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アタッチメント ( ATTACHMENT ) クラフトマンシップが宿るミニマムモードブランド

”唯一無二の存在感を放つブランド”は世界中に存在します。寧ろ、移り変わりの激しい、ファッション界で唯一無二の存在感を醸し出す事なく、トップランナーであり続けることは、不可能です。独特の存在感であり、いい意味で、異質な存在感を醸し出しているブランドが、アタッチメント(ATTACHMENT)です。アタッチメントは、世界で活躍する日本ブランドとしても知られています。90年代後半に、セレクトショップで取り扱いが開始したアタッチメントは、当時の日本ブランドにはない、独特の空気感を纏っていました。シンプルなブランド名に、余分なものを全て削ぎ落としたかのようなストイックでミニマムなワードローブは、新生インポートブランドような印象を受けました。素材や、シルエットに徹底的に拘り、できるかぎりミニマムなデザイン落とし込む、アタッチメントのガーメンツは、ファッションのプロである、スタイリストや、ファッションエディターから絶賛されました。現在も独自のスタンスとブレる事ない美学で、ファッションフリークを魅了する、アタッチメント。敢えて、”唯一無二のブランド”という言葉で賞賛したくなる、ミニマムモードブランドに迫ります。

Contents / 目次

アタッチメント(ATTACHMENT)職人気質により誕生するミニマムモード

日本が世界に誇るアルチザンブランド

世界で活躍する日本ブランドも珍しくない現在のファッション界。特に、日本のメンズブランドは、海外で高い評価を得ています。

海外のバイヤーも、日本のメンズブランドに目当てに、ファッションウィークを訪れる事も珍しくありません。

空前の日本ブランドブームであり、日本メンズブランドは、海外のファッショニスタの間でも、かなり浸透しています。

コムデギャルソンや、ヨウジヤマモトは最早、世界的なブランドとしてファッション界に君臨していますが、アンダーカバーや、タカヒロミヤシタソロイスト、そしてファセッタズムや、ホワイトマウンテニアリングなど、エッヂを効かせた、メンズスタイルを得意とする日本ブランドは、海外ファッショニスタからは、”憧れブランド”として、羨望の眼差しが注がれています。

20年近く、日本のメンズファッションを牽引してきた、アタッチメント(ATTACHMENT)も海外で高い評価を得ているブランドの一つです。

海外コレクションを視野に入れた、取り組みにも積極的だった、アタッチメントは、2008年に、海外コレクション向けのレーベルとして、カズユキ クマガイ(KAZUYUKI KUMAGAI)をローンチしました。

素材や縫製に徹底的に拘るブランドとしても知られている、アタッチメント。デザイナーである熊谷和幸氏は、オリジナルファブリックへの拘りは元より、糸の段階から服作りを開始するデザイナーとしても知られています。

”シンプル=無難”なイメージを覆したミニマムブランド

素材同様、それ以上に、縫製とシルエットには、一切の妥協を見せない、熊谷氏の服作りは完全なる、職人仕事です。

デザイナーよりも、職人と言う言葉が熊谷氏には適しているように感じます。譲れない拘りによって生まれる、アタッチメントのワードローブは、驚くほどシンプルでミニマムです。このミニマムこそが、アタッチメントの最大のデザインなのです。

ストイックなほど装飾を省いた、アタッチメントのワードローブからは、所謂、”シンプル=無難”なイメージは皆無です。

寧ろ、着る人を選ぶほどの強さと存在感に圧倒されます。自分のものにするには、覚悟が必要なワードローブを揃え、本当の服好きが夢中になれるガーメンツを作り続けるブランドが、アタッチメントなのです。

”ミニマム=シンプルで無難”なイメージを覆したブランドでもある、アタッチメント。ミニマムモードとも称される、ストイックで、絶対的な色気を感じるワードローブの数々は、大人の男性には、必要なものばかりです。

アルチザンデザイナーである、熊谷氏の手掛けるワードローブには、ミリタリーウエアや、リアルクローズを根幹に感じます。

しかし、シンプルさ以上に、色気を感じる不思議な魅力を放つプロダクツに、世界中のファッションフリークは陶酔します。

カールラガーフェルドが着用した日本ブランド

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玄人好みの服を作り続ける、職人気質のデザイナーである、熊谷和幸氏。モードの絶対帝王である、カールラガーフェルドが、来日時に、アタッチメントのワードローブを購入し、買ったばかりの、ジャケットを羽織ってメディアの前に登場したのは有名な話です。

世界中のファッションフリークを魅了する、日本が誇るアルチザンブランドに迫ります。

アタッチメント(ATTACHMENT)とは?

