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アレキサンダー・マックイーン (Alexander McQueen) 訃報から8年、天才が残した加速するアヴァンギャルドブランド

2018.06.30
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2010年5月にファッション界を震撼させた、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)の訃報。イギリスを代表するデザイナーであり、誰もが認める天才デザイナーの早すぎる死に、世界中のファションフリークが涙を流しました。彼のシグニチャーブランドである、アレキサンダー・マックイーンは、一時期ブランドの存続も危ぶまれましたが、当時のグッチグループであり、現在の、ケリング(KERING)は、ブランドを継続を発表、当時、ヘッドデザイナーを務めていた、マックイーンの片腕である、サラ・バートン(Sarah Burton)をクリエイティブディレクターに急遽指名、現在に至ります。天才デザイナーの死から8年が経った今、イギリスを代表するアヴァンギャルドブランドは、更なる進化を続けています。2019年春夏の最新コレクションと共に、天才が残した、ファッション界の財産とも云うべき、アレキサンダー・マックイーンに迫ります。

Contents / 目次

アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)2019年春夏コレクション

20世紀に於いて最も重要な画家であるフランシス・ベーコンがソース

2018年6月22日にパリで行われた、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)の2019年春夏コレクション。

2019年春夏のパリコレでは、フォーマルや、テーラードスタイルを強く打ち出すブランドが多かったように感じます。

ラグジュアリーブランドは、フォーマルと、テーラードをベースとした、モードスタイルをメインとする、90年代のパリのファッションショーを髣髴とさせます。

ラグジュアリーストリートに、食傷気味であるファションフリークや、ファションセレブにとって、テーラードをメインとする、ソリッドなモードスタイルはかなり新鮮に映るはずです。

トレンドを席巻してきた、注目ブランドや、ラグジュアリーブランドが、ファーマルやエレガンスを、強く打ち出した事により、曖昧な、ストリートと、ラグジュアリーの境界線が、今後は、はっきりしていくように感じます。

2019年春夏コレクションを発表した、アレキサンダー・マックイーンもエレガントでソリッドなスーツスタイルから、スタートしました。

テーラードジャケットやスーツ、そしてチェスターコートを始めとする、クラシカルなフォーマルウエアの素晴らしさは、最早、説明不要の、アレキサンダー・マックイーン。

美しいテーラリングや、カッティングを駆使して完成する、所謂、サヴィル・ロウ仕立てのテーラードジャケットやスーツは、アレキサンダー・マックイーンのアイコニックです。

ノーブルな正統派英国紳士スタイルからスタート

モダンではあるのですが、オーバーサイズのセットアップが、トレンドとしてピックアップされる中、ショルダーラインのしっかりとした、ウエストを絞った、マスキュリンなスタイルのジャケットや、コートは、トレンドから一線を画しています。

クラシカルでエレガントな、テーラードジャケットに合わせるボトムスは、ノープリーツのすっきりとした、スラックスがメインです。

ノーブルで間違いなくスタイリッシュな、メンズスタイルを当たり前にランウェイに登場させる、潔さは、圧倒的なテーラリングの高さに自信のある表れにも感じます。

ノスタルジー漂うアーティスティックなアーバンスタイル

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正に、セヴィル・ロウ仕立ての、幅の広い、ノッチドラペルのピンストライプのコートを羽織ったファーストルックは、ノーブルなのですが、ノスタルジーが漂います。

コートに合わせた、ミニマムなスーツや、インナーの白のカットソー、そしてアンクルレングスの足元にセットした、スクエアトゥのチェルシーブーツが、更に、ノスタルジーなアーバンスタイルを、助長している事は間違いありません。

ノスタルジーでどこか、アーティスティックなこのルックから始まった理由には、今回のアレキサンダー・マックイーンのテーマが大きく関係しています。

フランシス・ベーコン自身のスタイルも今回のソース

今回はアレキサンダー・マックイーンのテーマは、”フランシス・ベーコン”です。”20世紀に於いて最も重要な画家”と称される、フランシス・ベーコンは、2013年に、絵画オークション史上最高値で取引された事が話題となった、画家です。

激情的で叙情的な芸術家と称されることが多い、フランシス・ベーコンの作品は、鑑賞者に緊張感と孤独、そして不安を与える多いと言われています。

感情をキャンバスにぶつけるような、生々しく荒々しい、表現は、観る者を圧倒します。現在では、20世紀を代表する偉大な芸術家として知られる、フランシス・ベーコンですが、非難と賞賛を同じほど受け続けた、芸術家だと言われています。

