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ニールバレット (Neil Barrett) 都会的でモダンなリアルクローズのパイオニアを徹底解析

テーラードを根幹クラシカルで都会的なウエアを展開し続けるブランドのニールバレット。イギリス人デザイナー、ニールバレットの手掛けるウエアは、クラシカルなモダンブリティッシュをベースにスポーツやストリートの要素をふんだんに取り入れたハイエンドなリアルクローズ。2000年代前半、ラグジュアリーなミニマリズムを牽引した人物としても知られるニールバレット。富裕層を虜にする、リュクスなリアルクローズウエアのパイオニアを徹底解析いたします。

ニールバレット(Neil Barrett)が魅せるハイエンドなリアルクローズ

リュクスなリアルクローズのパイオニア的ブランド

90年代半ばに大ブレークしたハイエンドなミニマリズム。ヨーロッパの香りが漂う都会的でモダンなシンプルなスタイリングがファッショニスタを中心に大ブレークを果たしました。モノトーンやアースカラーがベースの上質なテーラードジャケットやスーツを纏う富裕層が街には溢れました。

リュクスなリアルクローズを富裕層はファッショニスタの間で流行らせた立役者がニールバレットです。

ニールバレットは、イギリス人デザイナーであるニールバレットの名前を冠したブランドです。本場イギリス仕込のクラシカルで重厚なテーラードジャケットやスーツに、ストリートやスポーツ要素を取り入れたモダンなウエアを数多くリリースし、世界中のファッショニスタやセレブレティーを虜にしてきました。

クラシカルなスタイルにスポーツ要素を取り入れたパイオニア的ブランドであるニールバレット。ニールバレットが創り上げる洗練されたトラッドスタイルは、ニュートラッドやモダントラッドと称されファッショニスタから高い評価を得ました。

ハリウッドセレブのデイリーウエアーとしても絶大な人気を誇るニールバレット。テーラードジャケットやスーツと同様にセレブレティーの着用率の高いレザージャケット。

毎シーズンリリースされるレザージャケットはニールバレットを代表するitemでもあります。タフでヘビーなバイカーズジャケットから、リュクスでミニマムなレザーテーラードジャケットまで、幅広いラインアップで富裕層のハートを鷲づかみにしてきました。

リュクスなレザーウエアを好むハリウッドセレブ、ブラッド・ピットや英国きっての伊達男俳優、ジュードロウもニールバレットのグッドカスタマーとして知られています。

ヤングセレブレティーからハリウッドスターを顧客に抱える、ハイエンドリアルクローズの火付け役ブランドのニールバレット。

富裕層ご用達ブランドのニールバレットを今回は、徹底解析いたします。

ニールバレット(Neil Barrett)の2017-18年秋冬のスタイルは?

スポーツ要素が強いアーティスティックモード

2017-18年秋冬のニールバレットのコレクションはスポーティーな要素が際立つアーティスティックな雰囲気のモードスタイル。

ニールバレットの得意とするスーツやテーラードジャケットは、ドロップショルダーやオーバーサイズが目立ちました。

ブラックやエレガントなグレーのジャケットやチェスターフィードに合わせるボトムスは、サイドにラインの入ったモノや裾がリブになったスポーティーなギアでコレクション会場を沸かせました。

全体的にリラックしたルーズなシルエットのitemのレイヤードもエレガント。

得意のレザーウエアはレーシングタイプのバイカーズジャケットがかなりの存在感を放っていました。

今季様々なメディアでも取り上げられている、ニールバレットのバイカーズジャケット。ドロップショルダーのシングルライダースは黒ベースに赤と白の配色が80年代を彷彿。

モダンな中にノスタルジックな雰囲気が漂う1着です。

ルーズでスポーティーなトラックパンツをイメージさせるスラックスやプリーツパンツが目立つ中、ニールバレットの得意のスキニーパンツも健在。

シンプルなダブルブレステッドのライダースジャケットに黒のスキニーパンツを合わせる王道のハードなミニマムスタイルは圧巻です。

シャツやコートのバックにコラージュが配されたプロダクツも目を引いた今季のニールバレット。アーティスティックでスマートな印象が漂うシャツやパンツは80年代のモダンアートのようです。90年代のヨウジヤマモトのコレクションを彷彿させるようなitemが懐かしくも新鮮です。

トレンド感溢れるショーとデイリーに使えるリアルクローズウエアが豊富だった2017-18年秋冬のニールバレット。

基本はクラシカルなトラッドを、ここまでスポーティーでモダンに仕上げる手腕は流石の一言です。

リュクスなリアルクローズでファッション界をリードする、セレブレティやファッショニスタご用達のニールバレットとはどんなブランドなのでしょうか?

ニールバレット(Neil Barrett)とは?