1999年春夏にスタートした日本のプレタポルテブランド

アタッチメント(ATTACHMENT)は、1999年春夏からスタートした、日本のプレタポルテブランドです。創立者でありデザイナーは、熊谷和幸氏です。

ユナイテッドアローズで取り扱いが開始し、アタッチメントは急速のファッションフリークの間へ浸透していきます。

特に、スタイリストや、ファッションエディターの評価が高かった、アタッチメントは、玄人好みのブランドとしても知られるようになります。

インポートブランドと勘違いされるほどのクオリティの高さ

実際に、アタッチメントのガーメンツは、ブランドをスタートさせたばかりのブランドとは、思えないほどの高いクオリティを誇っていました。

現在もアタッチメントのアイコニックitemでもある、レザープロダクツの評価が著しく高く、ライダースやレザーシャツは、当時ユナイテッドアローズが、ピックアップしていた、イタリアのアルチザンブランドである”カルペディエム”を髣髴とさせ、カルペディエムのセカンドラインだと思っていたファッションフリークもいたほどでした。

レザーitemやシューズは、新生ブランドにとって、かなり難しい、プロダクツです。仮にラインナップできたとしても、高いクオリティは期待できないものが殆どです。

しかし、アタッチメントは当初から、かなり高いレベルのレザープロダクツをリリースしていました。アタッチメントを、インポートブランドだと思っていた、ファッショニスタが多い理由は、ハイクオリティーなレザーitemが大いに関係しています。

90年代後半のドメスティックブランドで、アタッチメントほど、様々な加工のレザーを使用したプロダクツをリリースしていたブランドは、殆どありませんでした。

まして、新生ドメスティックブランドでは、皆無。アタッチメントの登場は、”レザープロダクツは、インポートブランドには勝てない”と思い込んでいた、日本のファッション界の固定概念を覆しました。

レザー以外にも、全てのガーメンツに使用する素材には、糸から拘ると言われる、デザイナーの熊谷和幸氏。

”糸から仕立てるデザイナー”の異名を持つ、熊谷氏は、決してバリエーションが豊富とはいえない、ストイックなほどミニマムな、ワードローブでメンズファッションの新たなスタンダードを築き挙げました。

アタッチメントの登場以降、シンプルではないミニマムスタイルの、ミニマムモードを掲げる日本ブランドが増えた事は、ファッションを生業としている者なら肌で感じているかと思います。

2007年にパリコレクション参加

ユナイテッドアローズでピックアップされた、アタッチメントは、コレクションを重ねるごとに、その知名度と、人気を高めていきます。ユナイテッドアローズ以外にも、有名セレクトショップや、ハイエンドなセレクトショップでピックアップされる事が多くなったアタッチメントは、海外進出を思案します。

ブランドスタートから、10年も経たない、2007年にコレクションの場所をパリへと移します。当時の日本ブランドとしては、異例の早さとも言うべきパリコレへの参加でした。

インスタレーション形式でパリコレに参加した2007春夏以降、アタッチメントは現在まで、パリでコレクションを発表しています。

この熊谷氏の決断力の速さや、フットワークの軽さも、アタッチメントが今、世界中のファッションフリークを魅了している要因のように感じます。

熊谷氏の判断力とフットワークの軽さが、海外で認められた要因の一つ

アタッチメントのガーメンツは普遍的であり、ミニマムな要素の強いワードローブが中心ですが、決してベーシックや、オーセンティックではありません。

アタッチメントの大きな特徴は、ワードローブから漂う”絶対的なモードの香り”です。時代の流れを敏感に感じ取るスピード感が、モードブランドには、必要不可欠です。

アタッチメントのガーメンツから漂うモードな、香りは、デザイナーである、熊谷氏の研ぎ澄まされた感覚と、時代の流れを感じ取る、スピード感から生まれるものであるように感じます。

