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時計好事家に愛されるジャガールクルト「レベルソ」の魅力とは?

レベルソと言う時計をご存知でしょうか?時計好きなら一度は目にしたことのある腕時計ではないでしょうか?ルベルソとは1931年にスイスの名門時計ブランドであるジャガールクルトが発表した腕時計のモデル名です。ジャガールクルトを代表するモデルであり、ジャガールクルトのアイコンとも言われるレベルソ、時計好きにレベルソを嫌う人はいないと言われる腕時計史上に名を刻む名機、今回は時計好きに愛され続けるレベルソについて迫ります。時計好事家を虜にし続けるレベルソの魅力とは?誕生秘話とは?

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ジャガールクルト「レベルソ」とは?

1931年に誕生した反転できるデザインの腕時計

The two dials of the Reverso Tribute Moon are sure to win over those who love complication watches. #Reverso #Moonphase

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レベルソはジャガールクルトを代表するモデルであり、ジャガールクルトのアイコンモデルです。腕時計に精通している方であればジャガールクルトと言えば真っ先に浮かぶモデルとも言えます。角型のケースを反転させることの出来る画期的なデザインは当時かなりの衝撃を時計業界に与えました。

基本的に腕時計はしっかりと固定されているモノ。従来の腕時計の概念を覆す、ジャガールクルトの発表した「レベルソ」。文字盤を「ひっくり返す」事の出来る腕時計に多くの時計好事家の注目が集まった事は、言うまでもありません。このレベルソを発表する事でジャガールクルトはさらなる顧客を取り込む事となります。しかし、この奇抜ともとれる発想はどこから生まれたのでしょうか?

ジャガールクルト「レベルソ」はどうして生まれたのか?

王様のスポーツが関係している

Pure and timeless, the Reverso One Duetto Moon takes inspiration from the original, 1930s ladies Reverso. #Reverso

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ジャガールクルトがレベルソを発表したのは1931年です。今から80年以上前に発表されたレベルソは現在のデザイント殆ど変わりません。勿論、マイナーチェンジや時計の構造のアップグレードなどの進化は見受けられますが、基本的なデザインは発売当初と同じ、つまり1931年にジャガールクルトがレベルソを発表した時点ですでに完成されたデザインの時計だったという事です。

ルベルソのクラシカルでドレッシーなデザインは多くの時計好事家を虜にしています。時計を反転させる発想はデザインとして見ても、時計を「機械」として見ても非常に仕組みが面白い。基本的に高級腕時計ファンは機械が好きと言われています。理由は「時計好きの多くは機械式時計が好きだから」です。特にジャガールクルトのような複雑機構を搭載した時計を得意とするブランドのファンは、確実に機械好き、時計の小さなムーブメント内のゼンマイの動きにロマンを感じる方がかなり多いはずです。複雑機構を搭載した時計のムーブメントは「小宇宙」とも称されます。

クラシカルでドレッシーな複雑時計であるレベルソですが実はドレスウォッチとして誕生したワケではありません。寧ろ逆でスポーツウォッチとして生まれた時計です。「王様のスポーツ」とも称されるポロが盛んだった1930年代のイギリス、あるイギリス軍の将校からのオーダーがレベルソを生むきっかけとなりました。将校からのオーダーは「ポロ競技中にもつける事の可能なガラスの割れない腕時計が欲しい」との事でした。

最も歴史が古いスポーツと言われるポロですが実はかなり激しいスポーツ、試合終了後に腕時計のガラスが割れる事も頻繁にあったようです。当時は現在のようなサファイアクリスタル製の風防ガラスはない時代です。そこで生まれた発想が「反転して文字盤を隠す」という奇抜な考えでした。ひっくり返してガラスを内側に隠してしまえばガラスが傷つく事を防げます。

ジャガールクルト「レベルソ」が大ヒットする事は当然の予想されていた?

