HOLISTIC STYLE BOOK 富裕層向けメディアサイト

奇想天外! 作曲家エリック・サティの伝説

たびたび「音楽界の異端児」とも評されるフランスの作曲家エリック・サティ。西洋音楽の伝統やルールに挑戦し続けた変わり者は現代までに大きな影響を残す数々の作品を残しました。独創的な作曲方や風変わりな逸話も持っているサティ。そんな彼の独特な人物像に迫ります。(出典:Liszt3)

プロフィール

「音楽界の異端児」「音楽界の変わり者」などと称されるが、西洋音楽の伝統に大きなくさびを打ち込んだ革新者とみなされている。印象主義の大作曲家たち、ドビュッシーもラヴェルも、その多くの作曲技法はサティによって学んだと公言している。西洋音楽史上、もっとも重要な人物の一人。

パリ音楽院在学中にピアノ小品「ジムノペディ」「グノシェンヌ」などを発表。芸術酒場「黒猫」に集う芸術家の一人となり、コクトーやピカソらと交流。同じメロディーを840回繰り返す手法を用いた「ヴァクサシオン」、現代の環境音楽の原点ともいうべき「家具の音楽」なども書いた。
また「官僚的なソナチネ」「犬のためぶよぶよとした前奏曲」「冷たい小品」「梨の形をした3つの小品」「干からびた胎児」といったように、作品に奇妙な題名をつけたことでも知られている。

私生活では音楽学校を喧嘩してやめるほど、気難しく人づきあいが苦手だった。
アパートに引きこもり宗教家を目指した時代もあったが、39歳で一念発起、音楽学校に入り作曲法の理論を学び直した。ジャン・コクトーやピカソとコラボレーションをした革新的な舞台「パラード」は、スキャンダルな事件とも言われた。享年60歳。

奇妙な曲名の数々

エリック・サティは作曲した曲に数々の奇妙なタイトルを付けていることでも知られています。例えば「犬のためのぶよぶよした前奏曲」、「官僚的なソナチネ」、「干からびた胎児」、「いつも片目を開けて眠るよく肥った猿の王様を目覚めさせる為のファンファーレ」、「あらゆる意味にでっちあげられた数章」、「でぶっちょ木製人形へのスケッチとからかい」などがあります。中でも有名なエピソードとして、作曲家ドビュッシーに自らの曲を聴かせた際に「もっと形式のある音楽を作曲するべきだ」と言われ、その忠告に対する回答として「梨の形をした三つの小品」というタイトルの曲を作りました。

謎の私生活

サティの私生活は多くの謎に包まれています。生前は人との付き合いをあまりせず、作曲した際の報酬を自分には見合わないとして自ら下げたりしていたため、貧乏で質素な暮らしをしていたと言われています。1925年に肝硬変によって亡くなると、サティの数少ない友人たちが彼の住んでいた部屋を訪れ奇妙なものをたくさん見つけました。まずは100本近い数のこうもり傘。そして2台のグランドピアノ。そのうちの1台の中身は空っぽでそこには未開封の手紙が大量に入っていました。床には装飾文字や絵が描かれた紙切れが大量に落ちていました。
サティはこの部屋で生前何をしていたのでしょうか。未だによく分かっていません。

現代音楽への影響

家具の音楽

サティは1920年に「家具の音楽」という作品を作曲しています。部屋の中に自然とある家具のように、生活の中に自然と溶け込み、生活を妨げることなく、無意識に聴くことが出来るような音楽を目指して作られました。このコンセプトはのちにジョン・ケージやブライアン・イーノなどの作曲家達に影響を与え、イージーリスニングやアンビエントミュージックというジャンルを生み出したと言われています。

ヴェクサシオン(嫌がらせ)

「ヴェクサシオン」という曲は"嫌がらせ"などを意味する言葉で、曲中で1分程度のモチーフを840回繰り返すというタイトル通り嫌がらせのような構成をもった曲です。世界一長いピアノ曲とされているが、サティがテンポの明記を忘れているため、演奏するのに18時間から25時間と幅がある。この同じモチーフを必要に繰り返すという試みは後に、スティーブ・ライヒやテリー・ライリーなどに代表されるミニマル・ミュージックの先駆的作品として知られている。

まとめ

どうだったでしょうか。
謎めいた私生活にはかなり惹かれるものがあります。

風変わりな作曲法はサティの音に対する柔軟な向き合い方が影響しているのではないでしょうか。
画家ピカソ、フランシス・ピカビア、写真家マン・レイや詩人ジャン・コクトーら有名なアーティストとも交流のあった彼。異端児とされながらも才能ある多くの同時代、後世のアーティストに大きな影響を与えているのは揺るぎないオリジナリティがあったためではないでしょうか。

INTRODUCTION of THE WRITER

Cellulo
name. Cellulo

RELATED

たびたび「音楽界の異端児」とも評されるフランスの作曲家エリック・サティ。西洋音楽の伝統やルールに挑戦し続けた変わり者は現代までに大きな影響を残す数々の作品を残しました。独創的な作曲方や風変わりな逸話も持っているサティ。そんな彼の独特な人物像に迫ります。(出典:Liszt3)