2008年春夏にパリでランウェイコレクションデビュー

インスタレーション形式パリコレデビューを果たしたアタッチメントは、世界中のメディアから取り上げられ、2008年春夏コレクションでは、パリにてランウェイコレクションデビューを飾ります。

2008年のパリコレランウェイデビューの為、カズユキ クマガイ(KAZUYUKI KUMAGAI)をローンチします。

デザイナーの名前を冠した、コレクションラインである、カズユキ クマガイは当初は海外コレクションの為にスタートしたレーベルでした。

アタッチメントとカズユキ クマガイの違いは?

アタッチメントの海外でのブランド名であり、コレクションラインとしてスタートしたカズユキクマガイは、当初は日本での取り扱いはありませんでした。

しかし、現在は、アタッチメントのハイエンドラインとして、日本のフラッグシップショップでは、フルラインナップされています。

現在、カズユキクマガイはアタッチメントのコレクションラインであり、アタッチメントのレーベルの中でハイエンドなラインとして認知されています。

定番のベーシックなミニマムガーメンツは、現在もアタッチメントからリリースされています。

アタッチメント(ATTACHMENT)のコレクションは?

カズユキクマガイ2018春夏コレクションは様々なパターンのワードローブが登場

アタッチメントのコレクションラインである、カズユキクマガイの2018年春夏のコレクションは、星や、レオパード、カモフラージュにチェックそして、ノルティックパターンを髣髴させる柄や、ハワイアンシャツのような、ボタニカルパターンなど、かなりバリエーションに富んだパターンが登場しました。

チェックや、迷彩柄などのワードローブは珍しくない、カズユキクマガイですが、ここまで多種多様なパターンを用いたコレクションはかなり新鮮です。

様々なパターンを纏ったワードローブは、ベーシックでミニマムなものが中心で、カズユキクマガイらしい安定感と色気を醸し出していました。

リラックスした雰囲気の様々なセットアップ

セットアップが数多く登場した今回は、軽やかなアンコンジャケットに、ショートパンツを合わせるラフでリラックスした、スタイルが印象的でした。

春夏には珍しい、ノルティックパターンのセットアップや、ドットのような細かな星を配したパターンのセットアップは、フレッシュ且つリュクスな雰囲気が漂っていました。

セットアップは、テーラードジャケットをメインとしたスタイリングだけに留まらず、ジップアップパーカにスウェットパンツや、ショートパンツを合わせるスポーティーなルックも登場しました。

ユースカルチャーファッションの影響で、トラックスーツや、フーディーとスウェットのセットアップをリリースするブランドが増えてきてはいますが、カズユキクマガイのフーディーとスウェットのセットアップからは、所謂、”流行の香り”は漂わず、寧ろストイックで、ミニマムなセットアップに、スポーツテーストをプラスしたような、印象さえ感じられました。

ラギットさとフレッシュさが混ざるアイコニックな星パターン

今回のアイコニックパターンとも言える星柄は、様々な大きさで登場し、大柄の星パターンを配した、ジップアップパーカとショートパンツのセットアップからは、ラギットさとフレッシュさが漂っていました。

前回の春夏に登場した、リーフプリントをブラシュアップしたように感じる、ボタニカルパターンは、白やグレーのワードローブに、黒でプリントされている為、かなりシックでエレガントです。ノーブルでありモードな雰囲気の、ボタニカルパターンは、ミニマムな、カズユキクマガイのワードローブにハイエンドなエッセンスを加えていました。

GUIDI社のカーフレザーを使用したハイエンドなレザージャケットも登場

ベーシックなリアルクローズitemも勿論ハイレベルな、カズユキクマガイ。ブランドのアイコニックプロダクツでもレザージャケットは、名門タンナーでもある、GUIDI社のカーフレザーを使用したハイエンドなモノをリリース。