1999年にスタートしたイタリアブランド

ニールバレットは1999年にローンチされたイタリアのブランドです。デザイナーであり創立者はニールバレット。イギリス人であるニールバレットが手掛けるブランドはイタリアブランドでありながら、クラシカルでトラッドな雰囲気が漂うitemが豊富です。

黒やグレーを基調としたミニマムでエレガントなウエアは都会的でモダン。スタイリストやデザイナーといったファッション関係者にも多くのファンを持つブランドです。

イギリス出身のニールバレットはクラシカルな紳士服をベースとしたデザインが得意、その為テーラードジャケット、スーツ、チェスターフィールドといった、英国紳士ご用達プロダクツの評価が富裕層の間で高いことも有名です。

ファッショニスタやヤングセレブレティーからはレザーitemの評価が高く、ニールバレットのレザーウエアはセレブレティーのデイリーウエアとして広く愛されています。

数あるハイエンドブランドの中でも、素材選びに関しては強いこだわりを持つことでも知られています。ニールバレット自身が納得のいく素材が入手できない場合は、ウエア自体の製作を白紙に戻すことも、少なくないと聞きます。

シンプルでミニマムなデザインが多いニールバレットのウエアは、素材やカッティングこそが最も重要であり、ニールバレットというブランドを支える屋台骨ともいえます。

素材やカッティングに自信があるからこそ、ニールバレットのウエアはシンプルなのです。そしてシンプルであることがニールバレットのウエアをより美しくリュクスに見せてくれています。

ビッグブランドを渡り歩いたニールバレットのテーラリングは、世界でもトップクラス。美しいテーラリングには過剰な装飾は必要ない、ニールバレットの打ち出したミニマリズムは、カッティングの美しさを世間に知らしめる手法の一つだったようにも感じます。

ニールバレットの美しいシルエットのシンプルなウエアは空前の大ヒットを記録。モード界はニールバレットの打ち出した、ミニマリズムとリアルクローズに右に倣えの時代が到来しました。

リュクスなリアルクローズでモード界を席巻し、ブレることなくある意味、マイノリティに服と向き合うニールバレット。

ビッグブランドの再建にも関わり、様々なブランドでその非凡な才能を知らしめた、ミスターパーフェクトと称される、完璧主義のアルチザンデザイナー、ニールバレットとは?

ニールバレット(Neil Barrett)という人物は?

イギリス出身のデザイナー

ニールバレットは1965年にイギリスに生まれます。セントラル セントマーチンズにてファッションを学び、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートにて文学の修士号を取得します。

ロイヤル・カレッジ・オブ・アートとはロンドンの国立の美術大学にあたります。世界で唯一、修士号と博士号を取得することができる美術大学です。

ファッションと文学を学んだニールバレットは89年にグッチのメンズラインのシニアデザイナーに抜擢されます。

無名の駆け出しデザイナーが老舗グッチのデザイナーを任せされるとは異例の抜擢に聞こえますが、実はこの時期グッチは倒産間近の瀕死の状態。

勿論、ニールバレットのクリエイティブな才能が高く評価されての抜擢ですが、有名デザイナーを迎え入れる余力は当時のグッチには残っていませんでした。

一族間の骨肉の争いによりグッチ一族は崩壊、スキャンダラスなゴシップによりブランドイメージは地に落ちていました。

グッチの再建に乗り出したのはドーン・メロー。再生不可能といわれたグッチにて、スタイリッシュなバッグを次々と発表した人物です。彼女はグッチの社長へ就任、同時にクリエイティブディレクターとしてグッチを蘇生させる事を誓います。

ブランド再建に躍起になっていた、ドーン・メローの目に留まったのが、若き新進デザイナーのニールバレットでした。ニールバレットはビッグブランドのデザイナーという大仕事から自身のキャリアをスタートさせます。

ドーン・メローとニールバレットによるグッチは、少しずつではありますが、人気を回復していきます。

ニールバレットは、倒産寸前のグッチを救った救世主であることは、間違いありません。ニールバレットがグッチのメンズラインにシニアデザイナーを断っていたら、現在の地位にグッチがあったかどうかは疑問です。

ニールバレットは1989年から93年までグッチの再建に尽力を尽くしました。

ニールバレットはビッグメゾンからビッグメゾンへ

瀕死のグッチを救った新進気鋭のデザイナーとして、ファッション業界にその名を轟かせたニールバレットは更にビッグメゾンから声がかかります。

イタリアを代表するラグジュアリーブランドのプラダが、ニールバレットに熱烈なラブコールを送ります。

94年にプラダのメンズラインのディレクターとして迎え入れられます。元々は、アーティスティックディレクターとしてプラダへ移籍する手筈が整っていたニールバレットですが、ニールバレットがプラダのメンズラインの立ち上げを提案、急遽、メンズラインのアーティスティックディレクターとしてプラダに迎え入れられるカタチとなります。