成功を掴んだ英国人アーティストの粋なテーラードスタイル

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フランシス・ベーコンをインスピレーションソースとし、彼の交友関係や、作品、そして、彼が愛した、ロンドンの、ソーホーをテーマに、クリエイティブディレクターの、サラ・バートンは、コレクション作品を製作したようです。

フランシス・ベーコンの作品が、評価される、1940年代後半から、恋人がなくなる1970年代までの、彼のワードローブと、作品が今回のコレクションに大きく、関係しています。

成功を掴んだ、イギリス人アーティストが、夜の街に繰り出すには、粋なテーラードジャケットや、スーツは必要不可欠です。

正統派紳士スタイルに加えるデストロイなアレンジ

ウエストを絞った、ドレッシーでモダンな、チェスターコートに続いて登場するのは、ロンドンの伊達男御用達のトレンチコート。

少しルーズなクラシカルな雰囲気のベージュのトレンチコートは、ベルトでウエストを細く締め、ダンディーでセクシーなシルエットを作っています。

ベーシックなトレンチコートのように見えて、よく見ると、袖にスリットが入っていて、中に合わせたテーラードジャケットの袖が見えます。

クラシカルなデザインのトレンチコートの袖に、スリットを入れただけで、正統派のクラシカルスタイルは、危険な香りを含む、アヴァンギャルドなスタイルへと変貌します。

フランシス・ベーコンの作品のような緊張感と違和感

完璧なまでの正統派、紳士スタイルに、デストロイなアレンジを加える事で、ワードローブはより魅力的に、色気を増していきます。

アーティスティックなアレンジにより、独特の、危うさと、違和感を感じる、ワードローブは、テーマでもある、フランシス・ベーコンの作品にも通じます。

緊張感と不安を煽るのですが、目が離せない、フランス・ベーコンの作品のように、今回のアレキサンダー・マックイーンのワードローブも、袖を通してみたいという、欲求に駆られるプロダクトばかりです。

エレガンスとアヴァンギャルドのコントラスト

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アヴァンギャルドなアレンジのクラシカルウエアが、次々と登場する、2019年春夏のアレキサンダー・マックイーンのコレクションですが、絶対的にノーブルで、アーバンな雰囲気が、漂っている理由は、テーラードアイテムに、アバンギャルドなアイテムをスタイリングしているからです。

例えば、ウエストのラインでカットオフされた、トレンチコートは、それだけではかなり、アヴァンギャルドでモードなアイテムです。

しかし、まるで、誂えたような、ピンストライプの、ダブルブレステッドジャケットのスーツを合わせることで、アヴァンギャルドな、トレンチコートは、スーツのエレガンスさを、引き立てる為のピースへと変わります。

このバランス感覚と、エレガントとデストロイの、コントラストも、2019年春夏のアレキサンダー・マックイーンのルックの見所です。

アヴァンギャルドなアイテムに、ノーブルなアイテムを合わせるスタイリングは、ブランドの創立者である、アレキサンダーマックイーンも得意としたルックで、まだブランドとしても若い、90年代の飛ぶ取り落とす勢いの、アレキサンダー・マックイーンを髣髴とさせます。

エレガントでラグジュアリーなレザーウエアのセットアップ

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レザーウエアもかなり充実していた、2019年春夏のアレキサンダー・マックイーン。今では、春夏コレクションにレザーウエアをリリースするブランドは、ラグジュアリーブランド以外にも当たり前となってきていますが、やはり、春夏のレザーウエアは、ラグジュアリーブランドの専売特許に感じてしまいます。

今回、アレキサンダー・マックイーンのレザーウエアは、単品ではなく殆どが、セットアップで発表されていました。

特に目を惹くアイテムは、ノーブルなカラーレザーのセットアップです。比翼仕立てのすっきりとした、ステンカラーのミドルレングスのコートは、ミニマムなデザインの為、レザーの質のよさが、際立ちます。

長めにセットされた、ベルトをきっちりと締めるスタイルは、エレガントなダンディズムが漂います。ボトムスは、同系色のタイトでミニマムな、アンクルレングスのレザーパンツ。足元のコバの張ったスクエアトゥのブーツも、90年代のモードスタイルを髣髴とさせます。