上質なレザーを使用したライダースジャケットは、ボタニカル柄のオープンカラーシャツと、アンクルレングスのクロップドパンツと合わせ、独特のリラックススタイルを完成させていました。

クラシカルなテーラードジャケットに、スラックスを合わせるセットアップスタイルにも、クロップドパンツがメインだった今季は、クラシカルで、精悍なワードローブが多いコレクションに関わらず、リラックスしたムードが漂っていました。

ボトムスのレングスで作る絶妙なノーブルなリラックススタイル

ボトムスのレングスだけで、絶妙の”ヌケ感”を演出する、デザイナー熊谷氏のテクニックは、流石の一言です。

ボトムスは、比較的ルーズなシルエットのモノが多く、ドローコードでウエストを調整する、リラックスした雰囲気のスラックスは、今回のメインボトムスともいえます。

ルーズなパンツに、オープンカラーシャツや、同素材のテーラードジャケットを合わせるセットアップもラギッドでミニマムです。

ブラウンベースのグラデーションが新鮮

春夏コレクションにしては、珍しい、山吹色や、ブラウンも登場した今回。ブラウンベースのカラーのグラデーションや、ワントーンコーデもかなりエレガントです。

セットアップやミニマムなitemで構成された、2018年のコレクションでしたが、全体的にはストリートの要素が強いスタイリングでありコレクションでした。

アメカジと、ウエスタンのエッセンスが加えられた、ミニマムスタイルは、デザイナーである熊谷氏が今、最もスタイリッシュだと思う、メンズスタイルように感じました。

アタッチメント(ATTACHMENT)のデザイナーは?

熊谷和幸

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アタッチメントのデザイナーは、熊谷和幸氏です。ストイックでこだわりの強い職人気質のデザイナーとして、知られている、熊谷氏ですが、意外な事に、最初からファッションの道を志したわけではなかったようです。

1990年にモード学園を卒業し、ファッションのキャリアをスタートさせた、熊谷氏ですが、目指していた職業は、競輪選手だったそうです。

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真剣にプロの競輪選手になるべく、競輪学校へ入学する直前で怪我をして断念、10代の頃から興味のあった、ファッションの世界へ進む事を決めたそうです。

20歳頃まで、まともな職にも就かずにフラフラしていたと当時を振り返る、熊谷氏は、モード学園の名古屋校の夜間へ通い始めます。

日中は働いていた、熊谷氏はかなりハードな生活を送っていたといいます。しかし、毎日が刺激的で、学校へ通う事が楽しかったそうです。

イッセイミヤケでファッション界のキャリアをスタート

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モード学園卒業後、熊谷氏は上京し、イッセイミヤケで、ファッション界のキャリアをスタートさせます。

当時、イッセイミヤケは、ラボのような雰囲気だったそうで、熊谷氏曰く「そこでかなり発想力は鍛えられた」とのことです。

5年間イッセイミヤケに務めた、熊谷氏は、モノ作りの現場が見たくなったと言います。イッセイミヤケを退社後、様々なブランドのプロダクツを請け負うOEM会社へ転職します。

この時も独立して、自身のブランドを立ち上げると言う発想はなかったといいます。

OEMの会社でリアルなモノづくりの現場を体験した、熊谷氏は、イセイミヤケ時代の、上司のブランド立ち上げに参加します。

ブランドの立ち上げに参加したことにより、自身もブランドを立ち上げて独立する事を考え出だします。

時代は90年代半ば、メンズファッションの大きな流れが変わる時期でもありました。裏原宿ムーブメントにより、ストリートとモードの境界線が曖昧になり、世界的には、コムデギャルソンの影響受けた世代である、アントワープ6や、マルタン・マルジェラが注目を集めている時期でもありました。

ユナイテッドアローズのピックアップにより急速に知名度を上げる

独立の後押しをしたのは時代背景が大きかったと、熊谷氏は話します。OEM時代のノウハウで、様々なブランドのシューズを手掛けながら、自身のブランド、アタッチメントをスタートさせたのが1999年、当然直ぐには、フルラインナップは揃いません。

