音楽が好きな人には欠かせないヘッドホン。最近はスマートフォンで気軽に音楽を聞くことができるので、どのメーカーもヘッドフォンの開発に力を注いでいるようです。 各メーカーは様々なヘッドホンを続々と発表しています。音質はもちろんデザインも選ぶときには欠かせないポイントです。今回は高級ヘッドホンDianaのご紹介をさせていただきます。
Contents / 目次
Abyssとはどんなブランド?
Abyssはアメリカのヘッドホンブランドです。ハイエンド・オーディオケーブルブランドとして有名なJPS Lab社がヘッドホンブランドとして立ち上げました。
オーディオエンジニアを務めるジョー・スキビンスキ氏は「レコーディングスタジオでバンドメンバーの演奏を目の前で聞いているような音」を目指してヘッドホンを開発しています。
Dianaとは?
DianaはAbyssの開発したヘッドホンです。
Abyssは2013年にAB-1266というヘッドホンをデビューさせています。Abyssは直訳すると「深淵」という意味を持っており、AB-1266はその意味の通り「消費者が求める音楽への深い投入感の実現」を目指したヘッドホンです。
平面磁界駆動型のちょっと変わった形をしていますが、その音はまさしく生演奏を聴いてる心地よさと臨場感です。
クラシックはホールで聴くのが一番です。指揮者、演奏者ともホールの響きを考え、基本的に生演奏を聞いてもらうことを前提として演奏しています。座る場所によって聞こえ方が全く異なるほど繊細なクラシックですが、 AB-1266はバロックから現代曲までプロが唸るほどの音質、バランスの良さを誇ります。
DianaはそんなAB-1266のデザインを女性でも使えるように柔らかくしたヘッドホンです。平面型という基本的な形は変わりませんが、大きさが少しコンパクトになり、AB-1266の音をより手軽に楽しめるように作られています。
Dianaの特徴は?
それでは早速Dianaの特徴を見ていきます。
① デザイン
「女性的で柔らかなデザインを目指した」と発表している通り、曲線を生かしたデザインになっています。このDianaという名前もスキビンスキ氏が奥様の名前から付けたことからも女性でも使えるデザインであることが伺えます。
柔らかさがあるデザインですが、もちろん男性がつけても何の違和感もありません。重さもAB-1266の半分にまで大幅にサイズダウンしており、「ヘッドホンは大きくもっさりしている」というイメージを払拭しています。
つけていても疲れない、ずっと着けていたくなるようなデザインに仕上がっています。そしてさらに嬉しいことにカラーが3種類用意されています。ブラックとホワイトに加えてブラウンがありますが、ブラウンではなく「コーヒー」と呼んでいるところもかわいらしく、女性でも手に取りやすい工夫の一つです。
② 製造製品の質の高さ
Abyssでは製造製品のほとんどを自社開発、製造しています。その製造製品はどれも品質が高いことが有名です。Dianaの軽さの秘訣であるハウジングを削り出す際に使われるアルミブロックは自社で備える加工装置で行われています。その高精度の高さは圧巻としか言いようがありません。さらに、Dianaはパーツの組み立てを一つ一つ本社で職人さん達が手作業で組み立てています。
③ 音響のデメリットが少ない
私たちがよく見かける一般的なヘッドホンはドーム型の振動板を使用しています。ドーム型ということは振動板は均等ではなくなってしまうことが一つのデメリットです。振動板が安定していないと低音域、高音域のバランスが崩れてしまいます。低音域が聞こえにくい、高音域が聞こえない、音が割れて聞こえる、という現象が起きます。
Dianaは平面型のデザインなため、振動板も平面です。その振動板には振動板全体にコイルが内蔵されています。平面の振動板はどの箇所にも差をつけずにコイルを埋め込むことができ、振動板の隅々までタイムラグを生じずに振動させることが可能になっています。
④ スタジオクオリティの音
コンパクトながらもDianaの音質は大きなスケールを誇っています。実際にオーケストラを聴いてみても対向配置、センター配置の違いまでわかるのではないだろうかと思えるほど細かいニュアンスがしっかり伝わってきます。
Dianaのデメリットは?
Dianaは非常に丁寧に作られた製品ですが、やはりAB-1266と比べると若干音の薄くなってしまうのはデメリットといえます。
ライトな曲では Dianaの音質はまろやかで心地いいのですが、重厚感という視点で見てみると少しトーンが明るすぎます。
ご自分の聞きたい音楽がどのようなジャンルなのか、そしてどんな音で聞きたいのかを考えて購入することをお勧めします。気分によってヘッドホンを付け替えるのも音楽の時間がより一層楽しくなりそうですね。
どこで買える?価格は?
Dianaは「e☆イヤホン」などイヤホン専門店や、その他インターネット通販で購入することが可能です。しかし、受注生産品となっているため、お店に在庫がない場合は手元に届くまでに1ヶ月以上かかります。
価格は486,000円です。
e☆イヤホン公式サイト:http://www.e-earphone.jp

- name. Jun-.-nuj
- 旅行が大好きな30代です。プロトラベラーを目指して日々奮闘中です。