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ラグジュアリーストリートカジュアルを牽引【オフ・ホワイト(OFF-WHITE)】を徹底解析

現在最も入手が難しいブランドとしてファッショニスタやヤングセレブレティーから熱烈なラブコールを受けるオフ・ホワイト(off-white)。ファッション界はハイエンドなストリートスタイルがレディース、メンズ共にトレンドとして定着しています。ビッグシルエットやプルオーバーパーカーやクラッシュデニム、トラックスーツ等80年代の雰囲気が漂うアメカジitemもラグジュリーブランドからリリースされる事が当たり前となってきています。このハイエンドなストリートスタイルの火付け役ブランドがオフ・ホワイトです。セレブレティーのSNSでもお馴染みのリュクスなストリートブランドを徹底解剖いたします。

オフ・ホワイト(OFF-WHITE)とは?

ストリートラグジュアリーの火付け役ブランド

ファッション業界は空前のストリートファッションブーム。ハイソサイティーなラグジュアリーメゾンでさえストリートスタイルを前面に打ち出しているブランドも少なくありません。

2017-18年秋冬のトレンドitemを見てもスタジャンやボマージャケット、マウンテンパーカーといったストリートitemが目立ちます。

80年代90年代の香りが漂う通称”渋カジ”が今年の秋冬は復活。そして80年代のスポーツミックススタイルも今期は気になるトレンドスタイル。

しかし、2017-18年秋冬のトレンドは懐かしの渋カジスタイルをそのまま繰り返しているだけではありません。

80年代90年代のストリートスタイルにラグジュアリーなエッセンスを加えた”ラグジュアリーストリートスタイル”と呼ばれるスタイルがトレンドです。

ラグジュアリーストリートスタイルとはハイエンドなブランドからリリースされるストリートitemで作るスタイルのことです。

つまりラグジュアリーメゾンがリリースするスタジャンやスウェットを身に付けたアメカジのことです。このハイエンドなアメカジスタイルがヤングセレブレティーを中心に大ブレーク。そして今ファッション業界全体のビッグトレンドとなっています。

このビッグトレンドを作ったブランドがオフ・ホワイトです。

オフホワイトは2013年にアメリカで誕生したブランドで、デザイナーはヴァージル・アブロー。ビッグサイズのプルオーバーパーカーやミリタリージャケット、ネルシャツといったアメカジを代表するitemのバックに”WHITE”とプリントしたグラフティデザインが特徴です。

ロゴ以外にも斜線をプリントしたデザインもオフ・ホワイトのアイコンとなっていいます。ビッグシルエットにビッググラフティを施した80年代のストリートカルチャーを色濃く反映したオフ・ホワイトのウエアはヤングセレブレティーの間で大ブレーク。オフ・ホワイトの世界的大ブレークの影にはSNSが大きく関係しているように思います。

ビッググラフティがブランドの特徴でもあるオフ・ホワイト。ビッグサイズのパーカーやネルシャツのバックプリントに”WHITE”とロゴが入っていれば一目でオフ・ホワイトのウエアだということが分かります。

つまりフォトジェニックには最適なブランドだということです。

セレブがオフ・ホワイトのウエアを着用しSNSに投稿。それを見たファッショニスタやヤングセレブレティーがオフ・ホワイトのitemを購入、そして同じようにSNSに投稿。

セレブやファッショニスタのSNSの連鎖により世界的な人気ブランドとしての礎を築きました。

こうしてオフ・ホワイトは最も入手困難なラグジュアリーストリートブランドとしてスターダムを駆け上がりました。

いい意味で分かりやすいビッググラフティはオフ・ホワイトを身に付けている証であり、入手困難であるオフ・ホワイトを着ることがステータスシンボルとしてヤングセレブレティーの間で浸透していきました。

エッジの効いたitemやスタイルを前面に押し出し新しいスタイルを確立したオフ・ホワイトの実力も去る事ながら、ここまで時代を味方に付けたブランドも稀です。

言い換えれば時代がオフ・ホワイトを必要としていたとも考えられます。

オフ・ホワイト(OFF-WHITE)のデザイナーは?

多彩な顔をもつヴァージル・アブローとは?

オフ・ホワイトのクリエイティブ・ディレクターはヴァージル・アブローという人物です。1980年生まれの若き鬼才クリエイターはオフ・ホワイトのデザイナーであるという以外にも多彩な顔を持つ人物です。

デザイナーというよりはマルチクリエイターと呼んだ方が似合うヴァージル・アブローは大学では建築を専攻、ストラクチャ・エンジニアリングで修士号取得します。

大学院にて修士号を取得したヴァージル・アブローは当然、建築の道に進みます。建築家としてのキャリアをスタートさせたヴァージルでしたが、建築家としてだけ生きるつもりは、毛頭なかったようです。