プラダのメンズラインはニールバレットの発案がなければ、90年代にはおそらくローンチされていません。

そしてニールバレットが手掛けるプラダのメンズラインは、一大ムーブメントを巻き起こしました。ニールバレットの得意とするリュクスなリアルクローズやラグジュアリーなミニマリズムは90年代を象徴するメンズスタイルとなりました。

プラダのメンズスタイルの根幹を創り上げたニールバレット。プラダの上品なミニマムなメンズスタイルはニールバレットが創り上げたペルソナ像であることは間違いありません。

タイトなパンツやプラダのアイコニックitemでもある、工業用ナイロン地を使用したマウンテンパーカーやレインコートは勿論ニールバレットのデザインです。

94年から97年までプラダのメンズを支え、プラダのメンズラインを富裕層のステイタスシンボルとして確立させたニールバレットは、98年にアメリカの大手スーツケースブランド、サムソナイトのスポーツウエアのデザインを手掛けます。

ビッグブランドを渡り歩き、1999年に自身のブランド、ニールバレットを設立します。会社設立は1999年ですが、ブランドとしては1998年にコレクションを発表しています。

ニールバレット(Neil Barrett)の評価

ファーストコレクションからファッショニスタが刮目

瀕死のグッチの再建に尽力を尽くし、プラダのメンズラインをローンチしたデザイナーのニールバレットが、自身の名前を冠したブランドを立ち上げるというニュースは世界中のファッショニスタの耳に届きます。

世界が注目する新生ブランドのコレクションは高い評価を得ます。ラグジュアリーブランドに関わってきたニールバレットが創り上げる世界は、シンプルでありハイエンド。黒を基調としたミニマムなスタイルや、テーラードジャケットやスーツスタイルを主軸とするコレクションもファーストコレクションの時点で形成されていました。

新生ブランドでありながら、老舗ラグジュアリーブランドをフレッシュにしたようなニールバレットのウエアは多くのファッショニスタや富裕層を虜にしました。

メンズブランドとしてのイメージの強いニールバレットですが、会社設立の1999年からレディースラインもスタートさせています。

レディースラインもメンズ同様にミニマムなitemが高い評価を得ています。特にレザーウエアやドレッシーなドレスの評価がハリウッドセレブに好評です。

様々なブランドとのコラボレーションを行うことでも有名なニールバレット。スポーツブランドのプーマとのコラボレーションを始め、ドメスティックブランドのポーター。そしてイタリアのラグジュアリーアウターブランドのヘルノともコラボレーションを果たし、話題となりました。

ブランドとのコラボレーションの他、サッカーのイタリア代表のユニフォームや映画”スパーダーマン2"への衣装提供と常に話題の尽きないブランドとしても知られています。

ニールバレット(Neil Barrett)の最新のコレクションから見る今後

更にシンプルさを増す2018年春夏のスタイル

秋冬itemがまだ全て揃っていない時期ですが、既に2018春夏のコレクションは終了しています。2017-18年秋冬のニールバレットのコレクションからも、かなりシンプルでミニマムなitemが数多くリリースされていましたが、2018年春夏は更にミニマムです。そしてデイリーウエアが中心です。

今季の秋冬以上に絞ったカラーリングの精悍なスタイリングはニールバレットのファーストコレクションを髣髴させてくれます。

シンプルなテーラードジャケットやジップアップブルゾンに合わせたボトムスは、クロップド丈にロールアップしたパンツが印象的でした。ロールアップにより、表地と裏地のはっきりとしたコントラストがスタイリッシュ。

シンプルなニットやジャケットにアクセントのように入ったラインが都会的でモダン。得意なレザーウエアは裾を絞ったクラシカルなレザージャケットが懐かしくもスタイリッシュです。

フォトコラージュが配された白シャツはクリーンでアーティスティック。そしてスウィングトップを彷彿させるショート丈のブルゾンはノスタルジックな雰囲気です。

シンプルなitemが多くスタイリングもかなりシンプルなニールバレットの最新コレクション。シンプルでベーシックなitemが多いからこそニールバレットの真骨頂でもある、素材の良さやカッティングの素晴らしさがより明確に分かるコレクションでした。

メンズファッションは今後はもっとシンプルに、デイリーなスタイルに移行していくことを暗示しているかのようなニールバレットの2018春夏のコレクション。

余計なモノを、そぎ落としていく勇気こそがモードの新たな幕開けなのかも知れません。ラグジュアリーなアルクローズのパイオニアが作る、新たなメンズファッションの世界であり、新たなファッションのあり方は上質なミニマリズムなのかも知れません。

ブレない姿勢を貫き通したニールバレットのアルチザンなモノ作りは、今後もニールバレット流モダンブリティッシュが、ファッション界を牽引していくことは、疑う余地もありません。

INTRODUCTION of THE WRITER

hansu719
name. hansu719
ショップバイヤー、スタイリストを経てフリーライター兼シンガーソングライターが生業です。ハイブランドからストリートstyleまでラグジュアリーな香りのするstyleが好みです。

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