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伊藤忠商事がインドネシアでフィンテック事業に参入! 勢いに乗るP2P融資とは?

ここ最近、ニュースや新聞などでしきりに耳にする言葉“FinTech(フィンテック)”。日本ではまだ馴染みの薄い言葉ですが、海外では既に大きな市場を占有せんと熾烈な争いが始まりつつあります。 では、一体フィンテックとはいかなるものなのか。そして今後、確実に注目を集めるとされる“P2P融資”とは何なのか。その構造とシステムに迫ります。

日本を代表する総合商社がフィンテック分野に本気になり始めた

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“伊藤忠商事はインドネシアでIT(情報技術)と金融を融合したフィンテック事業に参入する。スマートフォンを(スマホ)を使う個人間の融資仲介事業で、現地の関連企業に約5千万ドル(55億円)を投じる。”

(日経新聞、2017年6月20日朝刊、7ページ金融経済面)

フィンテック事業に関しては日本のメガ銀行を始め、金融界でも積極的な動きが見られましたが、ここへ来て総合商社も仲介や積極介入に乗り出すなど、今後ますますフィンテック関連の話題が熱を帯びそうです。

フィンテックとは一体何なのか?

pixabay

フィンテックは英語で“FinTech”と表現します。これは和製英語ではなく、海外でも通じる国際的な言葉として定着しました。

“Fin”は“Finance”、つまり金融という意味を表します。そして“Tech”は“Technology”、つまりITや科学技術を表す言葉ですね。この二つの文字を合成して生まれたのがフィンテックで、日本語では金融テクノロジーと訳される事が多いでしょう。

フィンテックは、銀行やお金の貸し借りと関係する金融事業に、ITのテクノロジーを持ち込み、世界中のネットワーク間で電子的に繋がる特徴を加味しています。つまり、インターネットやクラウド、データ間融合を駆使して、より簡易に、そして便利かつ高速に金融取引ができる方法です。

こんなにあった!?身近なフィンテックの事例

フィンテックという言葉を聞くと少し難しい印象を浮かべてしまう方も多いかと思いますが、実は日本の日常生活でも既にフィンテック技術が活用されつつあります。それでは一つずつ紹介していきましょう。

簡単決済サービス

日頃から便利に使えるフィンテックとして一番身近なのが簡単決済でしょう。コンビニやスーパーなどで、スマートフォンや電子カードによってタッチするだけで済む決済方法です。電子的な情報のやり取りを行っているので、簡単決済もフィンテックの内に入ります。

電子送金サービス

スマートフォンやインターネットで、自分の口座から相手の口座に資金を振り込む電子送金。ブラウザ上で行えるため、わざわざコンビニや銀行、ATMに行く必要はありません。

クレジットカード統合サービス

数種類のクレジットカードを1枚の電子カードに情報として統合するのもフィンテックの一つです。まだ日本では少ないサービスですが、各クレジットカードの磁気データや暗証番号なども個別に認識してくれるため、非常に便利な決済方法となりそうです。

クラウドファンディング

インターネット上で投融資ができるサービスもフィンテックと言えるでしょう。世界中から資金を募る事ができ、また画面上だけで投資に値するか判断できるため、支援者、被支援者両者にメリットのあるプラットフォームが生まれました。銀行や公庫、補助金などが基本であった起業のための資金調達方法も変わりつつあります。

P2P型の融資は日本でも台頭するか?

pixabay

“伊藤忠は今夏をめどに、現地大手財閥シナルマス・グループのフィンテック子会社、PDP社(ジャカルタ)の株式を取得する。(中略)PDP社は融資したい個人と借りたい個人をつなぐソーシャルレンディングを提供する。”

(日経新聞、2017年6月20日朝刊、7ページ金融経済面)

P2P融資は、またの名をソーシャルレンディング、もしくはソーシャルファイナンスと呼びます。銀行や専門の業者を介さずに、インターネット上で借り手、貸し手双方が同意して融資のやり取りが行えます。PDP社はそのプラットフォームを提供しているのですね。

通常、P2P融資では、お金の貸し借りはオークション形式で行われます。まず、借り手が融資の希望額、希望金利と期間を作成しオークションリストをアップします。それを見た貸し手が自分の希望に合いそうな借り手を探し入札していきます。複数の入札が入った場合、金利の低い順に落札が行われ、融資のマッチングが完了するのです。

もちろん、融資の土台がインターネットという簡易的な方法に変わっても、お金の貸し借りなのでサービスを提供する企業の承認が必要です。基本的には借り手、貸し手双方ともに年齢制限と必要書類提出を求められ、借り手は更に年収の情報なども必要です。

ただ、融資に関する煩雑な手続きを緩和し、クラウドファンディングのように世界中に開かれた市場になる事から大きなメリットもある事は確かでしょう。

これはインターネットオークションが台頭してきた時代とよく似ています。個人間の商品の売買が可能になった事で、誰もが売り買いをでき、ネット小売市場の中で欠かせない存在となりました。

今やインターネットは生活に必要不可欠なツールとなり、今後も更に浸透する事で、こうした金融分野のオンラインサービスも当たり前になっていくでしょう。特にP2P融資という言葉は、これから日本でも注目を浴びるのではないでしょうか。

INTRODUCTION of THE WRITER

ゆきひろ
name. ゆきひろ
メンズアパレルメーカーで約5年、デザイナーとして培った知識を活かし、最新のファッション情報をお伝えしていきます。

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