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モロッコ土産の定番「バブーシュ」作りの舞台裏

カラフルな皮のスリッパ「バブーシュ」のお土産で有名なモロッコ。タンネリと呼ばれる伝統の皮なめし工場をご紹介いたします。

カラフルなバブーシュ

バブーシュとはモロッコの皮履物のことです。一般的にはカラフルな皮製の室内履きとして、モロッコ土産の定番として周知されています。見た目の可愛さはもちろんですが、自然の皮ならではの調整機能により冬は暖かく、夏は涼しく、年間通して快適な履き心地のため根強い人気があります。

話題のドラマの小道具にも

少し前に大ヒットしたドラマ「逃げ恥」の中でも、新垣結衣さん演じる主人公が履いているバブーシュが可愛いと大評判になっていたのが記憶に新しいです。

伝統の皮なめしタンネリ

モロッコではなんと14世紀からずっと伝統の製法で皮製品が作られているのです。世界遺産の街「フェズ」にある「タンネリ」という皮なめし工場では、今でも手作業による伝統技法が受け継がれています。このタンネリ見学は観光ツアーも組まれるほどの人気スポットなのですが、なにせ昔ながらに皮をなめす場所なので独特な刺激臭が立ちこめ、配られたミントの葉を鼻に詰めながら見学するのが定番です。それでも逃げ出す人がいるという衝撃的な現場をご紹介します。

過酷な労働

①動物の皮が運ばれてくる
鳩のフンなどでできた液剤で毛を取ってから川で洗います。この液剤にはアンモニアの効果で皮が柔らかくなる効能もあるようですが、この液体の匂いもかなりの悪臭のようです。

②染色作業
写真にあるような大きな浴槽みたいな桶で染色します。色付けの素材もサフランやインディゴ等の天然素材です。ゴム製のつなぎのような作業着で腰まで漬かり、皮の油分を取り除きながら手作業で染色します。

③乾かしてなめす
天日干しして乾かしてから、皮脂などを削り、皮を手作業でなめします。全体重をかける力仕事だそうです。

④商品に加工
バブーシュも一足一足、すべて手作業で縫い合わせます。

特に染色までの工程は、アンモニア臭と獣臭が混じった強烈な臭いの中での重労働。なかなか長続きしない人が多いそうです。美しいバブーシュの製作工程は血と涙の伝統技術に支えられているのです。

まとめ

近年ではモロッコスタイルのインテリアの流行もあり、伝統工芸であるモロッコ製の革製品は日本でも大変な人気です。舞台裏を覗くと改めて大切に使いたいという気持ちになりますね。

ただ一つ注意したいのは化学薬品を使わない昔ながらの製法のため、商品によっては悪臭が強く感じられること。自然な風合いで見た目も可愛いのですが、日本人の感覚からするとかなり使いづらく感じられることも多いようです。特に通販などでの購入は注意したほうが良いようですよ。

長持ちさせるためにもマメに干し、風通しのいいところで湿気を飛ばすなどお手入れすることも重要です。その際も天然皮革の風合いを壊さないよう、直射日光を避けるなど十分注意してくださいね。

 

INTRODUCTION of THE WRITER

takuan1
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40代の主婦です。
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