90年代のストリートカルチャーの洗礼を受けたヴァージルはアートディレクションやファッション居は強い関心を抱いていました。

特にファッション関しては、服作りをしていた母の影響もあり、幼い頃からファッションが身近であり、服作りもヴァージルにとっては生活の一部だったようです。

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ヴァージル・アブローに転機が訪れるのはカニエ・ウェストの出会いです。ヒップヒップミュージシャンであり音楽プロディーサーそして何よりも現在のファッションアイコンであるカニエ・ウェスト。

カニエ・ウェストはシカゴ出身と影響を受けたカルチャーが似ていたこともあり意気投合。最初は友人の一人としての付き合いでしたが、ファッションセレブであるカニエ・ウェストはヴァージル・アブローのズバ抜けた審美眼とセンスを見抜きます。

カニエは友人としてではなくビジネスパートナーとしてヴァージルにツアーの物販のデザインからステージングの依頼をします。

大学院で建築を学んでいたヴァージルはステージングやアルバムカバー構成もお手の物。こうしてヴァージル・アブローのクリエイティブ活動が開始します。

カニエ・ウェストのツアー物販からステージ衣装のデザインまで、カニエ・ウェストのツアーには欠かせない人物となったヴァージル・アブローは2012年にカニエ・ウェストがローンチしたDONDAのクリエイティブ・ディレクターに就任します。

一緒にビジネスをはじめたのが2002年ですので10年間ヴァージル・アブローは影でカニエ・ウェストを支えてきました。

ファッションセレブとして揺ぎ無い地位を築き上げたカニエ・ウェストですが、ヴァージル・アブローなしでは今の地位を築き上げたかどうかは疑問です。

ヴァージル・アブローは”カニエのファッションのご意見番”ともいわれカニエファッションを作り上げた人物としてもその名を馳せました。

オフホワイト(OFF-WHITE)ローンチのきっかけとなったパイレックスビジョンとは?

ヴァージル・アブローによるアートプロジェクト

カニエ・ウェストの右腕として成功を収めたヴァージル・アブローでしたが、自分のブランドを立ち上げたいという思いは消えることがありませんでした。

2012年にパイレックスビジョンというアートプロジェクトをローンチ。ビデオを使ったプロジェクトであり、映像をyoutubeにて配信しました。このプロジェクトにいち早く反応したのは7月に閉店が発表された、パリの老舗セレクトショップ”コレット”のサラ・アンデルマン。

サラはこのビデオに写っている服が欲しいとヴァージル・アブローに連絡します。コレットはオフ・ホワイトのウエアを最も早く扱ったセレクトショップでもあります。

チャンピオンのスウェットやTシャツにビッググラフティを施した”パイレックスビジョン”のウエアはストリートキッズを中心にあっという間に完売。

求められているモノと自分が作りたいものが合致していることを確信したヴァージル・アブローはオフ・ホワイトを立ち上げる事を決意します。

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オフ・ホワイトのアイコンでもあるビッググラフティはパイレックスビジョンから現在まで使われています。ビッググラフティは、デザインとしてだけではなく、ヴァージル・アブローにとっては自身のブランドで生きていく決意表明でもあるように感じます。

オフ・ホワイト(OFF-WHITE)ストリートブランドではない所以は?

あくまでラグジュアリーストリートブランド

オフ・ホワイトはラインナップされているウエアはストリート色の強いものばかりですが、ストリートブランドとは一線を画す、”ラグジュアリーストリートブランド”です。”ラグジュアリーストリート”や”ラグジュアリーアメカジ”という言葉はオフ・ホワイトが登場して以降頻繁に使われるようになった言葉であり、今現在のファッション界のビッグトレンドを象徴する言葉です。

オフ・ホワイトのitemはラグジュアリーメゾンが使用するハイエンドな素材を用いて生産されます。生産国もイタリアを中心としたヨーロッパ生産がメインです。

ハンドワークを多用した丁寧な仕立てのため生産数も限られ、大量生産可能な安価なストリートウエアとは全く別モノ。ハイエンドな素材と高度な技術によって生まれるストリートitemをリリースするブランドがオフ・ホワイトです。

その為、スウェットパーカーでも7万円前後と安くはありません。

オフホワイトのアイコンでもある斜線のビッググラフティは”ミース・ファン・デル・ローエ”の作品からインスパイアされたとの事です。建築を専攻していたヴァージル・アブローならではの発想です。

ミース・ファン・デル・ローエは20世紀を代表するモダニズム建築の巨匠であり、ミースがデザインした”バルセロナ・チェア”が世界的にも有名です。

オフ・ホワイト(OFF-WHITE)を代表するitemは?

