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ジェームスグロース(JAMES GROSE)復活した英国老舗ライダースブランドに迫る

ジェームスグロースというライダースジャケットブランドをご存知の方はかなり通です。老舗英国ライダースであるジェームスグロース。かなりの歴史誇るブランドで創立は1876年代。英国最古のライダースジャケットブランドといわれるルイスレザーが1892年の創立ですから、ジェームスグロースの方が歴史は古いことになります。ここまで歴史のあるライダースブランドが日本であまり知られていない理由は? そして今までジェームスグロースが英国最古のライダースジャケットブランドとして認識されていなかったワケは?今ファッショニスタが注目する英国ライダースブランド、ジェームスグロースに迫ります。

ジェームスグロース(JAMES GROSE)とは?

1876年創立の自転車やオートバイitemのデパートメントストア

ジェームスグロースは18767年に設立されました。当初はライダースを中心としたバイカーズジャケット専門ブランドではなく、自転車やオートバイのや車のパーツを扱う専門店でした。モーターサイクルや車に関するitemを中心に扱うストアであったジェームスグロースですが、フィッシングに関するプロダクツまで扱っていた記録が残っています。

当時はブランドというよりは、デパートメントストアとして役割が大きかったようです。様々な衣服の販売も手がけていたジェームズグロース。主にメンズウエアの製作販売をしていたようです。

メンズウエアの延長線として、当時人気のあったオートバイに関するウエア”バイカーズウエア”の製作を始めます。

ジェームスグロースのライダースジャケットはイーストロンドンのバイカーズ専門の工場にて製作されました。

扱う全てのプロダクツに関しこだわりを持っていたジェームスグロースは、厳選された上質なレザーを使用したライダースジャケットを熟練した職人の手によってハンドメイドで製作します。

この強いこだわりにより生まれるジェームスグロースのライダースは紛れもない一級品。ジェームスグロースはデパートメントストアからハイエンドなレザーライダースを製作するブランドとして、英国のライダーの間で評判となります。

1930年代に入るとイギリスはオートバイ産業が発展します。オートバイに乗る富裕層は上質なバイカーズウエアーであるジェームスグロースのライダースを纏います。

ジェームスグロースの拘りぬいたライダースの評価はセレブレティーの間でも著しく高く1950年代にはジェームスグロースは英国最大のスポーツ用品店をロンドンに構えます。

このストアのメインはモータサイクルitemである、ライダースジャケットでしたが、アウトドアitemの評価も高かったようです。

1950年代は英国で最も有名なライダースジャケットブランドである、ルイスレザーよりも富裕層の着用率が高かったといわれています。

ジェームスグロース(JAMES GROSE)が日本で知られていない理由は?

1971年倒産

店舗の拡大やセレブからのラブコールも止まなかったジェームスグロース。ジェースグロースのオリジナルブランドである”ジャグロース”のバイカーズジャケットは当時英国の雑誌にも頻繁に取り上げられていました。

飛ぶ鳥落とす勢いのジェームスグロースですが、60年代に入るとその勢いが失速します。拘りの強かったジェームスグロースのライダースはコストの関係から次第に経営を圧迫していきます。

1970年に入るとイギリスは”英国病"ともいわれるほどの経済状況が悪化します。”ヨーロッパの病人”ともいわれたイギリスでは多くのブランドや企業が倒産を余儀なくされました。

事業拡大や拘り抜いたライダースジャケットが仇となり、ジェームスグロースは約100年の歴史に幕を下ろします。

1971年にジェームスグロースは倒産。英国最古のライダースブランドは日本に上陸することなく長い歴史に終止符を打ちます。

日本でライダースジャケットが爆発的なムーブメントを起こす80年代から90年代前半。”渋カジ”と呼ばれるハードアメカジが、ライダー以外はあまり着用していなかったライダースをタウンユースで着用する、ストリートウエアとして昇格させます。

アメリカ製ライダースジャケットブランドであるショットやバンソンがファッショニスタの間で大ブレーク。勢いそのままに90年代に入ると、アメリカ製ではない英国製のライダースジャケットである、”ロンジャン”にファッショニスタの興味は移行します。

英国製のライダースジャケットであるルイスレザーやエアロレザーが日本でも大人気となります。しかし、ジェームスグロースは既にブランドを終了していました。つまりジェームスグロースは90年代に日本上陸を果たせなかった事が、日本での著しく低い知名度の理由です。

ジェームスグロース(JAMES GROSE)に今注目が集まっている理由とは?