生活の為の他のブランドのシューズを製作しながらの、自身のブランドのプロダクツの製作はかなり時間が掛かったようです。

熊谷氏が満足できるプロダクツが揃った頃、ユナイテッドアローズから声が掛かり、取り扱いが決まると、アタッチメントの知名度は、急速に広まります。

2013年春夏からレディースライン、エムエム アタッチメント(M/M ATTACHMENT)がスタート

現在アタッチメントは、代官山、名古屋、新潟にフラッグシップショップを構え、ユナイテッドアローズや、バーニーズニューヨークを始め高感度なセレクトショップで取り扱われています。

海外でも、ロンドンのブラウンズや、パリのレクレルール等、トレンドを発信するセレクトショップが、アタッチメントをピックアップしています。

アタッチメントは、メンズ以外にも、2013年春夏コレクションから、本格的にレディーラインであるエムエム アタッチメント(M/M ATTACHMENT)をスタート、メンズライン同様にミニマムなスタイルが、ファションセレブを魅了しています。

アタッチメント(ATTACHMENT)付属品の意味を持つブランド

ファッションはあくまで付属品というマインド

ブランド名であるアタッチメントは、”付属品”という意味の言葉です。この付属品とは、アタッチメントのワードローブ事を意味します。

”生きていく為の付属品”である、ワードローブをリリースするブランドが、アタッチメントなのです。メンズファッションには余分な装飾は必要ないという考えで、ローンチしたアタッチメント。

「ファッションに気を使いすぎる男性にあまり魅力を感じない」と熊谷氏は話します。

メンズファッションに過剰な装飾は必要ない、着る人間の内面が滲み出るワードローブこそ、本当に美しいガーメンツだと、アタッチメントのプロダクツに触れると分かります。

アタッチメントには1シーンで終わるプロダクツは存在しない

毎シーズン、パリでコレクションを行う、プレタポルテブランドを率いる熊谷氏ですが、「ファッションのサイクルが早すぎると思う」とコメントしています。

このコメントには、職人気質なの熊谷氏らしい、思いが込められています。プロダクツを完成させるまでに、1年以上の時間が掛かる事も珍しくない、ファッション業界。数年掛けて完成した、プロダクツが、1シーズンのトレンドで、既に過去の産物になる事を嘆いての発言です。

更に、熊谷氏はワンシーズンで終わるようなプロダクツは、一切作っていないと続けます。

世界のファッションフリークを熱狂させるブランドのデザイナーである、熊谷氏ですが、やはり、デザイナーよりも、職人と呼んだほうが似合う人物のような気がします。

ミニマムでタフなitemが中心の、メンズブランドからスタートしたアタッチメントですが、熊谷氏はレディースブランドからキャリアをスタートさせています。

その為、アタッチメントのシルエットはかなり繊細です。ナイーブなパターンで仕立てられる、無骨なワードローブを展開するアタッチメント。

この絶妙なアンバランスさが、色気となってシンプルで、ミニマムなガーメンツをより魅力的に見せているように感じます。

もっと評価されるべきブランドであり、デザイナー

「アタッチメントはもっと評価されるべきブランドで、熊谷氏の評価も低すぎる」と嘆く、ファッションエディターは世界中に存在します。

しかし、メディアに姿を現す事も少ない、熊谷氏は、世の中の評価など全く気にしていないように感じます。自分が納得するものを世の中に放つことが、デザイナーの仕事だと感じている、職人気質のデザイナーは、自分が納得するまで、全てのプロダクツと常に向き合っています。

ミニマムモードのパイオニアであるアタッチメントは、変わらないスタンスで、これからもファッション界を牽引していく事は間違いありません。

INTRODUCTION of THE WRITER

hansu719
name. hansu719
ショップバイヤー、スタイリストを経てフリーライター兼シンガーソングライターが生業です。ハイブランドからストリートstyleまでラグジュアリーな香りのするstyleが好みです。

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