スウェット

オフ・ホワイトを代表するitemとして真っ先に浮かぶitemがスウェットです。パイレックスビジョンの時よりスウェットをメインitemとして使用してきたヴァージル・アブロー。ヴァージルにとってもスウェットは思い入れのitemです。

90年代のストリートカルチャーの影響がデザインに色濃く反映されているオフ・ホワイト。スウェットは90年代のストリートカルチャーを語る上でもオフ・ホワイトを語る上でも外せないウエアです。

ハイエンドな素材を使用したスウェットやパーカーに施したアイコンとも言うべきビックグラフティ。スウェットこそがオフ・ホワイトのブランドとしてのアイデンティティの集約ともいえるギアです。

その為セレブレティーの愛用者も多く常に品薄状態が続いています。SNSから火がついたitemでもあるオフ・ホワイトのスウェット。リュクスなスウェットを求めるヤングセレブレティーご用達itemです。

ジャスティン・ビーバーもオフ・ホワイトのビッググラフティパーカーがお気に入りです。

トラックパンツ

セレブのSNSから火が付き今ではファッショニスタの十八番itemとしても知られているトラックパンツ。トラックパンツは2017-18年秋冬でもハイブランドからリリースされている最も注目を集めるボトムスです。

スポーツitemであるトラックパンツをトレンドitemとしてファッショニスタの間に浸透させたブランドがオフ・ホワイトであることは疑う余地もありません。

セレブのリラックstyleからスポーツミックスstyleまで幅広いシーンで活躍してくれるトラックパンツ。

リュクスなトラックパンツにお家芸のグラフティを施したトラックパンツはスポーティーな雰囲気が漂いまさに旬のitem。

スウェット同様に入手困難なitemです。オフ・ホワイトのトラックパンツは女性セレブからも絶大な支持を得ています。

Tシャツ

Tシャツもパイレックスビジョンの時から使われているitemで、オフ・ホワイトでは殆ど毎シーズンリリースされるitemです。バックに”WHITE”の文字や斜線のグラフティがプリントされたitemが代表的ですが、フォトTシャツも人気の高いitemです。

スウェットやパーカーでもお馴染みの”カラヴァッジョ”と呼ばれるミケランジェロのバロック絵画プリントのTシャツは瞬く間に完売するオフ・ホワイトの人気商品です。

レザージャケット

ラグジュアリーストリートブランドであるオフ・ホワイト。フォトジェニックなスウェットやTシャツの評価が高いことは間違いないのですが、ファッショニスタやセレブレティーに好評なitemは実はレザージャケット。

ダブルライダースをはじめとするバイカーズジャケットからボマージャケットまでストリートの香りが漂うレザージャケットが充実しているオフ・ホワイト。

レザージャケットに十八番のグラフィックが施されているitemが人気。古着屋に置いてあるようなタフなレザージャケットですが、使われているレザーは勿論極上品。本質の分かる大人のリュクスな不良にも評価の高いitemです。

スウェットやTシャツ以上に数の少ないitemです。価格は30万円前後が目安です。

ミリタリージャケット

デザイナーのヴァージル・アブロー自身も頻繁に着用してるミリタリージャケット。MA-1をに代表されるフライトジャケットからモッズコートやM-65までミリタリージャケットが充実するオフ・ホワイト。

特に秋冬シーズンはミリタリージャケットはオフ・ホワイトのメインアウターでもあります。カモフラパターンにワッペンカスタムされたタフなミリタリージャケットからチェッカーフラッグ柄のモードな雰囲気の漂うitemまで数々のミリタリージャケットをリリースしてきたオフ・ホワイト。

バックにビッググラフティの入ったモッズコートやM-65の人気はかなり高く、店頭に並べば瞬時に完売することでも知られています。

ジャスティン・ビーバーもオフ・ホワイトのミリタリージャケットを頻繁に着用しています。

価格は10万円からが目安です。

時代を牽引する新生ブランドのオフ・ホワイト(OFF-WHITE)

マルチクリエイター”ヴァージル・アブロー”の今後の動きも気になる

パイレックスビジョンで注目を集めたのが2012年そしてオフ・ホワイトをローンチしたのが2013年。まだ4年ほどしか経っていない新生ブランドが今ファッション業界を確実に牽引しています。

ラグジュアリーでリュクスなストリートstyleという新たなジャンルを開拓した若き鬼才であり、マルチクリエイターのヴァージル・アブロー。

時代の寵児である彼は今の自分の状況とブランドの爆発的な人気を冷静にどこか冷めた様子で眺めています。

絶対的審美眼を持つヴァージル・アブローはsmartな頭脳の持ち主でもあります。

冷静に時代の流れを分析し、自分のやりたいことを最高のタイミングで世の中に放ったヴァージル・アブロー。

オフ・ホワイトは緻密な計算と時代が後押ししたラグジュアリーストリートブランドです。

川久保玲や山本耀司が80年代に黒で世界を変えたように、自分も2010年代に時代を変えるような洋服を作り打ち出したいと語る若き鬼才。

情熱的なまなざしで今の時代を見据えるヴァージル・アブローから今後も目が放せません。冷静で明晰な頭脳とクリエイティビティ溢れるセンスを併せ持った次世代を担うデザイナーが生み出すオフ・ホワイト。

入手はさらに困難になることは間違いありません。

INTRODUCTION of THE WRITER

hansu719
name. hansu719
ショップバイヤー、スタイリストを経てフリーライター兼シンガーソングライターが生業です。ハイブランドからストリートstyleまでラグジュアリーな香りのするstyleが好みです。

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