復活を果たし2015年に日本に初上陸

倒産しても尚、英国ライダースコレクターや玄人のライダースファンから熱狂的な支持を得ていたジェームスグロース。

本国イギリスではヴィンテージのジェームスグロースのライダースは高値で取引されています。実は英国ではルイスレザー以上に人気のあるジェームスグロース。

その理由はスタイリッシュなシルエットと抜群の仕立てのよさにあります。

惜しまれつつ長い歴史に幕を下ろした伝説のライダースブランドから吉報が届いたのは2015年の秋冬。ジェームスグロースの復活であり日本発上陸です。

この朗報には日本中のライダースファンが歓喜の声を上げました。そしてジェームスグロースの復活を心待ちにしていたのは間違いなく英国の富裕層のライダー達です。

今や世界的に見ても英国製のライダースの人気はうなぎ上り。ライダースジャケットの祖国であるアメリカでもジャームスグロースは上陸を果たし、セレブレティーやファッショニスタを中心に高い評価を得ています。

ヨーロッパ以外、殆どの国が初上陸であるジェームスグロース。老舗ブランドでありながら、新生ブランドのような新鮮さがファッショニスタを虜にしています。

ブランド終了から約40年を経ての、復活劇を見せたジェームスグロース。ライダースがトレンドitemであり、英国製バイカーズジャケットに注目が集まっている今はまさに、グッドタイミングではないでしょうか?

2年前に日本上陸を果たしたジェームスグロースは既にファッショニスタやヤングセレブレティーの間では話題の”ロンジャン”ブランドとして注目を集めています。

最小サイズである34や36などのグッドサイズは日本ではあっという間に完売。当分醒める事のないライダースブームの影響もあり、ジェームスグロース人気はさらに高くなることは間違いありません。

ジェームスグロース(JAMES GROSE)はドメスティックブランドともコラボ

ソフとのコラボレーションでファッショニスタの間に急速に広まる

洗練された都会的なリアルクローズを提供するドメスティックブランド”ソフ”。セレブレティのデイリーウエアを中心に大人のカジュアルウエアを提供するハイエンドな東京ブランドです。

ファッショニスタやヤングセレブティーを顧客に持つソフ。シンプルで上品なデイリーウエアはコンサバ過ぎずに程よいエッジの効き方が丁度いい。ミニマリズムとは違う独特の空気感は、デザイナー清永浩文氏の絶対的な審美眼と、常に張り巡らせている高感度なアンテナの賜物です。

今ではモンクレール以上にファッショニスタやセレブレティーから支持されているプロスペックダウンブランドの”カナダーグース”もソフとのコラボレーションにより、急速に知名度が広がりました。

そしてジェームスグロースもソフとコラボレーションするや否や爆発的に知名度を浸透させました。

ソフとのコラボレーションでリリースしたライダースは当然のごとく完売。ジェームスグロースは日本上陸2年目にして既に、ルイスレザーと肩を並べるほどの人気を博しています。

ジェームスグロース(JAMES GROSE)の世界的な評価は?

拘った丁寧なつくりは復活以前と同じ

英国で高い評価を得ていたジェームスグロース。約40年ぶりに復活となり、本格的な世界デビューを飾る事となりました。

ジェームスグロースのライダースはブランド終了前と変わらずかなり高いクオリティーで仕上げられています。

イギリス国内ではライダースを生産できる工場がかなり少なくなっています。英国ブランドでもコストが低い諸外国での生産は当たり前。世界的にも賃金の高いイギリスでライダースを生産することはかなりのコストと覚悟が必要です。

しかし、ジェームスグロースは倒産前と変わらず、英国製のハンドメイドで一点一点ライダースを仕立てています。

腕のいい職人が丁寧に仕立てるジェームスグロースのライダースはファッショニスタの間で高い評価を得ています。今では数の少ない本格的英国ライダースブランドの復活に否が応でも期待が高まります。

ジェームスグロース(JAMES GROSE)を代表するモデルは?

