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日本の伝統工芸・平安貴族に愛された蒔絵漆器の魅力とは

漆器の表面に、金色で美しい模様が描かれている蒔絵。繊細で趣がある蒔絵漆器ですが、漆器は手入れが大変、というイメージがあり、お正月や記念日しか出さない、ということも多いのではないでしょうか。漆器は、使うほどに艶が出て味がでる食器です。日本独自の技法である蒔絵が描かれた蒔絵漆器を使い込み、蒔絵漆器ならではの美しさをさらに引き出してみませんか?蒔絵漆器の歴史やお手入れ方法もご紹介します。

蒔絵とは

漆器の表面に漆で文様を描き、漆が乾かないうちに金や銀の粉や色粉を蒔き、装飾したものです。その技法は奈良時代には完成されていたといわれており、美しい文様は平安貴族に愛され、仏堂などの建物をはじめ、調度品などにも用いられています。現代でもざまざまなものに使われております。

蒔絵の技法

基本的な技法として、平(ひら)蒔絵、高(たか)蒔絵、研出(とぎだし)蒔絵、肉合(ししあい)研出蒔絵があります。金粉を蒔いて仕上げる平蒔絵、立体的な表現ができる高蒔絵、金粉を蒔いた漆を研いで模様を現す研出蒔絵、さまざまな技法を駆使し模様に高低を持たせた肉合研出蒔絵など、それぞれに特徴があります。

金粉の使いかた

漆黒に映える金銀の模様は、粉の大きさにより仕上がりが変化します。粉でグラデーションを作り、遠近感を出す手法は、高蒔絵など、立体的な技法と合わせることにより、さらに奥行きのあるものとなります。

蒔絵漆器のお手入れ

蒔絵漆器に限らず、漆器全般についてですが、漆器は木でできているため、過度な乾燥と湿気を苦手としています。普段使う漆器として、椀や皿、酒器、鉢などがありますが、毎日使うことで、適度な湿気を与えることができます。

洗うときは中性洗剤とやわらかいスポンジを使い、洗ったら早めに拭くのが、長く使い続けられるコツになります。電子レンジ、食器洗浄機は使えません。また椀などに、沸騰したてのお湯を入れる際にも注意が必要です。

蒔絵漆器を使い続けているうちに、漆がはげたり傷がついたりした場合は、塗り直しに出しましょう。

和食だけではありません!さまざまな料理に合う蒔絵漆器

蒔絵漆器は和食だけにしか使えない、ということはありません。黒色の器などは、意外と使い勝手が良いものです。さまざまなシーンで蒔絵漆器を活用してみてはいかがでしょう。

まとめ

蒔絵漆器、いかがでしたでしょうか。良いものを長く使い続けるためのちょっとしたコツは、丁寧な暮らしにもつながっているように思います。

背景を活かし、自然をはじめとしたさまざまな世界を表現している蒔絵。品のある美しさを持つ蒔絵漆器を、普段の暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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Kinako
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