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イヴ・サロモン( Yves Salomon )老舗ファーブランドが魅せる絶対的ゴージャスな世界観

ラグジュアリーブランドのメインアイテムともいえるリアルファー。時代の流れもあり、リアルファーをめぐっては様々な論争が繰り広げられています。しかし、ラグジュアリーブランドからは、リアルファーを使用したアイテムがリリースされ、多くのセレブレティを熱狂させている事も事実です。イヴ・サロモン(Yves Salomon)はハイエンドなリアルファーを扱うラグジュアリーブランドとして、産声を上げたブランドです。ラグジュアリーブランドのファーアイテムを手掛ける老舗リアルファーブランドに迫ります。

イヴ・サロモン(Yves Salomon)とは

1920年に創業されたフランスのリアルファーブランド

イヴ・サロモン(Yves Salomon)は1920年に、フランスのパリで創業されたリアルファー専門のブランドです。創立者のグレゴリー・サロモンはハイエンドなリアルファーを取り扱う、毛皮商でした。

グレゴリー・サロモンの扱う毛皮はグレードが高く、パリの貴族や富裕層を顧客として、順調にビジネスを拡大していきます。

しかし、第二次世界大戦が勃発、グレゴリー・サロモンはアメリカへ移住します。パリへ再び戻るのが、終戦から5年後の1950年。

1960年に息子である、ボリス・サロモンがブランドを引き継ぎ、サロモンは更に飛躍します。ボリス・サロモンはリアルファーのトレンドを確立したパイオニアでした。

それまでは、ラグジュアリーな着心地と、高い保温性、そして美しい毛並みがハイエンドなリアルファーの条件とされていました。

特に毛足の長いファーが好まれる傾向にありました。

ボリス・サロモンはレオパードに代表される、斑点のあるリアルファーが、ラグジュアリーでハイエンドだと言うトレンドを確立しました。

ボリス・サロモンは更に扱うリアルファーの数を増やし、フランスで最もハイエンドで、豊富なリアルファーが揃うファーメゾンとして、世界中の富裕層にその名を浸透させました。

ヨーロッパの貴族の間で、サロモンのファーを纏う事は、ステータスシンボルとなります。サロモンのファーに夢中になったのは、セレブレティだけではありませんでした。

ラグジュアリーブランドのデザイナーもサロモンのハイエンドなファーの虜になりました。天才デザイナーである、クリスチャン・ディオールは、イヴ・サロモンのファーをこよなく愛したデザイナーとしても有名です。

3代目のイヴ・サロモンがラグジュアリーファーブランドへと昇華

2代目のボリス・サロモンはサロモンを飛躍的に昇華させた人物です。経営者として先見の明の持ち主だったボリス・サロモンにより、世界屈指のファーメゾンとしてその名を轟かせた、サロモンは、3代目のイヴ・サロモンの手で、更にハイエンドでトレンド感のあるラグジュアリーブランドへと進化します。

1972年に、3代目のイヴ・サロモンの代に変わると、サロモンは、ラグジュアリーブランドとして、急速に成長を遂げます。

イヴ・サロモンが代表に就任するまでは、サロモンは、ハイエンドなリアルファーを扱う、ファクトリーやメゾンとしてのイメージが強いブランドでした。

勿論、王侯貴族の為にハイエンドなファーコートやファージャケットのレディ・メイドは行っていましたが、ラグジュアリーブランドよりは、ファーのクチュールメゾンの扱いでした。

しかし、イヴ・サロモンは、リアルファーをメインとしたトータルラグジュアリーブランドの設立を思案します。

そして1980年ごろのラグジュアリーファーブランドである、イヴ・サロモンが誕生します。

イヴ・サロモン(Yves Salomon)がラグジュアリーブランドとして始動

ラグジュアリーブランドのファープロダクツを手掛ける

ハイエンドな毛皮商からラグジュアリーブランドへと昇華したイヴ・サロモンは、ハイエンドなファーをメインとしたラグジュアリーブランドとして、富裕層を中心にその名を浸透させます。

ファーメゾンを、ラグジュアリーブランドの域まで引き上げたパイオニアが、イヴ・サロモンであり、世界初のリアルファーのラグジュアリーブランドとも称されています。

イヴ・サロモンが扱うスタイリッシュで、ハイエンドなファープロダクツに興味を示したのは、貴族や、富裕層だけではありませんでした。

イヴ・サロモンのファーアイテムに強い関心を抱いたのは、ファッションデザイナーでした。1980年代は日本も含め、エレガントでゴージャスな、プレタポルテラインが、富裕層や、ファッションセレブの間で持て囃されていました。