ロイヤルブルーと、サーモンピンクのカラーレザーを使用したステンカラーコートの、セットアップは、この上ないほどエレガントです。同系色のレザーを使用した、レコードバッグライクな、レザーバッグも、アクセサリーとして、最適です。

サーモンピンクを使用したワードローブは、他にもランウェイに登場し、2019年春夏のトレンドカラーとして注目を集めそうです。

エレガンススタイルから加速する、アヴァンギャルドなアレンジ

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エレガントなルックに、アヴァンギャルドなエッセンスをプラスした、スタイルから、徐々にアヴァンギャルドな要素が強くなる後半、ウエストラインで、マテリアルを切り替えた、バイカラーのコートが登場します。

コットンギャバ地に、ウールの切り替えの、コートは、アヴァンギャルドでモードな雰囲気が漂うのですが、エレガンスである事は、全く揺らぎません。ボトムスは、細身のすっきりとしたスラックス。今回ジャケットや、コートのインナーに使用されているシャツは、ダブルカフスがメインで、カフスの部分を、切り替えているアイテムも数多く登場しました。

敢えて、カフリンクをしない、ラフなアレンジが、腕を長く見せる効果もあり、色気と気だるさを醸しだしています。

フランシス・ベーコンのアートを落とし込んだワードローブ

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ハンドドローイングのような、抽象的なグラフィックが施された、セットアップは、シングルのツーピースから、コート、そしてダブルライダースとバイカーズパンツへと派生します。

アーティスティックであり、どこか破滅的な雰囲気のセットアップからは、強さと、叙情感が漂います。

フランシス・ベーコンの作品をインスピレーションソースに、したであろうワードローブは、まだまだ続き、赤をベースとした鮮やかなハンドペインティングの、ダブルライダースのセットアップや、フラワープリントのような、コートとのセットアップ、そしてパンキッシュなオーバーサイズのデストロイニットへと繋がります。

デストロイニットに、サイドラインの入ったレザーパンツのルックの後に、赤のフリンジをペンキのようにあしらった、ダークスーツを違和感なく、ランウェイへ登場させる事のできるセンスは、流石は、サラ・バートンです。

2019年春夏のトレンドカラーを感じさせるアーティスティックな色使い

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モノトーンを中心に、フランシス・ベーコンの作品にも良く見受けられる、サーモンピンクや、赤、そして目の覚めるようなロイヤルブルーをプラスした今回のコレクションは、圧倒的に、アーティスティックでカラフルです。

クラシカルでエレガントな、イギリス紳士を髣髴とさせるワードローブに、70年代のロンドンのティーンネイジャースタイルをプラスした、フリ幅の広いルックが登場した今回の、アレキサンダー・マックイーンのコレクションは、アヴァンギャルドなアイテムも少なくはないのですが、基本的にはミニマムです。

テーラードから、レザーウエアまで、メンズのワードローブに必要不可欠なアイテムをアーティスティックにアレンジした、今回のアレキサンダー・マックイーンのワードローブが、既に、ファッションセレブの間で、話題となっているのは納得できます。

今回も、クリエイティブディレクターのサラ・バートンのセンスの良さと、天才的なクリエイティビティにより大盛況で幕を閉じた、アレキサンダー・マックイーンの2019年春夏コレクション。

彼女なしには、アレキサンダー・マックイーンは成立しなくなっている事は間違いありません。

アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)を牽引するサラ・バートン(Sarah Burton)とは?

イギリス、マンチェスター生まれのデザイナー

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2010年2月11日、アレキサンダー・マックイーンにとって悪夢のような出来事が起こりました。ブランドの創立者であり、天才デザイナーである、アレキサンダー・マックイーンが、この世を去りました。

若干40歳と言う若さで、夭折したアレキサンダー・マックイーン。この訃報は、世界中のファッショニスタや、ファッション関係者を大いに落胆させました。

アレキサンダー・マックイーンがこの世を去った事で、ブランドの継続が不可能になるとの噂も、当然、囁かれました。

当時の親会社である、グッチ・グループは、ブランド継続を発表。ブランドがなくならないことに安堵すると同時に、後任のクリエイティブディレクターにも注目が集まりました。

2010年5月に、アレキサンダー・マックイーンのウィメンズのヘッドデザイナーだった、サラ・バートン(Sarah Burton)が、クリエイティブディレクターに就任、未完成だった、2010-11年秋冬コレクションを3月のパリ・ファッション・ウィークで見事発表しました。

アレキサンダー・マックイーンの窮地を救った、クリエイティブディレクターとして、サラ・バートンの名前は世界中に知れ渡ります。

アレキサンダー・マックイーンの右腕と呼ばれた、サラ・バートにより、アレキサンダー・マックイーンは現在も、アグレッシブルなラグジュアリーブランドとしてトレンドを牽引し続けています。

サラ・バートン(Sarah Burton)の経歴は?

