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リベリアススピリッツ漂うストリートモードの旗手! ラフシモンズ(RAF SIMONS)

反骨精神漂うストリートモードスタイルでファッショニスタやヤングセレブレティを虜にするラフシモンズ。2015年最も検索されたデザイナーとも言われる、鬼才。上質なストリートモードとアーティスティックでリベリアスな雰囲気のウエアやコレクションはヤングセレブレティを中心に熱狂的なファンを獲得しています。ビッグブランドのデザイナーや大手ブランドとのコラボレーションと何かと話題の尽きない元祖ストリートモードの旗手について迫ります。

ラフシモンズ(RAF SIMONS)ストリートモードのパイオニアブランド

センセーションを巻き起こしたアーティスティックなリベリアススピリッツ

今現在、モードとストリートスタイルの境界線は曖昧になりつつあります。特にメンズファッションにおいてモードとストリートを融合させたミックススタイルがトレンドとして注目を集めています。

ラグジュアリーブランドの若年化や老舗ブランドを再構築する若手デザイナーによる、よりフレッシュでデイリーなリアルクローズがハイエンドなブランドからもリリースされています。

仰々しいクチュールコレクションに重きを置くよりは、デイリーなストリートファッションベースのリアルクローズがメンズファッションの主流であり、トレンドです。

モードスタイルとストリートスタイルを融合させ、アーティスティックな唯一無二の世界観を創り上げたブランドがラフシモンズです。

ラフシモンズはメンズトレンドの主流である、モードとストリートスタイルを融合させたブランドのパイオニアであるといっても過言ではありません。

1995年にストリートとモードを融合させたコレクションを発表し、世界中のファッショニスタに衝撃を与えたラフシモンズ。

彗星の如く現れた新進ブランドに、ファッショニスタやファッション関係者は戸惑いながらも惜しみない喝采を送りました。

ラフシモンズの登場によりメンズファッションの在り方やファッション界全体の常識が覆りました。それと同時に、メンズファッションに新たな可能性が広がりました。

モードブランドでありながら、前面に押し出したのはデイリーユースに最適なストリートウエア。しかし単なるリアルクローズではなく、アーティスティックに味付けされたミリタリージャケットやスウェットパーカーは、見る者を威圧するような絶対的な存在感を纏っていました。

反骨精神が漂うウエアには御座なりなパンクスピリッツではなく、どこかインテリジェンスな雰囲気を醸し出すitemばかり。

ラフシモンズが作り上げたウエアは単なる服ではなく、ラフシモンズという新たなスタイルであり、マインドであったようにも感じます。

数多くのデザイナーに影響を与え、新たなメンズブランドのあり方を示したラフシモンズ。デザイナーやスタイリストといったファッションのプロにファンの多い唯一無二の孤高のブランドを徹底解析いたします。

2017-18年秋冬のコレクションから見るラフシモンズ(RAF SIMONS)

ラフシモンズ初となるニューヨークコレクション

今回はラフシモンズがコレクションの場所に選んだのはニューヨーク。2017春夏コレクションでもニューヨークのカウンターカルチャーやアンダーグランドな雰囲気が漂うショーが話題を集めていました。

鬼才フォトグラファーである”ロバート・メイプルソープ”の作品をモノクロプリントしたシャツやTシャツ、カットソーはシンプルでソリッドなウエアが目立つ2017年春夏コレクションの中では強烈なインパクトを与えました。

70年代80年代の刺激的で洗練された”大都会”を代表するニューヨークのサブカルチャーをウエアに落とし込んだラフシモンズの2017春夏コレクション。

兼ねてより囁かれていた、ラフシモンズのカルバンクラインのデザイナー契約が正式に決定、そしてこの春夏コレクションもニューヨーク行きを示唆するかのようでした。

カルバンクラインのコレクションがニューヨークでは発表されたのはラフシモンズのコレクションの8日後。ビッグブランドのコレクションを行う前に身をもってニューヨークコレクションを体感する思いもあったのかもしれません。

2017-18年秋冬のラフシモンズのコレクションはグラマラスでドレッシーなロングコートが序盤に登場。ウエストにはメッセージの入ったベルトがラフに巻かれていました。ベルトを巻くことでドロップの効いたシルエットが強調されるロングコートは何処となくフェミニンな印象を与えます。

