中国の経済発展は過渡期を迎えつつありますが、その過程で自動車産業も発展を遂げています。そんな中国の注目自動車メーカーがNextEVです。そのNextEVが生み出した最速マシンがNIO EP9です。そんな注目のNIO EP9について紹介していきます。
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NIO EP9
NextEVとは?
NextEVは、2014年に中国で設立された新興自動車メーカーです。FormulaEにも参戦しているNextEVは、ヨーロッパ・フォード元社長で、マツダの元常務であったマーティン・リーチ氏と、ウィリアム・リー氏によって設立された自動車ベンチャーです。NextEVはアメリカITの聖地であるシリコンバレーと中国の上海を本拠地にしています。NextEVは、2014年の設立と、出来たての自動車メーカーですが、その処女作とも言えるマシンが、今回紹介するNIO EP9です。
NIO EP9とは?
NIO EP9は、NextEVが市販車としてデビューさせた最初のマシンです。NIO EP9は化石燃料を使わない電気自動車(EV)であります。2シーターのこのマシンは、ニュルブルクリンクで最速の電気自動車としてのレコードを保持しているほどハイパフォーマンスとなっています。6台のみがNextEVの投資家向けに製造され、1.3億円程度で販売されました。
NIO EP9のパフォーマンス
NIO EP9のパフォーマンスは、見た目に引けを取らないものとなっています。重いバッテリーを積んでいる割には軽量な、1735kgの車両重量と1360馬力という凄まじいパワーを生み出すモーターの組み合わせ。
60マイルへ2.7秒で到達し、313kphの最高速度を誇ります。バッテリーの割に軽量なのは、ボディとシャーシにカーボンを多用していることが理由です。出力が1メガワットを超えているという点からこのNIO EP9はメガカーであるといえます。最高速度が313kphと、パワーに比べて見劣りする点は、強力なダウンフォースが原因のようです。
F1カーの2倍ものダウンフォースを生み出すNIO EP9は、そのダウンフォースの大きさゆえに空気抵抗も大きくなってしまいます。普段使いの点からは、急速充電器使用で45分間の充電で、424kmの航続距離を誇っています。これは、EV車としても平均的であるといえます。
NIO EP9のエクステリア
NIO EP9は電気自動車であるということもあり、スーパーカーの将来の姿を表現しているかのように近未来的です。フェンダーが大きく内側に切り込まれている点からは、耐久レースののプロトタイプカーを思わせる印象となっていますが、サイドから見ると、どこかランボルギーニのような見た目でもあります。
リアウィングは、可変式でパークド、ロードラッグ、ハイダウンフォースの3つのセッティングが用意されており、トラックでもパフォーマンスも意識されています。そのダウンフォースはF1カーの2倍にもなる24000ニュートンで、NIO EP9のドライバーはコーナーで3Gもの重力を受けることになります。
NIO EP9のニュルブルクリンク最速タイム
多くのマシンが記録に挑戦するニュルブルクリンク北コースで、このNIO EP9は06:45.900というタイムを記録し、電気自動車として世界で最速のラップタイムを記録しました。そのNIO EP9の走りを動画でご覧ください。
NextEVに注目!
中国初の新興自動車メーカーであるNextEVからデビューしたEVメガカーであるNIO EP9について紹介してきました。環境問題への意識からスーパーカー市場へのハイブリッド車や電気自動車が増えています。その中で登場したこのNIO EP9は各社が電気自動車を製造する上でのベンチマークになるかもしれません。今後もNextEVに要注目です。
- name. tenikoh
- 高級車の記事をメインに、資産運用についても紹介していきます。