温泉大国である日本には、北は北海道から南の沖縄まで、文字通り温泉に溢れています。しかし温泉に入れるのはもちろん日本に限ったことではなく、世界にもバラエティ豊かな温泉があります。中でもオーストリアにある「ログナー バート ブルマウ」は、温泉とアート、さらにリゾートを融合させたような世界でも類を見ないユニークな施設として知られています。
『オーストリアのガウディ』との異名を持つ奇才・フンデルトヴァッサー
ログナー・バート・ブルマウを手掛けたのは、オーストリアが生んだ奇才・フンデルトヴァッサー。建築家、画家として活躍したフンデルトヴァッサーは、カラフルな色使い、自然と調和した建築、直線を排除し曲線にこだわった作品などの特徴から、しばしばスペインの偉大な建築家の名を取って『オーストリアのガウディ』と呼ばれることもあります。
そんなフンデルトヴァッサーがプロデュースしたログナー・バート・ブルマウ、一体どのような施設なのでしょうか?
温泉・アート・建築・リゾートを全部融合!
無人駅から人の気配も少ないログナー・バート・ブルマウへの道。本当にたどり着けるの?…と不安になる頃に現れるその施設は、まさに現実世界に突如として飛び出してきたメルヘンのような世界。
1歩入り口から足を踏み入れれば、広大な敷地に色とりどりの壁や窓、自然と見事に調和した建物、屋内外の温泉が広がっています。
のんびり温泉でくつろぐ人から迷路のような敷地内を探検する人まで、大人も子供もそれぞれが思い思いにログナー・バート・ブルマウでの時間を楽しんでいます。
じっくり満喫するなら2泊以上するのがオススメ!
ログナー・バート・ブルマウは、日帰りスパとしての利用も可能です。しかしウィーンから140kmほど離れており電車の本数も少ないため、アクセスが良いとは決して言えません。
そして何より11種類の温泉、サウナ、レストラン、マッサージなどを含め見所に溢れたこのメルヘンの世界を、日帰りで終わらせてしまうのはもったいない!
温泉施設として、建築物として、アート作品として、そしてリゾートホテルとしてその魅力を存分に満喫するのであれば、最低2泊はすることをお勧めします。夜にはライトアップもされ、ロマンチックな雰囲気も楽しめますよ。
温泉自体は36度前後で水着着用のため、日本人には温水プールのような感覚に近いかもしれません。
しかし日本の温泉とはひと味もふた味も違うログナー・バート・ブルマウは、一度は訪れてみたい世界有数の個性派温泉と言えるでしょう。

- name. Cacao10000%
- オランダ在住のフリーランサー。自由な国で、自由に生きてます。