ラグジュアリーでゴージャスなスタイルを象徴するアイテムとして、リアルファーが世界中で注目を集め、ステータスシンボルとなります。

ゴージャスなファーをあしらったアイテムがトレンドとなり、ラグジュアリーブランドは、ハイエンドでスタイリッシュなリアルファーを扱う、イヴ・サロモンへファーアイテムの依頼をします。

1980年代、イヴ・サロモンは世界中のラグジュアリーブランドのファープロダクツをかなりの数手掛けていました。

その中でも、”ティエリー・ミュグレー”とファーコレクションの契約を結んだ事が、イヴ・サロモンの知名度を上げた大きな要因でした。

”ティエリー・ミュグレー”とのパートナーシップ

ティエリー・ミュグレーは現在のミュグレー(MUGLER)の創立者です。ティエリー・ミュグレーは、1970年代から80年代にかけて、ラグジュアリーでアヴァンギャルドなスタイルを確立し、一世を風靡したラグジュアリーブランドです。

多くのデザイナーに影響を与えた、ティエリー・ミュグレーですが、90年代には、時代の流れと共に、衰退してしまいますが、現在も、ミュグレーとしてプレタポルテコレクションを行っています。

イヴ・サロモンが、ティエリー・ミュグレーとパートナーシップを結んだのが、1980年代初頭。この時期はティエリー・ミュグレーは飛ぶ鳥を落とす勢いでした。

ファッショセレブを熱狂させるトレンドの、ラグジュアリーブランドのファーコレクションをイヴ・サロモンが手掛ければ、当然、イヴ・サロモンも、ファッションセレブから注目を集めます。

1980年代後半まで、イヴ・サロモンは、ブランド史上、最も急速の事業を拡大します。

1980年代後半から毛皮反対団体の非難の的となり事業縮小

ティエリー・ミュグレーのファーコレクションの成功により、イヴ・サロモンはラグジュアリーブランドから、ファーアイテムやファーコレクションの依頼が殺到します。

ハナエモリやニナリッチと言ったトップメゾンのファーコレクションや、ファーアイテムを手掛ける多忙な日々を過ごします。

しかし、動物愛護の考えが強まる、1980年代後半に、リアルファーメゾンであった、イヴ・サロモンは毛皮反対団体の非難の的となります。

1980年代は、フランスを中心にヨーロッパには数多くの、ファーメゾンが存在していました。しかし、毛皮反対団体の勢力は年々強まり、現在では1980年代の10分の1ほどの数しか存在していません。

老舗リアルファーメゾンの、イヴ・サロモンもその影響は大きく、経営が危ぶまれるほど、収益は激減、事業を縮小します。

1997年ジャンポール・ゴルチェとライセンスを結ぶ

80年代は数多くのラグジュアリーブランドが、ファッション界を牽引していました。そしてファッション界にこそ似合う言葉である栄枯盛衰。

90年代に入るとファッションは、リアルクローズやミニマムで都会的なスタイルがトレンドとして浸透します。グラマラスなラグジュアリーブランドは、生き残りをかけて、敢え無く、ラグジュアリー路線から、トレンドのリアルクローズ路線へ移行するブランドも増えましたが、多くのブランドが時代の波の飲み込まれました。

イヴ・サロモンも時代錯誤のブランドとして、忘れ去られそうになっている時期の1997年に、鬼才デザイナーとライセンスを結びます。

そのデザイナーが、ジャンポール・ゴルチェです。フランスを代表する鬼才であり、天才デザイナーのジャンポール・ゴルチェとライセンス契約を結ぶ事で、イヴ・サロモンは再び注目を集めます。

ジャンポール・ゴルチェは、アヴァンギャルドでグラマラスなスタイルで一世を風靡した、モード界の異端児であり、インフルエンサーです。多くのデザイナーに影響を与えた鬼才デザイナーは、1980年代にパンクスタイルとゴシックスタイルを融合させた、ハイエンドなパンクモードスタイルを打ち出し、多くのヤングセレブレティを熱狂させました。

