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うつわを巡る旅-島根

島根の多彩な手仕事。 江戸時代の17世紀後半に始まると言われる島根の焼きもの。20世紀に入ってから柳宗悦らの民芸運動にシンクロして日常を彩るうつわが多く作られるようになった。県内には現在も多くの窯元が点在する。長い歴史あるうつわを求めるのと同時にその土地の観光と食を楽しむのがうつわを巡る旅の醍醐味だ。

出西窯を訪ねる

島根県の有名な焼きものの一つ、出雲方面に窯元がある出西窯。戦後すぐ、5人の若者の共同体として発足した。柳宗悦の来訪により、民藝を手掛ける代表的な窯として発展してきた。多数の名工を輩出し、現在は10名を超す陶工が一心にろくろと向き合う。休館日のほかは常時訪問可。ギャラリーには代表的な黒・白・飴釉に鮮やかなブルーが特徴的な呉須のうつわが並ぶ。そしてギャラリーではコーヒーの提供があり、ろくろから釉薬掛けまでを陶工たちが一貫して行う姿や作陶場、登り窯も見学できる。
長い歴史もある中で時代とともにその形も見直しながら、生活スタイルに合わせて変わる出西窯。今後も目が離せない窯元である。

民藝の歴史を感じる

出西窯の西に位置する出雲市にある出雲民藝館。昭和49年の民藝館設立にあたって、出雲の豪農・山本家の米蔵の寄贈を受け、改装して開館した。本館は明治12年の米蔵、西館は明治中期の木材蔵。入口の長屋門は270年ほど前の江戸時代延享年間の建造物である。館内には大物の民藝品が数多く収蔵されている。また染物も多く展示されている。染織文化も豊かな出雲地方に伝わる筒描染めの嫁入り風呂敷も展示されている。2016年の春から民藝をテーマにしたワークショップの開催や売店のリニューアルとさらに気持ちよく出雲の民藝を感じられるようになった。建物と庭が織りなす気配に長居すること必至。出西窯の窯元を訪れた際には足をのばして訪れたい場所の一つである。

癒された… #出雲民藝館 #民藝

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観光途中のお茶に立ち寄りたいおすすめのお店

世界遺産の「石見銀山」がある島根県太田市大森に本店をもつ『群言堂』。お店はワゴン車一台から始まった。「株式会社石見銀山生活文化研究所」代表でもある松場大吉・登美夫妻が夫の実家でもあるこの地に移り住み、登美さん手作りの小物を大吉氏が行商で売り歩くというスタイルが最初の商いスタイル。『群言堂』のコンセプトである「根っこのある暮らし」を衣・食・住を通して提案し続け、現在では全国に30もの店舗をもつ。展示スペース、カフェもある本店は築170年、300坪のお屋敷のつくりをそのまま活かして改装。中庭もあり、ゆったり歩き回れるのも楽しい。カフェでは「背伸びはしなくとも手間は惜しまない」考えが大切にされ、こだわりのメニューがいただける。本店では石見銀山の梅の花を原料に、梅花酵母を使ったオリジナル化粧品のほか、自社ブランドの衣服、生活雑貨を中心に扱われているが、島根の窯元のうつわも購入することができる。
こだわりの食を楽しめ、思い出の品になる素敵なお土産も見つかりそうなぜひ立ち寄りたいスポットだ。

おだやかな水の都、島根。
この地で長い歴史を経て産まれた伝統ある民藝品。いかにも和食器という感じではなく、どんなお料理にも使えそうなものが多い。ですがどれも伝統を感じる美しさがある。窯元を巡りながら、歴史を知りその地のものを食すことでより旅のつわ選びも楽しくなるのではないだろうか。

INTRODUCTION of THE WRITER

mamecoco
name. mamecoco
海が見える街に住む1児のこどもをもつ主婦です。
旅行、お菓子作り、うつわ巡りが趣味です。
こちらで興味をもっていただけるような情報を記事にできたらと思っています。
よろしくお願いします(^-^)

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