ルベルソを身に付ける事がステータスシンボル

レベルソは「成功する為に生まれてきた腕時計」とも言われます。これはどういう事でしょうか?元々レベルソはイギリス軍の将校からのオーダー品です。つまりセレブレティーからのオーダーという事です。そもそもポロに興じる事が出来る人々も所謂、アッパークラス、ハイソサイティなスポーツであるポロ競技の為の腕時計と言えば必ず、上流階級の人間が興味を示す、その為、レベルソはスポーツウォッチとしてのデビューですが、デザインはクラシカルでラグジュアリー、まるでドレスウォッチのような上品なデザインに仕上げたそうです。

ジャガールクルトはレベルソを発表するにあたって、あえてスポーティーなデザインを排除、あくまでラグジュアリーなクラシカルウォッチとしてデザインを重視しました。薄い手巻きムーブメントを搭載したレベルソはビスポークのシャツやスーツとの相性も抜群、ジャガールクルトの戦略道理に、レベルソはセレブのステータスシンボルとして定着していきます。

ジャガールクルト「レベルソ」で時間を見る以外の楽しみ方とは?

レベルソが上流階級を夢中にさせたもう一つの理由

ポロ競技と言うハイソサイティなスポーツの為の時計として確実にステータスシンボルとなったレベルソですが、それ以外にも貴族を夢中にさせた理由があります。それはレベルソの最大の特徴にあります。レベルソは反転する事が出来ます。つまり文字盤の裏を表示させることが出来ます。これが何を意味するのでしょうか?

時計の文字盤の裏であるケースバックにメッセージやイニシャルを刻むカスタマイズはレベルソが誕生する前から貴族の間で流行っていました。ケースバックにカスタマイズする事は一種のステータスであり、1点モノのオリジナルを意味します。しかし文字盤の裏に刻まれたメッセージは時計を外した状態でなければ見る事が出来ません。

しかしレベルソは時計を付けたままケースバックを見せる事が出来ます。つまり時間を見る以外の楽しみを与えた腕時計とも言えます。反転する事が可能なレベルソだからこその楽しみ方です。イニシャルやメッセージ以外にも、自分の肖像画や妻の肖像画をケースバックに刻み自慢する貴族も多かったと言います。時間を見ずに刻まれたメッセージや肖像画を見て楽しむ、正にハイソサイティな楽しみ方です。

ジャガールクルト「レベルソ」にはジャガールクルトの文字が入っていない?

最初期にモノにはレベルソの文字のみ

少しマニアックな話になりますが、最初期のレベルソにはジャガールクルトの文字は入っていません。ジャガールクルトのファンは本当に時計に詳しい方が多い為こういった話に花が咲きます。1931年に発表されたレベルソには何故ジャガールクルトの文字が入っていないのでしょうか?

理由は外注だったからです。オーダーを受けて製作に取り掛かったのですが反転するケースと角型ムーブメントに収まるムーブメントを組み上げる事が出来ませんでした。そこで「スペシャリティ・オルロジェ―ル」にケースとムーブメントの製作を依頼します。その為、最初期のレベルソにだけ、ジャガールクルトの文字は刻まれていません。

ちなみにルクルト製ムーブメントを搭載したレベルソは1933年に発表されます。手巻きの名機とも呼ばれるキャリバー410系ムーブメントは精密度も高くポロプレーヤーや貴族以外にも軍人にも愛されました。マッカーサー元帥もレベルソを愛用していた一人です。ケースバックにはイニシャルが刻まれていたそうです。

一度は生産がストップしたジャガールクルト「レベルソ」

レベルソの需要が激減した理由とは?

ジャガールクルトを代表する「レベルソ」ですが一時期生産がストップされていました。精密度の高いムーブメントを搭載したレベルソでしたが、時代の流れで、求められるようになったのは「自動巻きのムーブメント」、当然ながらレベルソも自動巻きが求められるようになります。

しかし華奢なケースのレベルソには自動巻きのムーブメントが収まりませんでした。そしてレベルソには防水機能がありませんでした。ロレックスが完全防水時計を発表すると、どんな時計にも防水機能が求められるようになります。レベルソの「ウリ」であった反転ケースも丈夫な防風ガラスが誕生してからでは、デザインでしかありません。

次第にレベルソはジャガールクルトの主要ラインアップから外れる事となります。クラシカルな角型のドレスウォッチよりも、自動巻きのタフなモノが求められる時代の波に飲まれる事となります。

新生レベルソをジャガールクルトが発表

時計史上最も複雑なケースの一つとなった

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惜しまれつつ生産が終了したレベルソですが1984年に新生レベルソとして生まれ変わります。防水性を備えた自動巻きのレベルソはそれまでのケースとは異なる、かなり複雑なケースを開発します。この新生レベルソのケースはなんと50以上のパーツから成り立つ時計史上最も複雑なケースとなりました。

