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「君の瞳に乾杯」名画【カサブランカ】に見るマムのシャンパンとカクテルたち

イングリッド・バーグマン主演の1942年公開の映画「カサブランカ」の舞台はフランス領モロッコ・カサブランカのバー。有名な台詞「君の瞳に乾杯」と共にフランス・マム社のシャンパンが登場。ほかにもカクテルが印象的に使われています。映画の中の美酒の世界を覗いてみましょう。

映画【カサブランカ】について

第二次世界大戦下のフランス領モロッコのバーが舞台

時は1940年。第二次世界大戦下のフランス領モロッコ・カサブランカは、次々とヨーロッパ各地を占領するナチスの侵攻を恐れてフランスから逃れる人々のたまり場と化していました。中立国であるポルトガルのリスボンを経由してアメリカに渡ることができるためです。

かつてパリでバーを営んでいた主人公・リック(ハンフリー・ボガート)もこの地に移ってナイトクラブを経営。ある日店にパリで離れ離れとなったかつての恋人・イルザ(イングリッド・バーグマン)が現れます。しかしイルザは既に結婚しており、その夫でナチス抵抗運動の指導者であるラズロも一緒でした。2人はリスボン行きの航空券を求めてこの場所にやってきたのです…

巧みな心理描写と切なくなるようなストーリーが美しいラブロマンス映画ですが、戦時中に製作・公開されているためか半枢軸国プロパガンダ的な要素も所々に感じられる物語。アカデミー賞をはじめ数々の賞を受賞した名作です。

甘美なテーマソング「AS TIME GOES BY」

イルザが、パリの店でお抱えピアニストのサム(ドーリー・ウィルソン)が弾いてくれた思い出の曲をカサブランカの店で再会したサムにリクエストします。

映画カサブランカの代名詞的な存在であるテーマソングの「AS TIME GOES BY(時の過ぎゆくままに)」は、フランク・シナトラをはじめとするボーカリストやビル・エヴァンスなどのジャズプレイヤーも多く演奏するスタンダードの名曲となりました。

映画の中の美酒

名台詞とマム・コルドンルージュ

作品中、リックがイルザに向かって言う有名な台詞「Here's looking at you, kid(邦訳・君の瞳に乾杯)」と共に、2人がパリ時代に楽しんだ思い出の「G.H.マム・コルドン・ルージュ(G.H.MUMM CORDON ROUGE)」が登場します。

このハウスは19世紀に創立されますが、後に後継者が自分の名の頭文字を取って「G. H.マム」とします。同社のシャンパンの超ベストセラー的存在で、総生産量のうち半分を占める「コルドン・ルージュ」は作りの完璧なキュヴェ。口当たりはソフト&マイルド&チャーミングな印象で、シャンパンを初めて飲む人にもおすすめできる一品です。

昭和初期に渡仏した日本人画家の藤田嗣治はマムのシャンパンの大ファンであったことで知られます。また、近年、マムはF1の公式スポンサーをつとめており、マム社のシャンパンは公式シャンパンにもなっています。

登場するカクテルたち

シャンパン・カクテル

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作品中では、リックの店を訪れたラズロがナチス抵抗運動の仲間と共にカウンターへ移ってオーダーします。

これは20世紀初頭には完成していたといわれる伝統あるカクテルです。グラスに角砂糖をひとつ入れてアンゴスチュラビターズ(ラムをベースにした苦い酒)を数滴垂らしてしみ込ませ、上からシャンパンを注ぐというもの。シャンパンは辛口のもので作ります。

最初は辛口ですが、徐々に角砂糖の効果でほのかに甘口な味わいへと変化します。

フレンチ75

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フランスの勝利を祈って生まれたカクテルで、75口径の大砲がその名の由来なのだそうです。作品中では、リックに振られたフランス人女性がリックの店のカウンターでドイツ兵と共にオーダーします。周囲の客は「ドイツ兵と飲むなんて…」と囁くのですが、実はこのカクテルには皮肉な意味が込められているのですね。

こちらはジンをベースとしたレモンジュース、砂糖、シャンパンからなるロングカクテルで、第一次世界大戦時代のパリにて生まれました。ベースをバーボンにするとフレンチ95、ブランデーにするとフレンチ125となります。

名画の余韻と共に美酒に浸るひと時を

時にはノスタルジックな気分で古い映画を鑑賞するのも良いでしょう。切なくもポジティブなラストは爽やかな感動を呼び起こします。名画の余韻に浸った後は、作品を彩る美酒を味わってみませんか。

INTRODUCTION of THE WRITER

高城みれい
name. 高城みれい
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