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ロシアのダーチャに学ぶ 別荘での過ごし方

広大な土地が広がるロシア。豊富な土地面積を誇るロシアでは、ほとんどの一般家庭が郊外に別の家を持っています。その名は「ダーチャ」です。「ダーチャ」の語源は「与えられた土地」、文字通り政府から無償で分配された土地です。その土地に好きなように家を建て、内装を整備し、庭では家庭菜園に取り組むのが、ロシア人の週末の過ごし方です。 別荘を連想しますが、日本で言う別荘とは意味合いが異なる、もはやロシア人の生活の一部となっている「ダーチャ」での生活を少し覗いてみましょう。 我々の別荘でのスローライフ満喫の参考にいかがでしょうか。

ダーチャとは?

ロシアの郊外にある、自宅とは別の家のことです。週末だけ過ごすセカンドハウスのようなものです。都市部の集合住宅に住む人々には特に、自然がいっぱい溢れ、足を延ばしてくつろげる憩いの場です。家族で協力して手作りで建てる家庭もあれば、業者に依頼して立てる家庭もあり、建物の様相はそれぞれ異なって面白いのも魅力です。ダーチャ自体を持つのに年収は全く関係ありません。
週末をダーチャで過ごし家庭は多く、金曜と日曜の晩は「ダーチャ渋滞」たる現象が起こるほど。
ロシア人にとって、生活に欠かせない大切な家です。家族の絆を深めたり、「無いものは自分でつくる」という自意識を持て、そして自ら作った野菜を食べて英気を養う、そんな場所なのです。

ダーチャで何をして過ごす?

家庭方針や住人の性格によってダーチャの過ごし方は変わります。家庭菜園に精を出し、体に良い料理作りを楽しむ、家をより快適にするために改築する(常に「建設中」のダーチャも珍しくありません)、パソコンから離れた環境でひたすら読書をする、キノコの採集などで自然と触れ合う、など目的は様々です。共通しているのは、疲れた体をリフレッシュし、新たなエネルギーをみなぎらせるというコンセプトなのです。具体的な過ごし方として例を挙げます。

野菜づくりに励む、収穫する

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一般的なダーチャの土地面積は、建物と庭の面積を合わせて600平方メートルです。家庭菜園用の畑田をつくるにはうってつけの広さです。ジャガイモをはじめ、トマト、ニンジン、キュウリ、ベリーなどの果物がつくられたりします。厳しい寒さの冬のために収穫する目的をもって栽培している家庭もあるのです。収穫された野菜や果物はピクルスやジャムなどの保存食にされることが多いです。
ソ連崩壊後、食料が流通しない危機にみまわれた際も、餓死者が出なかったのはダーチャの家庭菜園のおかげと言われているほど、ダーチャでの自給自足率は目を見張るほど高いのです。
収穫は温暖な夏におこなわれます。日がほとんど射さない冬に備え、日光浴も兼ねて、水着姿で農作業に励む光景も見られて面白いです。
また、キノコや野いちごなどを自然散策の中で採集して食糧を調達します。食べられるキノコを見分け、必要な分だけを採って料理に加えるのです。

常に建設中!? 日曜大工の範疇を超えた大工仕事

女性がせっせとピクルスを作ったり、子どもの面倒を見ている傍ら、ロシアの男性は大工仕事に励みます。部屋を増築したり、水を溜める井戸を作ったり、お手洗いを設けたり。更にはシャワー室、そして「バーニャ」と呼ばれるロシア版サウナの小屋まで建ててしまったりします。
しかも本業が大工ではない家庭で、です。
日本では完成された建物に住む場合が多くてピンとこないかもしれませんが、ロシア人には「家を一気に建てる」という発想がありません。その時の必要度、気分、体力と相談してマイペースに家を「建設」し続けるのです。

自然の中で食事を楽しむ

収穫したての野菜で作られたサラダ、自然の中で自ら摘んだ香草を散らしたボルシチなどの野菜たっぷりのスープ、収穫した果物のコンポートなど、無農薬で体に優しく、新鮮なメニューがテーブルに並びます。
また、ダーチャならではの楽しみの一つ、バーベキューにも注目です。「シャシリク」と呼ばれるお肉の串焼きを味わえます。お肉は羊肉が正式なようですが、豚肉など他のお肉も使われたりします。ブツ切りにしたお肉を二日前から酢につけるなど、想像よりも手が込んでいます。
薪をくべる、火を起こすところから始まり、じっくり焼かれたお肉の味は格別です。日本の焼き鳥のようにコンパクトなものではなく、ボリュームたっぷりの豪快な串焼きです。シャシリクを焼くのは、主に男性の役目とされているようです。ワイルドな焼肉奉行ですね。

ひたすらのんびり過ごす

自然の恵み、そして自分で何かを生み出す実感を得ながら、野菜づくりや大工仕事に励む一方、のんびりとチェスなどのゲームを楽しんだり、ひたすら読書したり、庭で寝そべったり、水浴びをしたりといった楽しみ方もアリです。大事なのは本人にとって「リフレッシュ」できるか、です。せっせと働くことでリフレッシュできる方でも、時には休みたくなる時もあります。ひたすらのんびり過ごす、そんな選択肢もダーチャにはあるのです。

ダーチャでの暮らしを参考に 自分なりの別荘での過ごし方を見直す

ロシア人のダーチャでの過ごし方、一例をまとめました。何しろ広大な国家なので、地方によっても建物の形式や生活の過ごし方、予算のかけ具合、庭で育てる作物は異なってきます。でも共通しているのは「日常から離れ、自然の中でリフレッシュする」ということ。リフレッシュ方法は人によって様々ですね。体を適度に動かして汗をかく、ひたすらボーっとする・・・。
何もロシア人のダーチャ暮らしを見習って、自給自足、DIYに励むことを推奨しましょうとお伝えしているわけではありません。別荘を持っている方向けに、「こんな過ごし方もあるんだな」ということを認識していただければ幸いです。

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