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【石鹸を徹底解説!】歴史からマルセイユ石鹸まで

毎日使うものだからこそ品質や環境への影響等を考慮して、高品質なものにこだわりたくなる石鹸。成分の違いによる石鹸と合成洗剤の違いや、マルセイユ石鹸の使い方などを徹底的に調べました!

石鹸がない時代は?

石鹸がなかった時代の日本では、アルカリや天然の界面活性剤で洗濯をしていました。ムクロジやサイカチという植物の実には天然の界面活性剤であるサポニンを含んでいるので汚れ落としに使うことができます。または木の灰を水で溶かしてその上澄み液(灰汁)を利用することもありました。灰汁はアルカリ性なので、油を乳化したりタンパク質を分解したりできます。この働きによって皮脂や食べこぼしをきれいにすることができたのです。

古代エジプトでは、ナトロンという天然の炭酸塩(これもアルカリ剤)や酸性白土という粘土、ハウチワマメという植物の実が使われました。古代ローマでは木灰や白土のほか、なんと腐らせた尿も洗濯に使われていたようです。尿の成分である尿素が分解するとアンモニアという洗浄力のある物質になるからです。

石鹸の起源

人類初の石鹸は、紀元前3000年頃にできたと言われています。
古代ローマ時代の初めごろ、サポー(Sapo)という丘の神殿で羊を焼いて神に供える風習がありました。この羊を火であぶっているとき、したたり落ちた脂肪が木の灰に混ざって石鹸のようなものができたのです。その石鹸がしみ込んだ土は汚れを落とす不思議な土として珍重されました。石鹸は油脂をアルカリ剤で煮るとできるのですが、この場合は熱々の木灰が脂を煮るアルカリ剤の役目を果たしたわけです。英語で石鹸を意味するソープ(soap)は、この丘の名前から取ったといわれています。
サポーの神殿で石鹸が偶然できていた紀元前3000年代、メソポタミア(現在のイラク)でも石鹸が作られていました。シュメール人が羊毛の洗浄と石鹸の製法について粘土板にくさび形文字で記しています。作り方は木灰にいろいろな油を混ぜて煮たというもので、塗り薬や織布の漂白洗浄に使われていたそうです

石鹸製造業の始まり

本格的な石鹸製造は、エスパニア(現在のスペイン)やイタリアで始まりました。8世紀ごろには家内工業として定着し、専門の石鹸職人も生まれていたようです。このころの石鹸は動物性脂肪と木灰から作った「軟石鹸」と呼ばれる軟らかい石鹸で、かなり臭いものだったようです。

12世紀ごろになると、地中海沿岸のオリーブ油と海藻灰を原料とした硬い石鹸(硬石鹸)が工業的に作られるようになりました。この石鹸は硬くて扱いやすく、不快な臭いもなかったのでたちまちヨーロッパで人気になりました。このころ石鹸製造が盛んだったのはフランスのマルセイユやイタリアのサボナ、ベネチアなど。サボナという地名はサボン(savon:フランス語で「石鹸」)の語源といわれています。
17世紀には、地中海の物資の集積地であるマルセイユが石鹸工業の中心地ともなりました。日本で古くから使われている「マルセル石鹸」という名称は、マルセイユ石鹸に由来するといわれています。

石鹸と合成洗剤の違い

石けんの原料である油脂の不足や電気洗濯機の普及、石鹸カスの問題から石油を原料とした合成洗剤が開発され1950年代から急速に普及していきました。石けんは、天然油脂もしくは脂肪酸から作られ、合成洗剤は石油や天然油脂から作られます。石けんは、「石けん素地」や「カリ石ケン素地」、もしくは「純石けん分(脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム)」という成分でできています。合成洗剤は化学合成で作られた、合成界面活性剤が成分となります。

最近では様々な環境問題や健康被害の観点から純石鹸が見直されてきています。

マルセイユ石鹸

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17世紀には、マルセイユは高級石鹸の産地として確固たる地位を確立しました。しかしその一方で、マルセイユの名を冠した粗悪品も出回るようになります。それを憂えた当時の国王ルイ14世は1688年10月に「石鹸製造が完璧であること」を願って「伝統的製法」と石鹸素地に「植物性油脂が最低72%以上含有」という厳しい製造基準を設け、満たしたものにサボン・ド・マルセイユよいうフランス王室御用達品の看板を認めました。

プロヴァンス地方の良質な天然オリーブ油とパーム油(100%植物性油)、 地中海の海水とマルセイユ塩とバリラ(アルカリ性海藻の灰)を使い伝統職人により手作りされる芸術的な石鹸は洗髪・洗顔・身体・食器・ハンドソープ・肌着の洗濯など、万能に使えます。

オリーブとパームの違い

オリーブ

オリーブオイルは、人肌の組成に近いオレイン酸を多く含むので、汚れた皮脂を落としながらも取りすぎることは無く、かつ必要な成分を肌に残すので洗い上がりに突っ張らずスベスベしっとり感を実感できます。普通肌の方はもちろん、乾燥肌、アトピー、敏感肌の方にも最適。入浴後、しっとり保湿、スベスベ感を味わいたい方に向いています。また、石鹸で髪を洗う場合には、洗い上がりのキシキシ感があまりないオリーブ石鹸がお勧めです。

パーム

パーム油は、石鹸を固くし、泡立ちに持続性をもたらしまず。ヤシ油は、洗浄力と泡立ちがオリーブ石鹸に比べて良いです。ですから、普通肌、オイリー肌の方。入浴後スッキリ、サッパリタイプをお好みの方にパーム石鹸をお奨めします

まとめ

市販のシャンプーから石鹸シャンプーに変えると使い始めこそキシキシしますが、慣れてくると髪や頭皮が健やかになることにより落ち着くというクチコミも多いです。浴室等にいくつのも製品を並べずに一つの石鹸ですむならスッキリしますし、お掃除も楽になりますね。直接肌に触れるものだけに、品質や香り、仕上がり等こだわって選びたいものです。バスタイムを贅沢な時間にして、汗ばむ季節を乗り切ってくださいね!

INTRODUCTION of THE WRITER

takuan1
name. takuan1
40代の主婦です。
好奇心を刺激するような記事をたくさん更新していきたいと思っています。

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