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レモンの皮をたっぷりと使ったカプリ島の伝統リキュール【リモンチェッロ】

イタリア・カプリ島の名産リキュール「リモンチェッロ」。リキュールグラスに注げば宝石のように美しく、弾けるようなレモン果皮の芳香が漂います。こちらはキリッと冷やしてドルチェと共にストレートで頂くのが本場での飲み方。今回はリモンチェッロの世界をご紹介いたします。

リモンチェッロについて

イタリア・カプリ島名産のリキュール

リモンチェッロは南イタリアのアマルフィ海岸、ソレント半島、青の洞窟で有名なカプリ島辺りの名産のリキュールです。レモン果皮をふんだんにホワイトスピリッツ(無色透明の蒸留酒)に漬け込んで造られるこのお酒は伝統的な食後酒という位置づけ(イタリアでは食事の最後に少量の強いアルコールを飲む食後酒の習慣があります)。主に、キリッと冷たくして食後のドルチェと共に楽しまれます。

元々は日本の梅酒のように各家庭の味があったというリモンチェッロは南イタリアのローカルなお酒でしたが、観光客によりその美味しさが広まり、今ではイタリア全土で楽しまれています。日本でも流通していますが、後述のように製品の良し悪しを見分ける目を持っておいたほうがよいでしょう。

原料はレモン果皮・ホワイトスピリッツ、砂糖、水のみ。果皮をスピリッツに漬け込んで10日〜2週間寝かせた後、砂糖と水を加えて造られます。

爽やかな香りと美しい色、ほろ苦さを潜ませた風味に加えてしっかりした甘さがありますが、同時に強いアルコール感があります。度数は30度ほどですが、体感的にはもっと強い感覚を覚えます。製造過程で果肉と果汁は加わらないため、酸味は全くありません。

製造法によって異なるリモンチェッロの味

現在流通しているリモンチェッロには大きく分けて天然物と合成物の2タイプがあります。合成物とは、香料や着色料を使用して工業的に造られるものです。ラベルに「aromi naturali(香料)」とか「colorante(着色料)」とかいう文字があったらこのタイプだということになります。

さらに、天然物も、アマルフィ・ソレント産のレモンを使っているものと一般的なシチリアンレモンなどを使っているものの2種類に分けられます。

アマルフィ・ソレント産のレモンは私たちに馴染み深いレモンとは別物でかなり大きく、果皮も厚ぼったくざらざらしています。これはほぼ市場に出回ることなく、ほとんどが地元での天然物のリモンチェッロの製造に消費されます。このレモンで造られるリモンチェッロは最高の味です。

コストを下げるためにあるいは材料調達の関係でアマルフィ・ソレント産のレモンでなく一般的なシチリアンレモンを使うのが後者のタイプです。シチリアンレモンは我々に馴染み深いレモンとヴィジュアルが似ています。

ソレント産レモンの果実。一見して通常のレモンとは違います。

ソレント産レモンの果樹園。ほとんどが地元でのリモンチェッロ造りに使われます。

おすすめのリモンチェッロ2選

RUSSO(ルッソ)【マテルドミニ】

白い皮の部分が入るとえぐみや渋みが出るのでリモンチェッロの味が落ちます。それを防ぐため皮剥きは全て手作業。専門の皮剥き職人が一日に何千個ものレモンを剥いているのだそう。
IGP(イタリア政府認定原産地保護指定地域)認定を受けたアマルフィ産のレモンだけを使った香料・着色料無添加の天然物のリモンチェッロです。

700ml、アルコール度数32%。

輸入販売店のURL
http://koyo-inc.com/russo/

Limoncello di Capri(リモンチェッロ・ディ・カプリ)【リモンチェッロ・ディ・カプリ】

おそらく日本で一番入手し易い天然物のリモンチェッロはこちらでしょう。リモンチェッロ・ディ・カプリ社では約200の契約農家からソレント産IGPレモンを厳選して購入し、伝統的な無添加のリモンチェッロを作りつづけています。

500ml・700ml アルコール度数32%

メーカーHPのURL
http://www.limoncello.jp/jp/index.html

地中海の宝石のようなリモンチェッロを楽しむ

目を閉じると陽光あふれる南イタリアの風景が浮かんできそうなレモンの香りあふれるとろりとしたリモンチェッロ。甘くてほろ苦く、アルコール感のしっかりしたお酒です。冷凍庫で凍結寸前まで冷やし、小ぶりのリキュールグラスで頂くのが最高の頂き方ですが、レモネードやアイスティーに加えるのもおすすめですよ。

INTRODUCTION of THE WRITER

高城みれい
name. 高城みれい
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