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EL CASCO社のハイエンドなデスクアクセサリーの魅力

現在は高級卓上アクセサリーの老舗として名高いエル・カスコだが、1920年代にはピストルなどの小火器製造を専門としていた。そのなごりとも言えるどこか機械的なアナログスタイルが、アンティークな味を感じさせ、多くの人を魅了しファンを増やし続けている。苦難の時代を乗り越え、高級卓上アクセサリー専門製造社へと変貌を遂げたエル・カスコの魅力とは。

高級卓上アクセサリーメーカーへの道

エル・カスコは、スペイン北部のバスク地方・エイバーという街に誕生した会社で、創業は1920年。
高品質なピストル、ライフルなどの小火器を専門的に製造していたが、その運転に打撃を与えたのが1929年の世界恐慌であった。

このダメージをきっかけにエル・カスコが舵を切った先が、文具製造の世界である。
それまで構築してきた小火器の技術を駆使し、1934年ごろ、見事に転身を果たした。

#文房具 #stationery

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しかし1936年~1939年にスペインで起こった内戦(スペイン市民戦争とも呼ばれている)が起こり、この内戦もまたエル・カスコにとって大きなダメージとなる。

内戦の終結後、工場をいったん立て直し、文具製造から高級デスクアクセサリー製造への飛躍を試みる。小火器製造時からの恵まれた高度な技術は、製品ひとつひとつに妥協を許さない職人魂とともに最大限の力を発揮することとなり、成功を収める製品を生み出した。

1970年代には専属のデザイナーもむかえ、新製品を次々と世に送り出した。世界進出も果たしてファンを増やし続け、1993年にはエル・カスコ=高級ステーショナリーの老舗企業の地位を築いた。現在では40カ国以上の国々のハイエンドな高級販売店で取り扱われている。その堂々たる製品の魅力をご紹介しよう。

磨きこまれたゴールド・シルバーの輝きと高度な職人技術

"Eleganz heisst nicht,ins Auge zu fallen,sondern im Gedächtnis zu bleiben!" #elcasco #work #desk #organisation #gold #chrome

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エルカスコの製品の特徴ともいうべきポイントは、職人の手によって磨きに磨きあげられた輝くゴールドとシルバーの金属部分。例えるなら鏡として使えそうなほどだ。

どの製品も、6回以上にわたる研磨工程を経ているという。しかもすべて手作業というこだわりぶりだ。妥協を許さない職人たちの本物の技はそれだけではない。すべての製造において、リベットをまったく使っていないのである。
リベットとは、金属と金属をつなぎ合わせる際に使われる部品のことで、一度カシメると簡単にははずせない構造であるのに対し、エル・カスコ社の製品はどれも部品のひとつひとつまで分解できる。分解と組立てが可能であるという点は、レトロなメカニックファンの目にはたまらない美学として映るだろう。

アンティークな気品が漂う製品たち

では、エル・カスコが作り出す高精度な製品をいくつか挙げてみよう。

ステープラー

これは卓上のホチキスで、コピー用紙25~30枚ほどを一気に綴じることができる。針の装てん本数はSサイズのステープラーなら50本、Lサイズだと100本。針はどちらのサイズも同じものを使う。日本のホチキス針では3号針が対応する。エル・カスコオリジナルの針が入った箱のクラシカルなデザインにも惹きつけられる。
Sサイズはスプリング部分がむきだしになっており、その無骨さが気に入っているファンも多い。Lサイズのスプリングは内蔵式でチューブ式マガジンになっている。

このステープラーら針の綴じ方が3種類あり、針の先端の向きを変えられる。両方内側を向く通常の綴じ方、両方が外側を向く綴じ方、もう1つは両方とも右、または左を向く綴じ方だ。最後の綴じ方は、取り外しやすいので、仮止めをするときに重宝する。本体についている変換プレートを回転させて綴じ方を変えるのだが、そのあたりのエル・カスコらしさにニヤリとさせられる。
高品質、高機能に加え、ギフトボックスにはスペイン語で書かれた分解図が入っている。そういったパフォーマンスもまた、図面好きなコアなファン心をくすぐってくる。

ペンシルシャープナー

今では簡単に手に入らないようなものもある。
このシャープナーもそんな製品のひとつである。この製品のおもしろいところは、鉛筆をたてに差し込むという点だ。
さらに、側面には透明な丸い窓があり、のぞくと中で回転する刃が見える。鉛筆がザクザクと削られていく様子が見えるのである。仕上がりはナイフで削ったようなデコボコが少し残り、野生的な雰囲気や味を感じさせる。鉛筆の削り具合は3段階までの調節ができる。
また、削りかすの受け皿にもひと工夫がある。つまみ上のスリットの縁にヤスリがついており、仕上がりの微調整をするという、なんとも職人的な発想が素晴らしい。

比較的入手しやすいシャープナーは鉛筆を横から差し込むタイプで、ゴールドのほか、レッド、ブルーなどカラーバリエーションも豊富だ。芯の長さを4段階に設定可能で、かす受けについた仕上げの微調整機能はたて差しタイプと同様である。

ペーパーパンチ

通称穴あけパンチと呼ばれているステーショナリー。
エル・カスコの製品には、純度96.5%の23金が使われているものがほとんどである。使い込んでいくうちに味がでて、アンティークテイストは増していく。
もともとの質のよさがなければ出ない重厚感だ。

シガーカッター

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葉巻の愛煙家ならよくご存知のところであろうが、シガーカッターは葉巻を使用する際に必要不可欠なアイテムである。葉巻の吸い口を作る作業を、このシガーカッターで行うからだ。ここを美しく広くカットできるかどうかで、喫感が変わる。
左奥に立てられたエル・カスコ社製のシガーカッターはやはり、優れた切れ味のようだ。

多彩なラインナップ

ほかにも、たくさんの製品が販売されているので簡単にご紹介したいと思う。

シザー

From the archives #elcasco for @okzident

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デスクトップクロック

拡大鏡

磁気クリップホルダー

エル・カスコの公式サイトでは魅力的なアイテムがたくさん展示され、注文もできる。カードホルダー、メモホルダー、灰皿、ペンスタンド、めがねスタンド、インクウェルなど、デスクに置いておきたいと思わせる品揃えだ。

エル・カスコ 公式ホームページ
http://www.el-casco.es/en/

まとめ

1930年代の重厚なアンティークの雰囲気をそのままに、機械的な信頼性と品質を最優先に生産し続けているエル・カスコ。歴史の波にもまれた苦しい時代を、地に足をつけた職人魂で乗り越えてきた強さとそれを貫き続けるポジティブな頑固さには感服の一言につきる。
エル・カスコの製品には、芸術品ともいえるフォルムや質感の美しさがある。機能美という概念を尊重した確固たる美学とプロの仕事は、この先またいかなる苦境が訪れようとも、生き抜いていくたくましさに通じていくのだろう。

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