VOGUE CHINAさん(@voguechina)がシェアした投稿 -

現在、クリエイティブディレクターとして、アレキサンダー・マックイーンを手掛けるサラ・バートンは、1974年、イギリスのマンチェスター生まれのデザイナーです。

アヴァンギャルドで、アグレッシブルなラグジュアリーブランドを手掛ける彼女ですが、双子の母であり、デザイナー業以外にも、育児や家事もこなす、ワーキングマザーとして多忙な日々を送っています。

20歳のときから、マックイーンとは仕事をしてきたと話す彼女は、1997年に、イギリスの名門、セントラル・セント・マーチンズを卒業します。

卒業する、1年前の1996年からアレキサンダー・マックイーンで、インターンとして、マックイーンの仕事を見てきた彼女は、「マックイーンは、上司であり、大切な友人でもあった」とインタビューで答えています。

2000年、ウィメンズラインのヘッドデザイナーに就任

Richie Stylerさん(@richiestyler)がシェアした投稿 -

2000年から、アレキサンダー・マックイーンのウィメンズウェアラインのヘッドデザイナーに抜擢され、マックイーンの右腕と称されるようになります。

マックイーンも、サラ・バートンに絶大な信頼を寄せており、ウィメンズは勿論、メンズラインについても度々意見を求めたそうです。

アレキサンダー・マックイーンが死去した知らせを受けた、サラ・バートンは、ブランドを去ることを決意していたと、後のインタビューで明かしてます。

「アレキサンダー・マックイーンは、リー・マックイーンそのものだから。彼がいない、アレキサンダー・マックイーン存在しないと思っていた」とブランドを去ろうとした理由について、話しています。

アレキサンダーマックイーンは家族であり、愛おしい子供のような存在

Peter Jarretteさん(@peterjarrette.uk)がシェアした投稿 -

その為、クリエイティブディレクターに指名された時は、戸惑いが大きかったと言います。しかし、20歳の時から、マックイーンと共に仕事をしてきた、自分には、マックイーンのDNAが刻まれていると、信じ、ブランドを引き継ぐ事を決意したと言います。

インタビューでも多く語らない事でも有名な、サラ・バートン。しかし、彼女は、アレキサンダー・マックイーンは自分にとって、家族のような存在であり、愛おしい子供の様でもあると、公言します。

サラ・バートンにとって、アレキサンダー・マックイーンも、双子の娘同様に、惜しみない愛情を注ぎ続ける対象のようです。

キャサリン妃のウエディングドレスを製作

2011年に執り行われた、英国ロイヤルウエディングで、キャサリン妃が纏ったウエディングドレスに、注目が集まりました。

キャサリン妃のウエディングドレスを手掛けた、人物が、サラ・バートンです。プリンセスが選んだブランドとして、アレキサンダー・マックイーンと、サラ・バートンは英国中に、その名を、轟かすこととなりました。

富裕層にも媚びない、アーティストデザイナーとしても知られる、アレキサンダー・マックイーンのドレスが、英国ロイヤルウエディングに登場する奇跡に、世界中のファッションニスタは、エキサイティングしました。

労働階級出身デザイナーを選んだ、キャサリン妃の決意

元々、貴族階級出身ではない、キャサリン妃は、自分の意志で、労働階級出身である、アレキサンダー・マックイーンのドレスをチョイスしたと言われています。

特権階級ではない、キャサリン妃が、ロイヤルファミリーの一員となる、決意が、アレキサンダー・マックイーンのドレスには、込められていたように感じます。

ファッション界の異端児が創り上げた、アヴァンギャルドで、ロマンティックなブランドをチョイスした、キャサリン妃センスと、強さに、世界中のファッションフリークが喝采を贈りました。

ロイヤルウエディング史上最高額の3800万円

Halcyon Daysさん(@halcyondays_uk)がシェアした投稿 -

サラ・バートンが手掛けた、ウエディングドレスは、約3800万円と言われており、現在では、ロイヤルウエディング史上、最も高価なウエディングドレスと言われています。

ロイヤルファミリー御用達の、クチュールハウスが手掛ける、ドレスの金額を遥かに超える、プライスを提示するあたりも、ファッション界のフーリンガンである、アレキサンダー・マックイーンには、なんとなく似合います。

現在も、サラ・バートンは、キャサリン妃のご贔屓デザイナーのようです。

アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)とは?