ベルトに入ったメッセージはスローガンのようです。2017-18秋冬のメンズコレクションではスローガンの入ったウエアやitemがトレンドとしても注目を集めています。

ヴァレンティノのスウェットやコートにもスローガンが刻まれたウエアがランウェイを闊歩。大きな話題となりました。

ラフシモンズが得意とするテーラードジャケットやチェスターコートはオーバーサイズのドロップショルダーがメイン。

上質なダブルブレステッドのポロコートのインナーにはメッセージの入ったロゴTシャツやスウェットを合わせた90年代を彷彿させるスタイリングが目立ちました。

スーツの上に更にドロップショルダーのツイードジャケットを合わせる、アーティスティックでアバンギャルドな着こなしもラフシモンズイズムを感じさせてくれます。

ハードでタフな印象よりは、都会的でインテリジェンス且つ、中性的なitemやスタイリングが今回のラフシモンズの象徴しています。

注目のパンツはワイドやストレートのスラックスをメインボトムスとして打ち出した今季。ルーズな処理をされた長めのレングスが独特のシルエットを形成していました。

アンクルレングスやクロップドパンツが目立った春夏からトレンドが大きく変わる予感を感じさせてくれます。

そしてデイリーに使えるitemであるオーバーサイズのショート丈のニット。レングスの長めの”NY”と編みこまれたレタードニットはポップで程よいチープ感がグランジな空気感を醸し出していました。

かっちりとしたスクエアトゥのレザーシューズはノスタルジックでもあり新鮮、そして”首飾り”と表現した方が似合うチョーカータイプのネックレスがコレクション全体をフェミニンな雰囲気に仕上げていました。

コレクション全体を通して、デイリーに使えるプロダクツが豊富だった今季のラフシモンズ。レタードニットやテーラードジャケットはファッショニスタや富裕層の間で話題沸騰。そしてベルトやネックレス、ニット製のアームカバーなどの小物にもはかなり注目が集まっています。

メンズファッションのトレンドを牽引するブランドであるラフシモンズというブランドの歴史について触れていきます。

ラフシモンズ(RAF SIMONS)の歴史とは?

1995年に設立されたフランスを拠点とするブランド

1995年にラフシモンズによって設立されたブランドです。フランスをベースとして活動しているブランドの為、フランスのファッションブランドとして認識されています。

モッズパーカーやミリタリージャケット、切りっぱなしのスリーブレスパーカーやデニムジャケットなどストリートテイストの強いitemを得意とするブランドです。

勿論コレクションブランドのため、毎シーズンスタイルは異なりますが、デザインの根幹には若者のフラストレーションや反骨精神を具現化したウエアがラフシモンズの特長とも言えます。

袖をカットオフしたスリーブレスのテーラードジャケットやロングコートもラフシモンズが得意とするプロダクツです。

コレクションではレイヤードを多用することも多く、ラフシモンズのショーでのスタイリングの特徴と言えます。

ストリートテイスト漂うミリタリーitemやメッセージ性の強いitemが多い中、テーラードジャケットのつくりに定評がある事もラフシモンズの特徴です。

英国仕立てのクラシカルなテーラードジャケットやスーツ、チェスターコートやポロコートは大人の富裕層からも高い評価を得ています。

リベリアススピリッツ漂うストリートスタイルからクラシカルでハイエンドなスーツスタイルまでこなす、メンズファッションを支えるモードブランドです。

上質なテーラードジャケットからパンキッシュなミリタリージャケットを同時にリリースすることができるラフシモンズは新たなメンズスタイルの形を作り上げたブランドです。

ストリートモードを牽引し続ける時代の寵児であるデザイナーのラフシモンズとは?

ラフシモンズ(RAF SIMONS)という人物は?