MANILA(マニラ)

ジェームスグロースのライダースの中で定番モデルであり、アイコンでもあるマニラ。ジェームスグロースの中では比較的ゆったりとした着心地のライダースで、ベーシックでクラシカルなダブルライダースです。

タイト過ぎないフィッティングが大人のバイカーからも高い評価を得ています。1.4ミリ以上の肉厚なレザーを使用する本格的なライダースジャケットですが、上質なレザーを使用しているため馴染みが早い事もジェームスグロースのライダースの特徴です。

着丈は少し長めのアダルトなシルエットも伝統的な英国ライダースそのものです。

細かなディティールにもこだわりを見せるジェームスグロースはジップパーは”アルバート社製”。アルバート社は1946年に創業されたしベルギーの老舗ジッパーブランドです。

ヨーロッパのレザー製品に使用されることの多いジッパーブランドでルイスレザーにも使用されていまいました。

ジェームスグロースの50年代、60年代のライダースにもアルバート社製のジッパーが使用されていました。当時の雰囲気を再現するために”新生マニラ”にも使用されたように思います。

ちなみに、ジェームスグロースの全てのライダースにアルバート社製のジップが使用されています。無骨な雰囲気がさらにファンの心をくすぐります。

1950、60年代に登場した当時のマニラジャケットを忠実に再現し、現代に合わせてシルエットは変えた”新生マニラ”は正統派英国ライダースの堂々たる顔つきです。

素材はカウハイドとホースハイドのラインナップが用意されています。セレクトショップ別注でもお馴染みのマニラは日本でも抜群の人気を誇っています。

価格は税込み145,000円です。

名作マニラをベースとしたコラボレーションモデル

ドメスティックブランドとしてはかなり早い段階でジェームスグロースとコラボレーションを果たしたソフ。スタイリッシュなitemが中心のソフですが、ヘビーなミリタリーitemやレザーitemも顧客から高い評価を得ています。

ソフやユニフォームエクスペリメントからもハイエンドなレザーitemは毎シーズンのようにリリースされています。

去年ジェームスグロースのアイコンモデルであるマニラをベースとしたコラボレーションライダースを果たしたソフ。

ジェームスグロースの名をファッショニスタに知らしめたコラボレーションであり、爆発的なヒットを記録しました。

ソフとのコラボレーションで爆発的な売り上げを記録したことにより、ジェームスグロースを取り扱うショップが増えたことは疑う余地もありません。

去年に引き続きも2017-18秋冬もソフとジェースグロースのコラボレーションライダースのリリースが発表されました。

2016秋冬にコラボレーションした”マニラ”を前回同様にユニフォームエクスペリメントのフィルターを通した都会的なライダースが完成。

比較的シンプルだった去年のコラボレーションに比べ、今回はベビーなスタッズをあしらったソリッドでエッジの効いたライダースに仕上がっています。

基本的なディティールの変更はないようですが、使用されているレザーはしなやかなラムレザー。ラグジュアリーな着心地が期待できます。

前回は一色だったライニングですが今回はマルチパターンを採用したよりリュクスな仕上がりになっています。

ホースハイドを使用したヘビーなライダースもいいのですが、最初から馴染むラムレザーを採用したグラマラスなライダースは大人にはお勧めです。

価格は税込みで162,000円です。小さなサイズからなくなっていきます。今回も数量はかなり限られているようです。

ジェームスグロースは間違いなく注目度ナンバーワンの英国ライダースブランド

更なる飛躍に期待の正統派ライダースブランド

ラグジュアリーブランドからファストブランドまで、今ではライダースジャケットをリリースするショップやブランドが増えてきました。

空前のライダースブームの今ですが、ライダースジャケットは流行り廃りのあるウエアではありません。元々はバイカーの命を守るために生まれたヘビーアウターであるライダースがデイリーウエアーとして根付き30年以上経ちます。

一生付き合って生きたいレザーウエアの代表であるライダース。それなら歴史の重みやロマンを感じることのできる正統派ライダースがいい。

様々なブランドがジェームスグロースとのコラボレーションを望み、大手セレクトショップがこぞって別注をかける理由は英国ライダースが流行ってるわけではなく、ジェームスグロースだから。

使い捨ての時代に一生着ることを考えて丁寧に仕立てられるライダースにはロマンを感じます。英国メイドにこだわり、妥協知らずの正統派ライダースは一生着続けたいと思わせてくれる最高のライダースです。

今後取扱店が増えることは間違いないジェームスグロース。更なる飛躍が期待できます。ハンドメイドで仕上げられる英国製ライダースが15万円前後のプライスはかなりお値打ちに感じます。

INTRODUCTION of THE WRITER

hansu719
name. hansu719
ショップバイヤー、スタイリストを経てフリーライター兼シンガーソングライターが生業です。ハイブランドからストリートstyleまでラグジュアリーな香りのするstyleが好みです。

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