この複雑ケースの開発によりレベルソは見事な復活を遂げます。

ジャガールクルト「レベルソ」は複雑機構搭載モデルを発表

時計好事家を熱狂させる

クォーツブームで機械式時計が衰退したと言われる70年代から80年代、ジャガールクルトが自動巻きレベルソを発表した時期はクォーツムーブメント真っ只中、しかし、そんなことはお構いなしと言わんばかりの勢いで売れ続ける新生レベルソ。その勢いを保ったままジャガールクルトは複雑機構を搭載したレベルソを発表します。

レベルソ誕生に当たる1991年にムーンフェイズやトゥールビヨンを搭載したモデルを発表、多くの時計ファンは複雑機構が搭載されたレベルソに熱狂します。丁度、機械式時計ブームとも重なり、レベルソの人気は今まで以上に高いモノとなります。

時代の流れにあったレベルソを発表

ビッグサイズのレベルソは若きセレブレティーの心を鷲掴み

Seen at the #Manufacture this morning: the iconic Grande #Reverso Ultra Thin Tribute to 1931.

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クラシカルでドレッシーな印象の強いレベルソですが、時代の流れに合わせたビッグサイズモデルも発表されました。2000年ごろから現在までメンズウォッチはビッグサイズがトレンドとされています。老舗時計ブランドもサイズアップされたモデルを次々に発表。ジャガールクルトもこの流れに柔軟に対応、48センチを超えるビッグサイズの「グランドレベルソ」を発表します。

All dressed up in red and white today! Happy #SwissNationalDay ! #Reverso

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クラシカルなデザインにトレンドのビッグケースを纏ったグランドレベルソは若きセレブレティーを熱狂させることとなります。グランドレベルソは今の「角時計ブーム」の火付け役とも言われています。若き時計好事家が最も欲しい時計の一つに、グランドレベルソの名前を必ず上げると言われています。

ラインアップが豊富なジャガールクルト「レベルソ」

生産中止となった手巻きモデルも復活

Dual time-zone display, Single mechanism, Ultra Thin interpretation… #Reverso #Duetto

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ジャガールクルトの顔とも言われるレベルソはラインアップが豊富です。一度は生産中止となった手巻きのレベルソも復活し自動巻きからクォーツまでライフスタイルに合わせてチョイスする事が出来ます。ケースもステンレスからプラチナケースまで揃っています。

ジャガールクルト「レベルソ」の気になる価格帯は?

手巻きのモデルで50万円台から

Grande #Reverso Ultra Thin Tribute to 1931 U.S. edition and its #Fagliano strap... #Argentina #Polo #Craftsmanship

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1833年に創業された老舗の時計ブランドであるジャガールクルト。今では数少ない「マニュファクチュール」、マニュファクチュールとは一貫して自社で製造している時計メーカーの事を指します。細かなネジからゼンマイまでジャガールクルトは自社生産と言われています。その為ジャガールクルトの時計はかなり高価です。レベルソもシンプルな手巻きムーブメントのステンレスケースで50万円オーバーからです。

It is not only about #style but also... #watchmaking #complications #Reverso

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人気の高いグランドレベルソはステンレスケースの自動巻きで約100万円程、18Kケースになると180万円オーバーです。レベルソの一番よく出る価格帯は100万円前後らしいです。ちなみに複雑機構であるトゥールビヨン搭載のレベルソは優に1000万円オーバーです。

ジャガールクルト「レベルソ」は永遠のステータスシンボル

時間を気にしない粋な大人によく似合う

A #Royal #Reverso for men, #DiamondJubilee

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80年以上の歴史を持つジャガールクルトのレベルソ。上流階級をターゲットにして発表された名機は今も変わらずステータスシンボルとして多くのセレブレティーを虜にし続けています。元々は防風ガラスを守るために開発された反転させることが出来るケースですが、時間をあえて見ないために反転させる使い方もあるようです。忙しすぎる日常、高級時計をしているのに時間を見ない、なんてなかなか粋ではないでしょうか?

INTRODUCTION of THE WRITER

hansu719
name. hansu719
ショップバイヤー、スタイリストを経てフリーライター兼シンガーソングライターが生業です。ハイブランドからストリートstyleまでラグジュアリーな香りのするstyleが好みです。

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