1992年にスタートしたラグジュアリーブランド

rich masneyさん(@rich_masney)がシェアした投稿 -

アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)はデザイナーである、リー・アレキサンダー・マックイーン(Lee Alexander McQUEEN)が1992年に、ローンチしたイギリスのラグジュアリーブランドです。

イギリス人デザイナーである、リー・マックイーンが、ローンチしたブランドの為、イギリスブランド、分類されていますが、コレクションは、パリを中心に行っており、レザーアイテムを中心に、ウエアは、イタリアで製作される事が多いことでも有名です。

誰もが認める、天才デザイナーである、リー・マックイーンが手掛ける、エレガンスとアヴァンギャルドを融合させた、アグレッシブルな、ワードローブは、ファションフリークやスタイリスト、ファションエディターと言った、ファッション関係者の間で話題となり、若き鬼才デザイナーと称され、瞬く間にムーブメントを起こします。

Lucas Herreraさん(@lucascherrera)がシェアした投稿 -

紳士御用達の、老舗ビスポークハウスで培われた、確かなテーラリングや、カッティングに、アヴァンギャルドなエッセンスをプラスした、アレキサンダー・マックイーンは、所謂、モードブランドとも、ラグジュアリーブランドとも一線を画す存在でした。

”ラグジュアリーモード”や、”アヴァンギャルドエレガンス”とでも表現すべき、アレキサンダー・マックイーンのワードローブは、世界中のファッショニスタを刺激しました。

ファッション界のフーリガンとも称された、リー・マックイーンは、富裕層やトレンドに媚びない姿勢を貫き通した、孤高のデザイナーとしても知られています。

リー・マックイーンは「トレンドや、金儲けに興味はない」と度々発言しています。

Daniel Alexanderさん(@hilarity_duff)がシェアした投稿 -

しかし、天才デザイナーである、リー・マックイーンが発表した事で、トレンドになる事は、かなり多く、セレブレティ御用達の、スカルアイテムブームの火付け役も、アレキサンダー・マックイーンだと言われています。

ラグジュアリーブランドから、リリースされることが少なかった、スカルモチーフを、あしらった、スカーフは、リー・マックイーン自信も愛用していた事もきっかけとなり、セレブレティの間で、ビッグトレンドとなります。

入手困難な状況が続く事は勿論、模造品まで出回る社会現象にも発展しました。

媚びないリー・マックイーンの姿勢と、反骨精神漂う、エレガンスなワードローブが、シンクロし、アレキサンダー・マックイーンは、カリスマブランドへと急成長します。

Andrea Fusardiさん(@andrea_fusardi)がシェアした投稿 -

90年代後半、アレキサンダー・マックイーンは、ハイエンドなセレクトショップで取り扱いが開始し、日本でも、ファッショニスタや、ファッション関係者を中心に一大ムーブメントを巻き起こします。

常に、感度の高い富裕層や、ファッション界に身を置く玄人から、熱狂的な支持を得る、ラグジュアリーブランドです。

リー・マックイーン亡き後も、友人であり、リーの右腕である、サラ・バートンのよりブランドは更に進化を遂げています。

アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)の経歴は?

1969年ロンドン生まれのデザイナー

アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)の創立者である、アレキサンダー・マックイーンの本名は、リー・アレキサンダー・マックイーンで(Lee Alexander McQUEEN)です。

1992年に自身の名前を関したブランドをローンチする際に、ファーストネームではなく、ミドルネームを用いた理由は、イザベル・ブロウのアドバイスからです。

イザベル・ブロウは、英国版、ヴァーグのエディターであり、スタイリストとして、影響力のある人物でした。イザベル・ブロウは、リー・マックイーンの才能を高く評価し、彼の卒業製作を全て購入した事でも知られています。

