Maison Margiela(メゾンマルジェラ)はフランスを代表するファッションブランドのひとつ。パリにてマルジェラを立ち上げ、その後「服の再構築」を武器にファッション業界に多大な影響を与えたブランド。数々の語りきれない魅力を凝縮してお伝えしよう。
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Maison Margiela(メゾンマルジェラ)
フランスを拠点とし、服をはじめ幅広い展開をしている
Maison Margiela(メゾンマルジェラ)はアパレルだけでなくファッション雑貨を中心としたアクセサリーやフレグランス、シューズと幅広く商品を展開している。どれも個性が光るファッショナブルなデザインのアイテムばかりで、メゾンマルジェラらしいラインナップとなっている。
テーマは「服の再構築」|定義と思想を分かり易く解説
まずMaison Margiela(メゾンマルジェラ)のアパレルを紐解いていくと、必ず「服の再構築」というワードが出てくる。服の再構築とは、人間が本来持っているシルエットやラインとは反し、洋服独自のシルエットやラインを新たに作り直して再定義する事をいう。マルジェラのアパレルでは、マルジェラが産み出した独自のスタイルや独特なシルエットを一から新たに見つめ直し、再定義し、再構築しているのだ。
デザイナー「ジョン・ガリアーノ」とは
デザイナーであるジョン・ガリアーノはファッション業界において非常に重要な人物となっている。彼はイギリス生まれのファッションデザイナーであり、あのファッションの名門校セントマーチンを卒業したひとりである。特に女性のドレス系ファッションを得意としており、ディオールのデザイナーを務めた経歴も持っている。
数多くのラインを細く設定し、コンセプト分けをしている
マルジェラと言えば羅列された数字のラベルロゴ
メゾンマルジェラのラベルを見ると、このように多くの数字が記されている。⚪︎で囲まれている数字には、それぞれのラインを表しているのだ。
《表記一覧》
0:手仕事により、フォルムをつくり直した女性のための服。
1:女性のためのコレクションライン(ラベルは無地で白)。
4:男性のためのワードローブ
3:フレグランス
3:アイウェア
10:男性のためのコレクションライン
14:男性のためのワードローブ
11:2005秋冬からのアクセサリーライン
12:ジュエリー
13:オブジェ、または出版物
22:シューズライン
6:レディースウェアライン※MM6に独立
2015年1月にMaison Margiela(メゾンマルジェラ)へ改名
ちょうど現在のデザイナーであるジョン・ガリアーノがマルジェラに就任した際にメゾン マルタン マルジェラ(Maison Martin Margiela)からメゾンマルジェラ(Maison Margiela)へ改名をしたのだ。様々な説があるが、デザイナーに就任した際にブランド表記を変える事は、デザイナー自身が今までのブランドのイメージを一新したい強い意向も影響してくる。あのエディ・スリマンがサンローランパリに名前を変えた事も同じ事が言える。
アーティスティックな要素を感じ、リアルクローズへ繋げる
ジョン・ガリアーノによるメゾンマルジェラのアパレルは、一言で表すならば「斬新でテクニカル」という言葉がよく似合う。しっかりと服の再構築がされ、驚くほどに斬新なアイテムも多いのだ。しかし、実際に着れるアパレルは本当に限られている。これを”リアルクローズにアパレルを繋げる”という。ブランドの持つ良さをしっかりと活かしながら、実用性も兼ね備えたアパレルも生み出していく事がメゾンマルジェラの課題でもあり、良さでもあるのだ。
まとめ
洗練されたスタイルとアパレルでマルジェラらしさを突き進め
リアルクローズへ繋げるアイテムも、そうでないアイテムも、洗練されたデザイン性を持っているからこそ長く愛されているのである。ジョン・ガリアーノへとデザイナーが変わって以降、ブランドとしての勢いもぐっと増したように感じられる。過去のアーカイブも含めて上手にヒント引き出しながら、さらに進化していくメゾンマルジェラに期待しよう。

- name. Yuya888
- アパレル雑貨企画・ウェブライターを中心に活動しております。コレクションカメラマンを務めていた事からハイファッションを中心に、香水やコスメの分野にも幅広く興味を持っています。