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20万人を動員した年も! ブレゲンツ音楽祭の湖上オペラの迫力が凄いと話題に

名曲を生んだモーツァルト、リスト、ベートーヴェンの祖国・オーストリア。毎年夏が来る度に開催されるブレゲンツ音楽祭では、湖上に巨大な舞台を設置して行う夜間限定オペラを鑑賞出来ます。日頃クラシックやオペラに興味を持たない人でも楽しめる演出が満載!今回は2017年の演目に触れながら、大人気の湖上オペラについてご紹介します。

世界的に有名な音楽祭の1つ、ブレゲンツ音楽祭とは

1946年に始まったブレゲンツ音楽祭は、毎年7月から8月までの間、ボーデン湖に面したオーストリアの保養地にある4つの会場でオペラやコンサートを上演する一大イベントです。オペラに関心が低い人でも気さくに楽しめるオペレッタもあれば、滅多に鑑賞機会を得られない格式の高いコンサートもあります。
2014年は26万4千人を動員し、町は観客たちの熱気に包まれ大盛況でした。2017年は7月19日が初演で、8月20日まで開催する予定です。

湖上オペラとは

今回ご紹介する湖上オペラはどんな人でも見やすく、チケットが完売するほどの人気ぶり!20万人近くを動員した年が何度もありました。週に4日または5日公演し、7千の客席を埋め尽くします。
2015年、2016年に公開されたプッチーニの「トューランドット」を上記の映像で見ると、湖上オペラがどんな物かよりわかりやすいですよ。ぜひ、ご覧ください!

【湖上オペラ見所その1】2年を区切りに演目が変更する

2年を区切りに演目を変更し、随分昔に上演したオペラを、役者を変えて行うこともあります。

これまでにヴェルディの「アイーダ」、プッチーニの「トスカ」など、世間的に知名度の高いポピュラーなオペラが上演され、2013年、2014年の演目だったモーツァルトの「魔笛」は2年間で40万人以上を動員しました。

2017年、2018年の演目は、フランス作家のプロスペル・メリメが原作であるビゼーの「カルメン」。リズミカルな曲とは裏腹に、カルメンに想いを寄せるホセの報われない恋の行方を描いたオペラです。

湖上舞台のチケットは、その年の演目に沿ったデザインを印刷しています。2年毎に足を運んでコレクションしてみたり、旅行の思い出に残しておくのも良いでしょう。

【湖上オペラ見所その2】舞台のインパクトが凄い

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毎回、演目に合わせた舞台が設置されます。完成までに数か月を要するこの巨大な舞台は、ガルニエ宮のようにいつ来ても豪華絢爛の歌劇場とは違い、その年でしか味わえない景色をこの目に焼き付けてくれます。
初演前から観光客の気分を盛り上げる独創性を持たせた外見、映像が映し出される巨大なスクリーン、幻想的なライトアップ、天候不良に苛まれても耐え得る頑丈な造り。時には舞台の一部が動き出す仕掛けもあります。

2017年、2018年はカルメンの妖艶さを感じ取れる赤いネイルカラー、女工として作っていた葉巻、不吉な占いを示したトランプ、愛する人への気持ちを抱えたまま死を遂げた両手が舞台美術に組み込まれています。
トランプに映し出される模様が変わり、マークの色が黒くなったり赤くなったり光が漏れたりと、今年の演出も面白いですよ!

2017年の舞台制作スタッフについては下記の通りです。

今回は、英国ロイヤル・オペラ来日公演『ドン・ジョヴァンニ』でプロジェクションマッピングによる衝撃的な舞台を作り上げたチームが演出・装置・衣裳・照明・ビデオデザインを担当している。特に、英国ロイヤル・オペラのオペラディレクターを務めた1974年デンマーク生まれのカスパー・ホルテンによる演出と、U2やビヨンセ、アデル、カニエ・ウェストといったスーパースターの舞台美術を手掛けるエス・デヴリンの湖上装置に注目。

【湖上オペラ見所その3】鑑賞するにあたって

今年の湖上オペラは21時35分から開演、終了時刻は23時を過ぎる予定です。深夜って真っ暗じゃないの?と思うかもしれませんが、オーストリアの夏は21時頃ぐらいまで空は明るく、夕陽が落ちる頃に合わせてブレゲンツ音楽祭は始まります。
オレンジ色の景色が闇夜へと移り変わる空模様も計算に組み込まれており、野外では進行するオペラの情景をより際立たせ、美しい物に染めてくれるのです。

服装はラフな物で構いません。天候が悪い日は雨天に備え、撥水効果のあるフード付きの服などの雨具を用意しましょう。但し、客席で傘を使用することは、他の観客の邪魔になるので禁止されています。
晴れの日は夜の寒さ対策に、ブランケットなどを持参しておくことをおすすめします。

湖も舞台の一部で、過去には出演者が水中へ飛び込むシーンがあり、足が竦んでしまいそうな高所に立つシーンもありました。滑りこけてもおかしくない雨天でも開催する日があり、プロ意識の高い出演者の演技に観客は魅了されます。

出演者は、磨けば光る原石のような歌手から、ウィーンで活躍中の歌手まで様々。
今年の出演者については下記をご覧ください。

カルメンにはバロック音楽での活躍が著しいフランスのメゾ・ソプラノ、ガエル・アルケス。ドン・ホセは2015年同音楽祭『ホフマン物語』で女装の熱演が話題を呼んだスウェーデン人テノール、ダニエル・ヨハンソン。エスカミーリョには2017年5月の英国ロイヤル・オペラ『蝶々夫人』でシャープレスを演じたスコット・ヘンドリックス。ミカエラはルーマニアの若手ソプラノ、クリスティナ=アントアネッタ・パサロイウ。ウィーンで活躍する1977年生まれの日本人バス・バリトン、平野和がホセの上官スニガを演じているのも見逃せない。

ブレゲンツ音楽祭のレジデンス・オーケストラ、ウィーン交響楽団を指揮するのは1961年ミラノ生まれのパオロ・カリニャーニ。フランクフルト・オペラ音楽総監督を10年近く務めるなど、世界の歌劇場で活躍するベテランのオペラ指揮者。

サウンドは、オーケストラによる美しい音色と合唱団による歌声が響きます。

[指揮(予定)]パオロ・カリニャーニ
[演奏]ウィーン交響楽団、ブレゲンツ音楽祭合唱団、プラハ・フィルハーモニー合唱団、ブレゲンツ音楽学校児童合唱団
[合唱指揮]ルカーシュ・ヴァシレク、ベンジャミン・ラック

観客席で鑑賞する以外に近隣のレストラン、VIP用の観客席がある建物を利用すれば屋内で眺めることが出来ます。尚、湖上オペラのチケット購入はネットで可能ですが、完売することもあるほど人気なので、お早目にどうぞ。

INTRODUCTION of THE WRITER

rensui510
name. rensui510
ドビュッシー『月の光』が好きです。ピカソに習い、小鳥の鳴き声やカエル1匹にも自然の美を見出すことを心掛けています。

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