ジャンポール・ゴルチェのガーメンツは、アヴァンギャルドなデザインが目を引きますが、完璧なテーラリングと、パターンによって構築されており、奇抜さだけを売りにしているブランドではなく、あくまでガーメンツで、アートを表現したモードブランドでした。

アルチザンブランドであり、着る事のできる芸術品と称された、カリスマブランドの創立者である、マルタン・マルジェラは、ゴルチェのショーに感銘を受け、デザイナーを志しました。

マルジェラはゴルチェの元でアシスタントとして経験を積んでいます。

フランスのラグジュアリーブランドの雄である、エルメスのデザイナーとしても活躍したジャンポール・ゴルチェは、モード界で最も影響力のあるデザイナーの一人です。

ゴルチェが、イヴ・サロモンとライセンス契約を結んだ時期は、ゴルチェのオートクチュールコレクションの直ぐ後です。

本格的に、オートチュールコレクションへの進出を考えていたゴルチェは、イヴ・サロモンのハイエンドなファーに魅了され契約したと言われています。

現在プレタポルテラインから完全撤退した、ジャンポール・ゴルチェは、オートクチュールコレクションのみを行っています。

そしてオートクチュールコレクションで使用されるリアルファーは、イヴ・サロモンのプロダクツです。

ジャンポール・ゴルチェとライセンス契約を結んだ後、ソニアリキエルともパートナーシップを結んでいます。

現在は、プレタポルテラインでは、プラダやサンローランのファープロダクツを手掛けている事でも知られています。

2008年にパリに3店舗のフラッグシップショップをオープン

逆境を乗り越えた、イヴ・サロモンは、ラグジュアリーブランドのファープロダクツを手掛ける事で、唯一無二のファーブランドとしての地位を獲得しました。

2008年に、イヴ・サロモンは、パリ市内に3店舗のフラッグシップショップをオープンさせました。現在はレディース、メンズとキッズラインがラインアップされています。

イヴ・サロモン(Yves Salomon)のメンズラインローンチは?

2012年にイヴ・サロモン・オムを立ち上げる

イヴ・サロモンが本格的にメンズラインをローンチするのが、2012年です。イヴ・サロモンのメンズラインである、”イヴ・サロモン・オム”は、ラグジュアリーなストリートスタイルをメインとしたアイテムが中心です。

ミリタリージャケットや、マウンテンパーカーと言った、ヘビーデューティーなガーメンツに上質なファーをあしらった、ハイエンドな、ヘビーアウターが、ヤングセレブレティを中心に高い評価を得ています。

マウンテンパーカーのフードにゴージャスなファーをあしらったモデルや、ライナー全面に毛足の長い毛皮を敷き詰めたラグジュアリーなボマージャケットは、世界中のセレブレティからも絶大な支持を得ています。

ミリタリージャケットにハイエンドなリアルファーをあわせた、ラグジュアリーなヘビーアウターを打ち出す、イヴ・サロモン・オムの人気と知名度な年々高くなっています。

イヴ・サロモン(Yves Salomon)が魅せるリアルファーの可能性

老舗ラグジュアリーファーブランドが魅せる世界観

ラグジュアリでエレガンスな象徴とされた、リアルファー。しかし、最近では動物愛護の観点から、リアルファーを全面禁止にするラグジュアリーブランドも増えてきました。

リアルファーを必要としないラグジュアリーブランドが増える中、あくまで、リアルファーに拘り続ける、老舗ファーブランドのイヴ・サロモン。

リアルファーの使用禁止を求める声が高まる中、新たにメンズラインをローンチし、多くのセレブレティを魅了している、イヴ・サロモン。

イヴ・サロモンは、老舗ファーブランドとして、リアルファーの新たな可能性について模索しているようにも感じます。

様々な意見はありますが、イヴ・サロモン・オムが世界中のセレブレティを魅了している事は事実です。タフなミリタリージャケットの全面に敷き詰めたれた上質なファーはこの上なく美しく、エレガントです。

イヴ・サロモンは改めて、リアルファーの美しさと可能性に挑んでいる、ラグジュアリーブランドのように感じます。

INTRODUCTION of THE WRITER

hansu719
name. hansu719
ショップバイヤー、スタイリストを経てフリーライター兼シンガーソングライターが生業です。ハイブランドからストリートstyleまでラグジュアリーな香りのするstyleが好みです。

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