HOLISTIC STYLE BOOK 富裕層向けメディアサイト

あなたはどのレシピがお好き? 華麗なるカクテル【マティーニ】の世界

素敵な大人にふさわしい「マティーニ」はジン・ベースのカクテルですが、カクテルの中で最もバリエーションが豊富です。映画や小説の中でさり気なく登場したところを目にして憧れたことのある方も多いことでしょう。今回はマティーニの世界をご紹介します。

まずは押さえたい基本のマティーニ

ジン+ベルモットのカクテル

間接照明と穏やかなBGMに包まれるオーセンティックバーにて静かに嗜む…そんなシチュエーションが最高に似合うカクテル、それがマティーニ。

作り手独自のアレンジも含めると無数のバリエーションがあるこのカクテル、「元々はジン3〜4に対してドライベルモット1をミキシング・グラスに入れてステアし、グラスに注いでオリーブの実を飾る」といったとてもシンプルなレシピで構成されています。
ただし、材料の銘柄や配分量、オリーブの種類などによって仕上がりが変わり、バーの客同士で「マティーニ論争」が起こることもあるらしいです。

※ドライベルモットとは「辛口のベルモット」の意。ベルモットとは白ワインをベースに香草やスパイスを加えたフレーバードワインです。

諸説ある起源のエピソード

最も有力なのは、1910年にニューヨークのニッカーボッカーホテルにいたマルティーニというバーテンダーが考案したという説です(マティーニの綴りMartiniはイタリア語読みでマルティーニ)。

他には、使用するベルモットがマルティーニ社のものだったから、辛口の味わいがライフル銃のマティーニ&ヘンリーを撃つ時の衝撃のようだから…などの説があります。

マティーニは世界一バリエーション豊富なカクテル

しばしば議論される「一体どこまでがマティーニと呼べるのか?」という問題

1979年に出版された「ザ・パーフェクト・マティーニ・ブック」という本では、なんと268種類ものレシピが紹介されているのだそう。ただしこれ以後も映画の中で新たなバリエーションが登場したりしていますので、現在はもっと多いことになりますね(レシピを全て暗記しているバーテンダーさんに敬意を表します)。

さすがに全てご紹介するわけにはいきませんので有名なものをご紹介しますと、ベースに使うジンをウォッカに変えたウォッカ・マティーニ(上画像)、ジンを日本酒に変えたサケティーニ、などがあります。

作品の中のマティーニたち

モンローマティーニ【七年目の浮気】

@nowhere_womanがシェアした投稿 -

マティーニは通常辛口のカクテル。出されたマティーニがドライ過ぎるからと、なんとマリリン扮する主人公は砂糖を入れてしまいます。相方が普通は辛口で飲むものだと告げると、「私の故郷ではこれが普通なの」と言い放ちます。

ヴェスパー【007カジノ・ロワイヤル】

マティーニはジェームズ・ボンドの象徴ともいえるカクテルですが、こちらのヴェスパーは2006年の「007 カジノ・ロワイヤル」で登場します。
愛する女性の名を冠したこちらはゴードンズのジン・ウォッカ・キナリレ(ボルドー産の白ワインとブランデーを熟成させたお酒)を氷で冷たくなるまでシェイクし、レモンの皮を飾る、というものです。

モンゴメリー・マティーニ【河を渡って木立の中へ】

文豪ヘミングウェイのこの小説の主人公は、ジン15:ドライベルモット1という比率のマティーニが登場します。こちらは同じく小説に登場するモンゴメリー将軍の戦い方(自軍15:敵1 という超優勢にならない限り出撃しないというもの)とマティーニの作り方を掛けたものです。

シンプルさゆえの奥深さ〜マティーニに始まりマティーニに終わる〜

バーテンダーの言葉に「マティーニに始まりマティーニに終わる」というものがあります。基本のマティーニはシンプルな材料とレシピで構成され、ごまかしがききません。そのため、作り手の力量が問われるものだからだそうです。

「カクテルの王様」と呼ばれ、世の中には「マティーニ論争」があるほどに根強いこだわりを持つファンの多いカクテル。自分なりの味を見つけることもまた楽しみでありましょう。

INTRODUCTION of THE WRITER

高城みれい
name. 高城みれい
知的好奇心を満たす上質な「モノ」「コト」の情報をお届けします。

RELATED

素敵な大人にふさわしい「マティーニ」はジン・ベースのカクテルですが、カクテルの中で最もバリエーションが豊富です。映画や小説の中でさり気なく登場したところを目にして憧れたことのある方も多いことでしょう。今回はマティーニの世界をご紹介します。