N.ハリウッドをセレクトした画期的且つ、刺激的なセレクトショップでした。

クアドロフェニア以降、仕事以外でも、プライベートでも食事をする仲のようです。

N.HOOLYWOOD(N.ハリウッド)アメリカンカルチャーとブレないスタンスが創り上げるモダニズム

尾花大輔というデザイナーもインフルエンサーとして世界が注目

N.ハリウッドの登場により、メンズファッションの流れが大きく変わったことは間違いありません。「ナンバーナイン以降に現れた、世界のファッションフリークを熱狂させるメンズブランド」とメディアは、大きくN.ハリウッドを取り上げました。

しかし、「世の中のトレンドには全く興味が無い、寧ろ疎いほうだ」と答える尾花氏。トレンドを生み出す側の人間である、尾花氏には、移り変わりの激しい流行など知る必要などないようにも思います。

デビュー以来、熱狂的なファンを持つ、東京ブランドであるN.ハリウッドは、コレクションを重ねるごとに進化し、揺ぎ無いポジションを手にしました。

アメリカンカルチャーと、古着をベースとした変わらないスタンスで、服を作り続ける尾花氏。N.ハリウッドはブレる事のないスタンスで、15年以上ブランドを継続してきました。

N.ハリウッドは、今では世界中のファッションフリークが着用するランウェイブランドとして世界中でその名を轟かせています。

そしてデザイナーである尾花氏も世界が注目するインフルエンサーです。2015年にコンバースのクリエイティブ・ディレクターに起用され、話題となった尾花氏。

独創的で鋭い観察眼と審美眼を合わせ持つ、尾花氏は様々なブランドや企業から、コラボレーションやアーティスティック・ディレクターの話が後を断ちません。

社交的で、穏やかな人柄から、多くの人に愛される尾花氏。無類の温泉フリークとしても知られる彼ですが、時代の流れる敏感に察知する鋭い嗅覚は、おそらく天性のもののように感じます。

世界を牽引するインフルエンサーである尾花大輔、彼が率いるブランドのN.ハリウッド。今後も間違いなく進化を遂げ、メンズファッション界を牽引するN.ハリウッドから目が離せません。

INTRODUCTION of THE WRITER

hansu719
name. hansu719
ショップバイヤー、スタイリストを経てフリーライター兼シンガーソングライターが生業です。ハイブランドからストリートstyleまでラグジュアリーな香りのするstyleが好みです。

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