1968年ベルギー生まれのデザイナー

彗星の如く現れた新進ブランドを率いる若き鬼才と呼ばれたラフシモンズも49歳。20年以上のキャリアを誇るファッション界の重鎮です。

永きに渡りメンズファッションを牽引し続けるトレンドセッターのラフシモンズ。様々なブランドにデザイナーとして迎え入れられる鬼才が、今回手掛けるブランドはアメリカを象徴するビッグブランドのカルバンクライン。

ラフシモンズが手掛ける都会的なリアルクローズブランドのカルバンクラインは、ファッショニスタの間で話題沸騰です。

世界が最も注目するデザイナーであり、ラフシモンズの憧れる、若きデザイナーは後を絶ちません。ベルギー生まれの鬼才、ラフシモンズの経歴とは?

独学でファッションを学んだ叩き上げのデザイナー

ベルギー出身のデザイナーであるラフシモンズ。ベルギー出身の有名デザイナーとなれば、アントワープ王立美術アカデミーの出身者と思い勝ちですが、彼は卒業はおろか、入学もしていません。

本格的に服飾の勉強をする為に、アントワープ王立美術アカデミーの当時ファッション学科のディレクターであったファッションデザイナーのリンダ・ロッパとコンタクトを取ります。

リンダ・ロッパはラフシモンズの才能を瞬時に見抜き、「貴方は学校で学ぶ必要はない」と伝えます。

この言葉のおかげで本格的に服作りに向き合うことができたと、ラフシモンズはインタビューで答えています。

ラフシモンズは大学では写真や映像についての教育を受けます。在学中の研修で、アントワープを代表するデザイナーであるウォルター・ヴァン・べイレンドンク、ウォルトの事務所で働きファッションに興味を持ちます。

しかし、大学卒後についた職はインテリアデザイナー。ラフシモンズは大学卒業後の2年間インテリアデザイナーとして活躍します。

マルタンマルジェラのコレクションがきっかけ

2年間インテリアデザイナーとして活躍するも、ファッションへの興味は断ち切れずにいたラフシモンズ。ファッションの世界で生きていくと決めたきっかけが、マルタンマルジェラのコレクションです。

マルジェラの創り上げる前衛的でモードとストリートを融合させたアーティスティックなショーとウエアに感銘を受けたラフシモンズ。ラフシモンズの初期のコレクションや作品には、マルジェラヘの敬意が伺えるウエアやプロダクツが存在します。

入学することはありませんでしたが、アントワープ王立美術アカデミーへの入学希望はマルジェラの出身校だったことも大きな要因です。

独学で服作りを行っていたラフシモンズは1995年に、リンダ・ロッパのバックアップによりミラノで展示会デビューを果たします。

ランウェイによるプレタプルテコレクションは1997年の秋冬から。ランウェイコレクションがパリコレの為、フランスブランドのイメージが定着していますが、母国であるベルギー生産のウエアも存在します。

ファッション関係者から高い評価を得たラフシモンズ

正式な服飾の教育を受けていないニューカーマーブランドにファッション関係者は大いにショックを受けました。

同時に、メンズファッションの新たな風に拍手喝采を送ったのはデザイナーやスタイリストでした。鮮烈なパリコレデビューを果たしたラフシモンズの元に、イタリアを代表するレザーの老舗ブランド、ルッフォリサーチのデザイナーの話が舞い込みます。

ラフシモンズはルッフォリサーチのメンズデザインを担当します。

ルッフォリサーチのデザインを担当したことで更にその名を轟かせたラフシモンズは、2005年にジルサンダーのアーティスティックディレクター、そして2012年にはディオールのアーティスティック・ディレクターとして迎え入れられます。

ジョン・ガリアーノの後任デザイナーとしてディオールのレディースデザインを担当していたラフシモンズ。プレタプルテ以外にもオートクチュールやアクセサリーも手掛け毎シーズン高評価を得ていました。

約3年半ディオールを支えたラフシモンズ。ラフシモンズのディオール退任はファッション業界に大きな衝撃を与えました。

ラフシモンズのディオール退任について、ラフシモンズが自身のブランドに集中する為、スケジュールが過密過ぎた等の憶測が飛び交いましたが、理由は兼ねてより囁かれていたカルバンクラインとの契約です。

新生カルバンクラインをローンチしたラフシモンズ

ラフシモンズイズム迸るカルバンクラインにファッショニスタは陶酔

フランスのビッグメゾンであるクリスチャンディオールを去ったラフシモンズは、アメリカの老舗ブランドであるカルバンクラインのチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任しました。

