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切り分けた時に現れる美しさ! 断面の美しい棹物菓子5選

食べる前に切り分けられる棹物菓子は、切り分けた時、あっと驚くような断面が現れるところも魅力のひとつです。定番の棹物菓子をはじめ、季節に応じて販売される、断面の美しい棹物菓子をご紹介します。

棹物菓子とは

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木の棒という意味を持つ「棹」の文字がついた棹物菓子は、棹菓子、または棹物とも呼ばれています。四角く長い棹物菓子は「羊羹」が有名ですが、「ういろう」や岐阜の「からすみ」、九州の「かるかん」など、多くの棹物菓子が存在します。長方形の型で成形されるものだけでなく、細長い巻菓子など、長いものは棹物菓子と呼ばれています。

棹物菓子の美しさ

切り分けると、シンプルで凛としたたずまいを持つ棹物菓子。錦玉など、細工物を入れて成形したもの、いくつかの素材を重ね成形したものなどは、切った際に驚くような美しい模様や風景が現れます。

繊細な美しさを持つ和菓子は、練りきりなど、見てすぐ美しさのわかるものに目が行きがちですが、棹物菓子には、棹物菓子しか表現できない美しさがあります。あっと驚く趣向が凝らされているところも、棹物菓子の魅力のひとつです。

断面の美しさを堪能できる棹物菓子

結「あまのはら」

新宿にある「和菓子 結」は、両口屋是清の新店舗。「手のひらサイズの日本の美」をコンセプトにしている菓子は愛らしいものが多く、また、美しい日本の風物を表している菓子ばかりです。

「あまのはら」は、切リ分ける場所により、色が変わる富士山を楽しめる羊羹です。日本の象徴である富士山が、季節により色を変える様子が、ひと棹につまっています。見ているだけでも飽きない菓子は、外国の方へのお土産にもおすすめです。

とらや「季節限定羊羹」

羊羹で名高い「とらや」では、定番商品のほか、多くの季節羊羹が販売されています。桜の咲き始めの季節を表現した「新春の野」をはじめ、青い夏空に浮かぶ入道雲を表現した「雲の峰」、信濃北部の山にかかる月を表現した「新更科」。新年には富士山を形どった「高根羹」が発売され、多くの方が年末年始に買い求める姿が見られます。

春夏秋冬、それぞれの季節が表現されている季節羊羹は、ほかにもたくさんあるので、こまめにチェックしてみてはいかがでしょうか。

松華堂「季節羊羹」

開業は江戸時代後期、明治30年代に現在の愛知県・半田に移転した松華堂。伝統的な製法で安心で安心な製品を、と作られている和菓子は、多くの博覧会などで優等賞を受賞しています。

定番菓子のほか、季節に合わせ、美しい細工羊羹が販売されています。羊羹の上に、色とりどりの練りきりが入った錦玉は、見ているだけでうっとりしてしまうほどの美しさです。バレンタインやホワイトデーには、ベースがチョコレートの羊羹も発売され、人気を博しました。

亀屋清永「星づく夜」

創業、元和3年(1617)年といわれる京都の御菓子司「亀屋清永」。唐菓子の「清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)」や果餅の「餢飳(ぶと)」などが知られていますが、季節に合わせて発売される棹物菓子も人気の高い商品です。

季節の棹物菓子の中でも高い人気を誇るのが、夏季限定の「星づく夜」。月と星が浮かぶ、吸い込まれそうな青い夜空は、パッションフルーツとレモンの香りがするさわやかな味わい。月は羊羹で、星は淡雪羹で作られています。食べずにしばらく飾っておきたいような、涼しさを感じさせてくれる棹物菓子です。

恵那川上屋「くり壱」 

栗きんとんをはじめ、和菓子だけでなく、栗の洋菓子も販売している長野の恵那川上屋。栗に合う素材を吟味し、栗のおいしさをさらに引き出すような、おいしい栗菓子を作っています。

「くり壱」は、栗きんとんを蒸し羊羹で包み、朴の葉で包んだ棹物菓子。やわらかい栗きんとんとモチモチの羊羹の組み合わせはバランスもよく、上品なおいしさ。口に運ぶと朴の香りがふわりと漂います。シンプルで凛とした美しさを持つ栗菓子です。

棹物菓子ならではの美しさ

切り口が美しい棹物菓子、いかがでしたでしょうか。ご紹介したのはほんの一部。多くの菓子店では、季節ごとにさまざまな趣向を凝らした棹物菓子が店頭に並びます。ほんの一時しか販売されないものも多いので、ぜひチェックしてみてください。

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Kinako
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