16歳でサヴィル・ロウの仕立職人としてキャリアをスタート

A N N R A Yさん(@annray2046)がシェアした投稿 -

1969年にロンドンで、生まれた、リー・マックイーンの父親の仕事は、タクシードライバーでした。労働階級に生まれた、リー・マックイーンは、幼い頃から、ファッションに強い関心を持っており、10代になると、ファッションで生計を立てることを考えます。

しかし、服飾系の学校には進学せず、16歳で、サヴィル・ロウの仕立職人として、キャリアをスタートさせます。

名門テーラーである、アンダーソン&シェパード、ギーブス&ホークスで経験を積んだ、リー・マックイーンは、更なるスキルアップの為に、舞台衣装の名門、バーマンズ&ネイサンズで、コスチュームのテクニックを学びます。

1993年、ロンドンコレクションデビュー

Wazaiiiさん(@wazaiii)がシェアした投稿 -

20歳で、ロンドンを離れた、リー・マックイーンは、日本の、コージ タツノや、イタリアのロメオジリで経験を積み、ロンドンへ戻ります。帰国後、セントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインで学び、イザベル・ブロウの強力なバックアップもあり、シグニチャーブランドである、アレキサンダーマックイーンを1992年にローンチします。

1993年、ロンドンコレクションでデビューを果たすと、芸術的でアヴァンギャルドなワードローブが、話題となり、鬼才新進デザイナーとして、リー・マックイーンは、様々なファッションメディアで取り上げら得ます。

1996年、ジバンシーのデザイナーに抜擢

Owen Geronimoさん(@owengeronimo)がシェアした投稿 -

その才能が高く評価され、1996年には、ジバンシィのデザイナーに抜擢されます。しかし、ビッグブランドのデザイナーに就任しても、媚びる事ないデザインと、コレクションの演出は、度々酷評され、精神的には、かなり辛い時期だったと、後のインタビューで当時を振り返っています。

しかし、厳しい意見はあったものの、リー・マックイーンの才能を富裕層に、知らしめる結果となった事は確かです。

更に、リー・マックイーンがデザイナーとなった事で、ヤングセレブレティが、ジバンシィに興味を示すきっかけを作りました。

2000年、グッチグループの傘下に入る

@nmillsandiがシェアした投稿 -

酷評から始まった、リー・マックイーンによるジバンシィでしたが、2000年からメンズラインのデザインも手掛けた事により、ブランドは、かつての勢いを取り戻します。

しかし、2000年に、アレキサンダー・マックイーンの自社株を、当時の、グッチグループへ売却した事が原因となり、ジバンシィの親会社である、LVMHグループとの間に、亀裂が生じ、リー・マックイーンは、ジバンシィを離れます。

2000年以降、アレキサンダー・マックイーンはグッチグループの傘下となり、現在のケリンググループの主要ブランドとして精力的にコレクションを展開しています。

アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)の未来

悪夢から8年経ったブランドの現在

Mira Chai Hydeさん(@mirachai)がシェアした投稿 -

「アレキサンダー・マックイーンはリー・マックイーンそのものだった」と現在の、クリエイティブディレクターである、サラ・バートンは言います。

16歳で、セヴィル・ロウの仕立て職人としてキャリアをスタートさせた、リー・マックイーンは、早熟の天才でした。

1996年には、26歳の若さで、ブリティッシュ・デザイナー・オブ・ジ・イヤーを受賞します。

シグニチャーブランドを、継続しながら、ラグジュアリーブランドのデザイナーや、スポーツブランドであるプーマとのコラボレーションや、ラゲッジブランドの、サムソナイトとのコラボレーションも行う、多忙な日々を送っていました。

アレキサンダーマックイーンは天才が残した遺産

人の何倍ものスピードで人生を駆け抜けた、天才は、40歳の若さで、自身の人生に幕を下ろします。カリスマデザイナーの悲しすぎる、終焉に、多くの人々が涙を流しました。

しかし、天才デザイナーが残した、遺産とも云うべき、アレキサンダー・マックイーンと言うブランドは現在も残っています。

彼の友人であり右腕である、サラ・バートンに流れる、リー・マックイーンのDNAにより、ブランドは間違いなく進化しています。

アレキサンダー・マックイーンを家族だと語る、サラ・バートンがいる限り、ブランドの未来は明るいものであるように思います。

INTRODUCTION of THE WRITER

hansu719
name. hansu719
ショップバイヤー、スタイリストを経てフリーライター兼シンガーソングライターが生業です。ハイブランドからストリートstyleまでラグジュアリーな香りのするstyleが好みです。

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