これにより、ラフシモンズによる新生カルバンクラインが誕生しました。

ラフシモンズがカルバンクラインと契約するのではないかという噂は、まことしやかに囁かれていました。この噂が現実となった2016年。

ファッショニスタや感度の高いセレブレティーは歓喜の声を上げました。ディオールでの成功を手土産に臨んだ、ラフシモンズ・カルバンクライン。

ファーストコレクションである2017-18年のコレクションのテーマは”パレード”。ラフシモンズのフィルターを通したアメリカが表現されたコレクションは、クラシカルでノスタルジックな雰囲気が漂うウエアを纏ったモデルがランウェイを闊歩。

リジッドのデニムジャケットにデニムのセットアップやレザーのオールインワン、そして都会的なダブルブレステッドのスーツやロングコートと正にパレードのようなコレクションでした。

カルバンクラインの洗練された都会的なリアルクローズのイメージに敬意を払いつつも、全てのウエアにはラフシモンズイズムが余すことなく注がれていました。

ラフシモンズによる新生カルバンクラインはノスタルジックなアメリカを表現していました。しかし、ウエアやコレクションは若々しくモダンな輝かしい未来を担う若者像が投影されていました。

ラフシモンズによるカルバンクラインの評価は非常に高く、2017年のCFDAファッションアワードでデザイナー・オブ・ザ・イヤーをメンズ、レディース共に受賞しました。

2018春夏コレクションから見るラフシモンズ(RAF SIMONS)の未来

衰えることのない反骨精神

秋冬のコレクションに引き続きニューヨークで行われたラフシモンズの春夏コレクション。怪しくも何処となくジャパニズムやオリエンタルな雰囲気が漂う2018年春夏のラフシモンズの最新のショー。

雨の中を行きかう人々をイメージした2018年春夏のラフシモンズ。モデル全員が傘を差して歩いた異色のショー。雨降り独特な憂鬱感と、陰湿な空気感がラフシモンズの最新ウエアを怪しくも魅力的に演出していました。

悪天候をイメージしたコレクションの為、レインコートやオーバーコート、そしてレインブーツがプロダクツとしては目立っていました。

ドロップショルダーのコートやルーズなニット、着物を連想させるエスニックなロングコートも印象的でした。

アーティスティックでリアルクローズメインの前回の春夏コレクションとは全く趣の違うショーによりファッショニスタや富裕層を楽しませてくれたラフシモンズ。

春夏コレクションである事を忘れてしまうほど重厚なショーであり、スタイリングを披露してくれました。

得意なダークトーンから鮮やかな赤、そしてスモーキーなカーキやベージュにチェック柄。春夏の爽やかさを感じさせない重く気だるいコレクション。

20年以上のファッション界をリードしてきた鬼才のマインドと底力を見せ付けられたようなラフシモンズの2018年春夏。まるでニューカマーブランドのような、アバンギャルドでエネルギッシュなショーにファッション関係者から惜しみない喝采が送られました。

改めて、ラフシモンズというブランドの凄さとあり方を理解させられたコレクションでした。怪しくもフェティッシュな雰囲気を纏ったラフシモンズの最新コレクションにこそ、ラフシモンズの未来とファッション業界の未来があるように思います。

奇抜さをウリにする新進ブランドは星の数ほど存在します。しかしラフシモンズのウエアはアバンギャルドなだけではありません。

寧ろ、ラフシモンズのアティチュードをする為に前衛的なウエアやコレクションが必要だといった方が納得できます。

唯一無二のブランドを手掛けるファッション業界の重鎮であるラフシモンズの反骨精神はデビュー当時と全く変わりません。

そして熱狂的なファンは年々増加しています。全く異なるブランドからトレンドを発信し続けるデザイナー、ラフシモンズ自身からも目が離せません。

INTRODUCTION of THE WRITER

hansu719
name. hansu719
ショップバイヤー、スタイリストを経てフリーライター兼シンガーソングライターが生業です。ハイブランドからストリートstyleまでラグジュアリーな香りのするstyleが好みです。

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