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色面で構成する大胆なデザイン! 田中一光とは

シンプルで大胆、絶妙な色のバランス。グラフィックデザイナー田中一光を一言で表すとこうなります。 田中一光は1930年1月13日奈良出身のグラフィックデザイナー。 昭和を代表するグラフィックデザイナーで、作風は大和絵の伝統を受け継ぎ、豊かな装飾性・デザイン性をもつ絵画・工芸の流派「琳派」に大きな影響を受けている。 シンプルなデザインだが実物をみると非常に作品のクオリティが高くノイズ感のあるグラデーションなどが緻密で美しい。 昭和のスーパーグラフィックデザイナー「田中一光」をご紹介したいと思います。

田中一光のデザインは身近なところに・・・

西武の包装紙の二重丸

田中一光のグラフィックデザインは、私たちが生活する中で以外とよく見かけます。西武の包装紙の二重丸のデザインはなにげなく見ていますが田中一光のデザインです。緑と青の丸のみの構成で非常にシンプルですが、これが田中一光の個性とも言えます。無駄なものをそぎ落としたデザインで、強烈なインパクトのみを与える。これが田中一光の洗練されたデザインの個性になります。

LOFT

LOFTのロゴも田中一光のデザインです。道路標識のような黄色と黒の対比、直角の線のみで作られたLLOFTの文字はインパクト大です。ずっと見ているとどこか、面白さを感じますが、これは、Oの文字が他の文字と比べて非常に小さいことや、文字に強烈に長体(細長くすること)がかけられているから、このロゴはかなり計算された遊びを取り入れてつくられたものです。シンプルに見えるものほど、奥が深い見ればみるほど田中一光らしさを感じる作品です。

無印良品

おなじみの無印良品のロゴも田中一光の作品です。これも非常にシンプルに太いゴシック体の文字でつくられていますが、やはり面白さや動きを感じます。これはやはり文字に強い長体がかかっているからです。空間をうまく利用しているのも田中一光らしさ、ロゴのまわりにこげ茶の空間が空いていることにより、よりロゴが目立つようになります。一見だれでも作れそうなロゴですが、非常に考えられたバランスの上になりたっています。他のチラシや販促物への展開も考えて使いやすいロゴになっています。

和をモダンに表現する

田中一光の特徴といえば、和のモチーフをモダンに表現することです。その代表的な作品が1981年にデザインされた「Nihon Buyo」という題名のポスターです。ポスターに使われているのは、四角と三角と丸だけ。目の玉も実は半円の形になっています。徹底して無駄なものをそぎ落としてシンプルな形とインパクトのある色づかいだけで表現されています。

とにかくシンプルが信条な田中一光の作品、写楽を表現したポスターでも丸を中心とした表現になっています。浮世絵の表現手法に似ているかもしれません。

文房具も色のインパクトが強烈

ポスターやロゴ以外でもデザインされたものはあります。メモパッドはやはり非常にシンプル。色のバランスのみで構成されたメモパッドは、非常に都会的です。正直紺や濃い青などは文字を書いても見えないでしょうが、色のバランスは見事なものです。飾って楽しむメモパッドと言えるでしょう。

これからも生き続けていく田中一光のデザイン

シンプルなデザインは長く人の心に残ります。田中一光の理想としたシンプルでクオリティの高いデザインは、これからも生き続けていくでしょう。

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