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変わり者すぎた葛飾北斎 ~西洋にもっとも影響を与えた浮世絵画家の素顔~

東京・上野の西洋美術館で開催された「北斎とジャポニスム」展。30万人を超える動員数を記録しました。北斎が西洋に与えた影響力の大きさと、彼のユーモアあふれる浮世絵人気は、時代を超えた現代においても根強いということを示していました。ところで北斎の絵はたいへん有名ですが、北斎自身のことはあまり知られていないかもしれません。びっくりするくらいの変わり者(?)だった北斎の素顔をご紹介していきます。

北斎とジャポニスム展

2017年10月12日から2018年1月28日まで、東京・上野の西洋美術館で開催されていた「北斎とジャポニスム展」。印象派の巨匠モネやスザンヌが北斎の絵からインスピレーションを受けたという証拠が詳らかにされた展示会でした。

展示会が終わる直前の1月下旬、筆者もこの展示会に足を運びましたが、平日なのに満員電車並みの人口密度でした。他の展示会に比べ、男性の割合が高かったようにも思います。また、海外でもっとも人気のある画家と言われる北斎の展示会なだけあり、外国人の姿も多く見られました。

北斎×西洋印象派巨匠による、まさに夢のようなコラボが「北斎とジャポニスム展」でした!

葛飾北斎という人

天才なのか、ただ気難しいのか・・・?

葛飾北斎はどちらかと言えば、国内よりも海外での評価が高いと言えるでしょう。それは北斎の少し変わったこだわりが周囲に理解されにくかったからなのかもしれません。

アーティスティックである、という言葉で片づけきれないような「北斎のこだわり」エピソードをいくつかご紹介していきます。

目指せ引っ越し100回!

葛飾北斎は無類の引っ越し好きで知られています。生涯に二度結婚していますが、いずれの妻とも長くは暮らしていなかったようです。

すでに当時売れっ子だった北斎はそこそこの収入があったにもかかわらず、ひどい身なりをしていたといいます。また、食器や家具もほとんど置いていなかったそう。でもそうすると、いつでも動ける身軽さはありますね。

北斎は生涯で100回の引っ越しをする予定でいましたが、93回目に以前住んでいた部屋に戻った時、出た時のままの荒れ放題の状態になっていたのを見て、引っ越しはやめるようになったそうです。

どんぶり勘定すぎて極貧に

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北斎は絵が売れて得たお金を数えることもなく、部屋に放置していました。いわゆるゴミ屋敷だった不潔な状態の家だったといいますから、ゴミとお金が一緒になっていたに違いありません。

米屋が請求に来た時には、そのお金の包みを投げ渡したという北斎。中味を見ていないので、足りなかったこともあり、その時は米屋が催促にくるという始末。ちなみに多い時はそれを返金するような米屋ではなかったようです。

お金にまったく興味がなかったとはいえ、食べるものに困らなくて良かったと思わず安堵しました・・・。

独り言が多すぎて知人に気づけない

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北斎の「変わり者エピソード」はたくさんあるのですが、その中でも結構な奇人ぷりはこれでしょう。

葛飾北斎は衣服にも興味がなかったので、流行の服やおしゃれなデザインとは縁遠かったよう。縦縞木綿に柿色の袖なし半纏、足元は草履というのが北斎流です。奇人なのは、それを見た人々に「田舎者だ」と囁かれるのが嬉しかったとか!(怖)

また外出時はいつも呪文を唱えている(?)ので、知り合いとすれ違っても気づかないことが多かったそうです。

結構なレベルの変わり者でしょう?

北斎が与えた影響

北斎は無類の変わり者に入るのかもしれませんが、その存在が偉大な人々にインスピレーションを与え続けたことは事実です。

ゴッホは「富嶽三十六景」の中の「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」を絶賛した手紙を画家仲間にしたためています。また、「亜麻色の髪の乙女」などの作曲で知られるドビュッシーはこの絵に感銘を受け「海」を作曲したと言われています。

同じ画家のみならず、作曲家にもその多大な影響力が及んでいたのですね。

あのシーボルトとは絵巻の値段のことでケンカをしたり、社交辞令が大嫌いな北斎は家の前に「おじぎ無用、みやげ無用」と書いた貼り紙をしていました。

自由奔放なアーティストだった葛飾北斎。画家としてずば抜けた才能を持った天才でもあり、人生を楽しむ術をよく知っていた天才でもあったのです。

INTRODUCTION of THE WRITER

結城まい
name. 結城まい
普段はPRライターをしています。その他、音楽やジュエリーのサイトでも執筆中です。自分で書いた「おしゃれ観葉植物5選」の記事を読み、ミイラ取りがミイラに。すくすく育つフィカスウンベラータ(♡の葉っぱのやつです)が可愛くて、朝、自分がお水を飲むより先に水やりをするのが日課です(*'▽'*)

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