HOLISTIC STYLE BOOK 富裕層向けメディアサイト

神がかり的なヴァイオリン!名曲誕生は悪魔の仕業?

私たちが楽しんで聴いているヴァイオリン曲の中に、「悪魔に魂を売った」と称されるほどの強烈な誕生秘話をもつ曲があるのをご存知ですか?今回はその真相をご紹介いたします。

元ネタはゲーテの「ファウスト」

悪魔に魂を売るというエピソードと言えばゲーテの「ファウスト」が元ネタです。

念のために簡単なあらすじをおさらいしておきますと、老学者ファウスト教授はあらゆる学問を極めつくしましたが、結局「我々は何も知ることができない」と絶望し自殺を企てることで物語が始まります。
 
そこに悪魔メフィストフェレスが現れ、<満足>できたら魂を取られてもいいかと賭けを持ちかけるのです。ファウストは決して魂の底から満足はしないだろうとその賭けにのってしまう。

 
人間の脆さや、それにつけこむ悪魔の誘惑を描いた有名な古典劇です。
 

人間技ではあり得ない?パガニーニの超絶技巧

「悪魔」の演奏に失神する女性も!

そのヴァイオリン演奏のあまりの上手さに、「パガニーニの演奏技術は、悪魔に魂を売り渡した代償として手に入れたものだ」と噂されたという。そのため彼の出演する演奏会の聴衆には、本気で十字を切る者や、本当にパガニーニの足が地に着いているか確かめるため彼の足元ばかり見る者もいたという。

他の人にはマネさせない!徹底した管理で神話を作る

パガニーニは5歳でバイオリンを習い始め、13歳の時点ですでに習うことがなくなってしまったといいます。才能を持て余した彼は、自らの曲で演奏技法も編み出し、作曲家としても活躍していくのです。

そんなパガニーニが作る曲は、極めて速いパッセージのダブルストップ・左手のピチカート・フラジョレット奏法など、どれも高度な技術を必要とする難曲として知られています。

また相当なケチだったようで、他人に自ら作曲した曲を転用されるのを好まず、楽譜の管理を徹底していたという逸話が残っています。自らの演奏会の伴奏を担当するオーケストラにすらパート譜を配るのは演奏会の数日前(時には数時間前)で、演奏会までの数日間練習させて本番で伴奏を弾かせた後、配ったパート譜はすべて回収したというほどだったそうです。

しかも、オーケストラの練習ではパガニーニ自身はソロを弾かなかったため、楽団員ですら本番に初めてパガニーニ本人の弾くソロ・パートを聞くことができたというのですから筋金入りですね。

上の動画はそんな「悪魔」が作曲した「24の奇想曲第24曲」です。重音奏法や左手のピチカート・フラジョレット奏法等強烈な技が随所に散りばめられています。複数の弦をまとめて弾いたり、指で弦を弾いたり、視覚的にもインパクトがありますね。

リスト等他の作曲家も虜に

社会現象とまでなったパガニーニのヴァイオリン演奏は、ショパンやリスト、シューベルトらも心酔したと言われています。

中でもピアノの名手として有名だったフランツ・リストはあまりの衝撃に、「ピアノのパガニーニになる!」と叫んだという逸話があります、

実際その後リストはパガニーニの作品に基づく曲をたくさん作曲しています。

リストがピアノ編曲した「パガニーニによる大練習曲第6番」

なんでも初稿の「パガニーニによる超絶技巧練習曲」はあまりの難しさに誰も弾けずに、難易度を下げたバージョンが改めて作曲されたそうです。リスト自身が「ピアノの魔術師」と呼ばれ、「指が6本あるのではないか」という噂がまともに信じられていたという、これまた「悪魔的」な人物でもあります。

タルティーニ作曲の「悪魔のトリル」

悪魔のトリル(あくまのトリル)は、ジュゼッペ・タルティーニが作曲したヴァイオリンソナタト短調で、彼の作品の中で最も有名な傑作である。タルティーニの夢の中で悪魔が出てきてヴァイオリンを弾き、その美しさに目が覚めてからすぐ書き取ったという伝説があることから「悪魔のトリル」と呼ばれるようになった

ヴァイオリニスト泣かせのトリルはまさしく「悪魔」

トリルとは一つの音を中心として2度上、1度上を小刻みに反復する技法のことです。動画の演奏でも「トゥルル、トゥルル」とこぶしのように音が転がる技術が多用されているのがおわかりいただけると思います。

ひたすらこのトリルが繰り返されるのが、ヴァイオリニスト泣かせのまさに「悪魔」のトリル。現代のヴァイオリニストの技術を持ってしても、やはり難易度が高い曲だと認知されているそうです。

まとめ

今回ご紹介した曲は、いずれも超絶技巧が要求される難曲と言われる曲たちです。今は奏者の演奏技術も画期的にレベルアップしているので、私たちは身近なものとして楽しむことができます。

しかし当時の人にしてみれば、神がかったその演奏は「悪魔」によるものだと信じる人がいたとしても不思議ではないかもしれませんね。

INTRODUCTION of THE WRITER

takuan1
name. takuan1
40代の主婦です。
好奇心を刺激するような記事をたくさん更新していきたいと思っています。

執筆秘話やディープな家庭生活を綴っているブログも、よろしければ覗いてくださいね。

RELATED

私たちが楽しんで聴いているヴァイオリン曲の中に、「悪魔に魂を売った」と称されるほどの強烈な誕生秘話をもつ曲があるのをご存知ですか?今回はその真相をご紹介いたします。